個人的な感想です。

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向後次雄さんの『茗荷谷なみだ坂診療所』688話は、病人が願いを叶えることを望むことについて、考えさせられました!

こんにちは。『個人的な感想です』、略して「こじかん」です。

週刊漫画Timesの4月11日号に、『茗荷谷なみだ坂診療所』の第688話が掲載されました。

今回は末期癌で入院中の男性のもとに中学時代の同窓会の案内状が届いたのだけれども、とても行ける状況ではないと諦めようとしている、という話。奥さんは半日くらい大丈夫じゃない、と言うけれども、会場は都内ではなく、泊まりがけで行かなければならない温泉地だったのです。

一番楽しかったと思い出話を聞いている奥さんは、なんとか行かせてあげたいと思うけれども、主治医は鼻で笑うばかりだったと言うのです。

その話を聞いたなみだ坂診療所の女医・鈴香は、もともとこの男性に癌宣告をしたのは彼女だったのですけれども、その話を聞いて何とか力になりたいと思い、病院を訪れます。

「あなたの今のリスク都内にいるから低い、北海道にいるから高いというものではない。主治医のいうリスクとは、外出許可を出して問題が起こった場合の自分のリスクだと思う」とずばっと言います。

そういわれて男性は、「先生、俺は望んでもいいんだろうか!ただ死を待っているだけの人間が自分のわがままで旅行なんて望んでもいいんだろうか!」と言います。鈴香は「明日の生を誰も保証されてないという意味では健康な人も病人も同じ。だから生きている人はみな、平等に自分の願いを叶える権利がある!」といい、主治医との交渉は任せて、と言います。

主治医は案の定首を縦に振りませんが、鈴香は本人は旅先での死も覚悟し、痛みにはモルヒネが必要だし酸素吸入は24時間管理が必要であっても、自費で利用できる訪問介護サービスをつけ、そのスタッフはホテルに先乗りして協力体制も整えている、というのです。

結局物語ではなんとか主治医を説得して、男性は温泉に行くことが出来るようになりました。

どんな人でも、平等に願いを叶える権利を持っている、というのは本当にそうですし、でも現実には、周りは無理をさせたくないと思いますよね。

実際、末期癌の患者に看護師がつかないで介護サービスだけでいいのか、またラストのページに載っている介護サービスの車両も、実際に乗った経験のある母の話ではかなり揺れて気持ち悪くなりそうだったと言ってましたし、それで長距離を移動するのは大変なんじゃないかとは思いました。

でもそういうことではなく、理想論ではあっても、健康でなくても、というか健康でない、あるいは死期が近いからこそ願いを実現させたいと思う気持ちを、大切にできればいいなということはありますよね。

そんなことを改めて考えさせてくれた作品でした。

ところで、週刊漫画Timesというのは不思議な雑誌で、この『なみだ坂診療所』と『解体屋ゲン』の二つの作品は、500話を越える長期連載作品なのに、ほとんど単行本が出てないんですね。なぜそうなのかはよくわからないのですが、そういう意味では本誌を買わないとこの二つの作品は読めないわけです。

そういう作戦かもしれないのですが、ちょっと不思議ですね。

というわけで次回の更新もまた、よろしくお願いします!
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