個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

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こうの史代さんの『ヒジヤマさんの耳』を読みました!こうのさんの魅力がつまった短編でした!

おはようございます。『個人的な感想です』略して「こじかん」です。

モーニング18号に、こうの史代さんの短編『ヒジヤマさんの耳』が掲載されました!

16ページの短編ながら、こうのさんのコミカルな魅力がつまった作品です。(笑)

こうのさんの絵は素朴なきれいな線で、登場人物の頭身も少ないし下膨れ系の顔で親しみやすい、フレンドリーな絵ですし、またキャラクターも明るく楽しい感じな登場人物が多いのですが、そのキャラクターが自然な流れで深刻なことをポソッと吐露したりするので、油断ならない感じなのです。

なんというか、登場人物たちは、本当には何を考えているかわかりにくい、というか、実際の人間と言うものは、表に見せている顔と中で考えていることは違う、と言う人がある(そうでないことも多いですが)というのか、なんというかこうのさんのキャラクターたちは画面の中で「舞台俳優の演技」をしているような感じがするわけですね。

それが決して取ってつけたような感じではない。アイルランドのコメディアンは真面目な顔をして冗談を言うというか、自分は笑わないけど人を笑わせると言いますが、まあそれは日本の実際の舞台でも、俳優が何かを言って客を笑わせても自分は笑わないわけですよね。それによって余韻のようなものが生まれるわけですが、こうのさんのマンガと言うのはそういう感じがするのです。

そういう感じで、シリアスな内容でも登場人物たちの日常的なギャグを織り交ぜながら話が展開して行くので、逆にはっきりと作者のメッセージが伝わる。代表作の『夕凪の町 桜の国』などはまさにそれで、そこで深いメッセージが発せられるとともに、読者は登場人物たちに深い共感を感じるのです。

で、こうのさんのコミカルなマンガは、それを逆手に取って、一見深刻そうな感じなんだけど実ははったりだった、みたいな手を使ったりもするわけですね。この『ヒジヤマさんの耳』はまさにそれで、よくわからない変わったヒジヤマさんと言う人がまるでゴッホが自分の耳を切り取ってしまったようなことを自分でもやってしまった、と思ったら…という話な訳です。

しかし、この持って行き方が実に上手い。ヒジヤマさんの奇妙な印象、サスペンスを生む行動、それが実は。そして落ちの持って行き方がかわいい。このかわいさもまた、こうのさんの大きな魅力なのですよね。

短編と言うのはその人の本質がよく現れると言いますが、この短編は本当にそうだと思いました。

お勧めしたい作品です!
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