個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

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山下和美『ランド』はこの世は本当に存在するのかと言う不安に向き合った作品でした!

山下和美さんの新連載『ランド』がモーニング15号に掲載されました!

山下和美さんと言えば、モーニング連載の『天才・柳沢教授の生活』が有名ですが、モーニングtwoでは『不思議な少年』なども発表しています。私はYOUに連載されている『数寄です!』の単行本を全部持っているのですが、独身女性マンガ家が数寄屋造りの家を建てると言う実録で、日本建築の家というものがどういうやって出来上がって行くのか、とても興味深く読んでいました。

『柳沢教授』でも、時々ふとこの世ならぬ世界を垣間見るようなコマがあってハッとすることがよくあったのですが、この『ランド』はその「この世ならぬ世界」こそがこの世なのではないか、と言う不安を描き出している作品だと思いました。

以下私なりに読んだあらすじと世界観をご紹介しますので、先入観なくこの作品を読みたい方はご注意ください。

男女の双子が生まれ、その母は産褥で死に、村の掟で一人は捨てられ、一人は育てられる。男の子が捨てられることに決められ、その子たちの父である捨吉は、男の子を捨てに行かされます。

男の子の名はアン。忘れぬために捨吉がつけました。アンは大きな鳥に攫われ、謎の男のもとに落下します。しかし自分がアンを殺したと思った捨吉は、自分の両目を潰します。

この話は最初から最後まで不吉な話なのですが、その中でも、人々は生きます。この村は、周りを山に囲まれ、そこには東西南北に四人の巨大な神様に囲まれている。まるで死神のような西の神様。そしてその他の三人も、女相撲のような太った女の姿の神様、龍の姿の神様、腰が酷く曲がった老婆のような神様なのです。

人々は毎日、この四人の神様に囲まれて暮らしているのです。

これは、「生・老・病・死」を表しているのだろうと思いました。龍が病なのはよくわかりませんが、その他はそれぞれを象徴しているように思えます。

この世は仮の姿だとよく言いますが、それは「いずれ逝く世」に対して仮、という意味なのですが、このマンガの冒頭には「果たしてこの世が本当に在るのかということさえも証明されてはいない」とあり、つまり存在するかどうかさえ曖昧だからこそ仮、というように解釈が変わっている、ないしは深められているように感じました。

その解釈には共感できます。というか、この世が本当に存在するのかということを、子どもの頃、疑ったことはなかったでしょうか。

大人はみな、誰もがそんな不安を笑い飛ばします。というか、戸惑った顔をするだけかもしれません。でも私は、本当にそれがよくわからなかった。

今でもわかっているかどうかも、よくわかりません。

変な話になりました。

でもそういう、不安のようなものを、この作品では余すところなく描いて行こうとしているのではないか、ということを感じました。

この世の存在の裏に張り付いた闇のようなものを感じたことのある人には、面白い話ではないかと思います。

次回掲載は5月頃とのこと。楽しみです。

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*Comment

1. 無題 

kous377さんへ。
今回の、山下和美の新作は、56Pと、通常の2話分。
今の私には、何度も読み返さないと、作者の意図を理解出来ないと思いました。
(それ位、考えさせられる物語だと思います)

私も、エッセイコミックの『数寄です』(集英社)を1~3巻を持っていますが、手にとって購入した理由、きっかけは、背表紙のタイトル下に描かれた猫の画です。

集英社で発表された作品ながら、表紙には”柳沢教授”や、“不思議な少年”といった、講談社で発表された、キャラクターが描かれていました。
作中にも、講談社の編集担当が登場していましたね。
その「数寄です」の3巻で、講談社の編集者から、『古ぼけない』ように、忠告されるシーンが有りました。
(直接の面識もなく、近況も知りませんが)
講談社のモーニングで、新たに新連載をスタートさせた山下和美は、『古ぼけ』ないよう、精進し、その結果の新連載なのだと、期待しています。

新連載の『ランド』とは無関係ですが、「数寄です」の4巻は今年の夏頃かと想像していました。

Lenny-tohno
  • posted by lenny-tohno 
  • URL 
  • 2014.03/16 01:27分 
  • [Edit]

2. Re:無題 

>lenny-tohnoさん

コメントありがとうございます。

確かに最近、出版社刊のクロスオーバーというか、講談社の単行本に集英社の作品の広告が載っていたりするようになりましたね。それだけ出版社側も危機感が高いのだと思います。

『数寄です』、連載は続いていますね。私も4巻を楽しみにしています。
  • posted by kous377 
  • URL 
  • 2014.03/16 11:01分 
  • [Edit]

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  • posted by  
  •  
  • 2015.05/30 01:02分 
  • [Edit]

Re: NoTitle 

> ランドの感想が読みたくてたどり着きました。
> もう、どなたかが指摘されているかもしれませんが、
> アンと杏は女の子の双子です。実は、私は捨吉がアンに触って確認した時に(女の子…)との独白があるまで性別がはっきりしませんでした。
> この世の不確かさとか不条理の世の作りがさらっと、何となく表現されていて、先が楽しみですね。
> ラストの景色と、四ツ神像を作ったのは誰なのでしょう・・・

コメントありがとうございます。
最近はずっとしっかり追ってる訳ではないのですが、それだとなぜ捨吉はアンを捨てなければならなかったのでしょうね。
ちょっとしっかり読まないといろいろわからないなあと思いました。
ありがとうございます。
  • posted by kous377 
  • URL 
  • 2015.05/31 15:35分 
  • [Edit]

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