個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

肥谷圭介『ギャングース』第48話は、少年たちが裏稼業に魅力を感じる理由がよくわかるストーリーでした。

ギャングース(1) (モーニングKC)ギャングース(1) (モーニングKC)
(2013/08/23)
肥谷 圭介、鈴木 大介 他

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モーニング17号に肥谷圭介・鈴木大介『ギャングース』第48話が掲載されています。


『ギャングース』は親に見捨てられ、小学校もろくに行っていない底辺の子どもたち(17歳くらい)が自分の才覚だけでサバイバルし、半グレ系の詐欺集団やヤクザ、チャイニーズマフィアなどと時に命のやり取りをしながら生き残り、「自分たちと同じような境遇の子どもたちをなくす」ことを目指すというストーリーです。


こう書くとスーパーヒーローのようですが、主人公のカズキは「キモオタ」とか「ブタ」と呼ばれる存在。ネットカフェに寝泊まりし、異様なポジティブシンキングと天性のツキの良さで難局を乗り切っていきます。今のストーリーでは仲間になりそうだった少年を半グレ系のボス・安達や「番頭」=詐欺行為の実行部隊の長の加藤に殺され、そのリベンジとして安達の「店舗」=詐欺集団を叩くために加藤の主宰する詐欺の研修に潜入しているところです。


詐欺集団の「研修」というのは自己開発セミナー的な人格改造から始まり、今はオレオレ詐欺の研修が行われています。オレオレ詐欺は問題を起こしたという設定のアポインター(つまりオレ役)と激昂している被害者の関係者、という設定のキレ役、まあまあとそれをなだめる弁護士とかの設定の仲裁役の三人ひと組で行っているのだそうです。それぞれに役を割り振って、番頭の加藤と講師役の二人が演じた詐欺劇は物凄い迫力で、あっという間におばあさんから500万円を巻き上げてしまいました。


その迫力に研修に来た若者はみな感動してしまう、というところが凄いなと思いましたが、どうもそんなもののようです。原作者の鈴木さんの欄外コラムによると、「稼げていてかっこいい先輩」に若者が心酔するのはどの時代でも同じ、だそうで、詐欺行為の番頭役はそういう意味で非常に強い求心力を持ち、若者たちに慕われるのだそうです。


確かに、現代では身近に「稼げていてかっこいい先輩」というものがいるということは少ないのが現状でしょうね。こういう裏稼業の世界に入って初めて充実を感じるという若者が出てきてもおかしくないかもしれないな、という気がします。

裏稼業というのは、本当に表の世界の鏡なんだなと思います。表の世界が少しでも若者が夢が持てるような社会になるようにしていくことが、裏稼業に入る若者たちを少なくするただ一つの方法なんだろうなと思います。
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