個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『カレチ』の池田邦彦さんの読み切り『甲組の徹』がモーニング17号に掲載されました!

モーニング17号に池田邦彦さんの『甲組の徹』が掲載されました!

今日発売のモーニング・Dモーニングに『カレチ』の池田邦彦さんの読み切り、『甲組の徹』が掲載されました!

時代は戦時中、昭和16年春。高等小学校卒業(今の中2終了くらい)で国鉄に就職し、蒸気機関車の機関士を目指す少年・西条徹男の物語です。

『カレチ』は昭和30〜40年代のストーリーでしたが、それよりはさらに昔。時代背景もかなり異なります。鉄道と言えば蒸気機関車の時代。そしてその花形は蒸気機関車を運転する機関士でした。

以下、ネタバレがありますからご注意ください。

徹男はまず試雇人として九州の機関区に配属され、一ヶ月後に本採用になるかどうかが決まります。最初は庫内手として機関車を磨き上げる仕事につきます。

徹男は機関士を目指して頑張りますが、何しろからだの小さな徹男には厳しい仕事。機関車の下に潜って仕事をしているときに、ついうとうとと眠ってしまいました。目が覚めたときには、すでに機関車は動こうとしています。徹男は機関区から駅までの間、とても持ちこたえられないと思いますが、操車掛が乗り込むタイミングで大声を出して呼びかけ、なんとか助かることが出来ました。

しかしそのあと、徹男は機関車が怖くてたまらなくなり、どうしても機関車の下に潜れなくなりました。

この辺り、最初読んだときはいくらなんでも怖がり過ぎなんじゃないかと思いましたが、いまの中学2年生だと思えば、全くそれは納得できるなあと思いました。

しかし機関車の下に潜れない庫内手では、本採用になる見込みはないと言われ、徹男は夢をあきらめかけます。

そんなある日、非常汽笛が鳴ったかと思うと車軸が加熱した機関車が入ってきました。『軸焼け』というのだそうです。その場合、技工(機関車の修理担当)が機関車の下に乗り込み、走行中に車軸に注油するのだそうです。話を聞いただけで恐ろしい仕事です。

そしてそれを聞いたベテランの技工・中村は自分が行くが、もう一人つけてほしいと言って、徹男を指名します。

中村は出世のない技工の、一生うだつの上がらない仕事ながら、一つの仕事に徹底する職人でした。熱心さのあまり庫内手たちからは疎んじられ、徹男も殴られたことがありました。

徹男は無理矢理乗り込まされましたが、恐怖のあまり目が座っています。それでもなんとか仕事を続けていますが、ついに「もうだめだ」と弱音を吐きます。

そんな徹男に、中村が声をかけます。「なれるとかなれないとかじゃない。お前は機関士になる。機関車がお前を選んだんだからな」と。わずかな経験の間に機関車の恐ろしさを知ったお前は、機関車に選ばれたんだ。この恐怖を克服すれば、お前はいい機関士になる、と。

徹男は必死で注油を続け、ついにやり遂げます。そして恐怖を克服した徹男に、本採用が告げられたのでした。

仕事を全うすることに命をかける男たち。そしてその片鱗を、わずか14歳で知った徹男。

『カレチ』でも鉄道マニアを驚かせ、感激させた徹底的な考証のもとにディテールまで描き込んだ作品を次々と発表した池田邦彦さんですが、今回もすばらしい作品でした。

私も鉄道は好きですが、そこまで詳しくはないので考証の詳しさ自体に感動するということは出来ませんが、こういう職人肌の人の仕事にかけることのすばらしさはよくわかります。

『カレチ』のラスト近くが、国鉄解体から民営化に向かう時代の、やり切れないリストラの話で最終回を迎えただけに、鉄道が本当に陸上輸送の王様だった時代の、それに命をかける男たちの話は、無条件で感激できるものがあり、とてもよかったなあと思いました。

ぜひモーニング本誌、あるいはDモーニングで読んでいただければと思います!

 



 




カレチ(5)<完> (モーニングKC)カレチ(5)<完> (モーニングKC)
(2013/08/23)
池田 邦彦

商品詳細を見る
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

プロフィール

kous377

Author:kous377
FC2ブログへようこそ!

最新記事

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。