個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

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『スカイ・クロラ』を見て思ったこと。(2)「ひょっとしたら、死なないかもしれない」という不安。

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(1)からの続きです!

前回は、わたしたちは『滅びの予感』というものを共有しているのではないか、ということを書きました。

しかし、若い人には、死というものは必ずしも近しい存在ではない、という面もあります。

『スカイ・クロラ』の世界では、キルドレという存在が出てきます。

キルドレは、思春期のまま成長が止まり、不老かつ不死の存在になり、事故でも起こらなければ死なないのです。彼らはその特性を「生かして」、「戦争請負会社」の戦闘機パイロットとして働くのです。

実際にこんなことはあり得ないわけで、こういうキャラクターになぜ感情移入できるんだろうと最初は思ったのですが、見ているうちに、これは私も若いころには感じたことがある感情だということに気がつきました。

それは「死なない不安」です。

「死の不安」というのは昔からよく言うけれども、我々の世代からあとには「何で生きてるんだろう、何で死なないんだろう、もしかしてこのまま死なないんじゃないか」、みたいな不安がある人があるのではないかと思います。

社会学者の宮台真司さんの言葉に「終わりなき日常」というものがありましたが、我々の世代には確かにそういうものはあったと思います。青春というものは、世の中とか人間とかいうものを「舐めた」思考をするものですが、「死なない」ということについても、不思議な焦燥を抱くものではないでしょうか。

年を取るに従って、残された日数の少なさを思って一日一日がとても貴重になってくるのですが、若い頃は信じられないような時間の浪費をしたものだったなあと思います。

極端な話、死なないということが怖いから、死ぬということを確かめるために自殺する、ということさえあったかもしれません。わたしはその感覚は理解できたのですが、それはやはりウソだということもまた分かっていたので、幸いそんなことはしませんでした。

それは結局どういうことかと言うと、若者は生きるのが大変なのだ、ということです。

当たり前のことですが、生きるということは決して喜びだけではありません。苦しいです。前に進もうとすればよけい苦しいでしょう。しかし、生きるというのは苦しみながら前に進むということで、前に進むことによってのみ苦しみを喜びに変えることが出来るわけです。

この映画で、函南が草薙に言った最後の言葉も、結局はそういうメッセージではないかなと思います。

その(3)に続きます!
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