個人的な感想です。

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イノサン 4 (ヤングジャンプコミックス)イノサン 4 (ヤングジャンプコミックス)
(2014/03/19)
坂本 眞一

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おはようございます。『個人的な感想です』略して「こじかん」です。

昨日、特急に乗ったので読むものを買おうと駅の売店で物色して、初めて『ヤングジャンプ』を買いました。

と書いたところで、ずっと昔ですが、江口寿史さんの連載が始まったときに買ったことを思い出しましたが(どのくらい前だろう…笑)

初めての雑誌ですし、ほとんど知らない作品ばかりだったので、どういう風に感受性をアジャストしていいのか最初はかなり戸惑いましたが、少しずつわかってきた感じです。

昨日の夜も、この雑誌の作品のどれかについて書こうと思っていたのですが、昨日はまだ感受性が固まってなかったので、書けませんでした。

よく読んでみると題名は聞いたことある作品もあり(『テラフォーマーズ』とか『キングダム』とか)そういうつもりで本屋さんの書棚を見るとああこれもそうだなと思う作品も(『干物妹!うまるちゃん』とか『極黒のブリュンヒルデ』とか)もありました。

今朝はその中で、坂本眞一さんの『イノサン』第54話について書いてみます。

『イノサン』はフランス語でinnocent、「無垢」とか「潔白」と言う意味です。題材を取っているのは安達正勝さんの『死刑執行人サンソン』だそうで、原作というクレジットはないので、たとえば吉川英治さんの『宮本武蔵』と井上雄彦さんの『バカボンド』のような関係かもしれません。(『バカボンド』は原作のクレジットがありますが、実質は井上さんの創作でしょう…ある意味二次創作の最高峰というべきかもしれません)

この作品は、フランス革命期の死刑執行人(ムシュー・ド・パリ)、シャルル・アンリ・サンソンを描いた作品です。とても耽美的な作品で、性交渉の場面なども美しく恐ろしく官能的かつ暗黒的かつ幸福的に描いています。

彼は死刑執行人でありながら死刑廃止論者だったそうで、今回の場面もある意味彼の抱えるそうした矛盾を表現しているものなのかなと感じました。

早朝のパリの街角で昨夜のことを回想する高級娼婦マリー・ジャンヌ・ベキュー(後のデュ・バリー夫人)の前に、お針子のマリー・ジャンヌ・ベルタン(後のマリ・アントワネット御用達モード商)が現れ、会話を交わすうち、オルレアン公子の豪勢な馬車が通りかかります。その二人は自らの美と才覚を磨いてともにヴェルサイユへの道を歩むことを決意する、と言う場面です。

この辺りのアンシャンレジームの時代の、ある意味の豪華さとある意味の自由さがよく表現されているなあと思います。もちろん身分的な桎梏は多い時代ではありましたが、才能を示す人々は第三身分(平民)であっても国王も貴族も認め、また利用しようとしていて、それを足がかりに出世を遂げようという野望もまたこの時代の一つの特徴だったわけです。(それがかなわない人たちの不満の爆発が起こしたのがフランス革命だと言うことも出来ます)

厳密にいえば、この時代のパリはこの風景のような豪華なものではなく、もっと小汚かったはずですが、(だからこそみなヴェルサイユに憧れた)やはり美女が街頭でたたずむなら現代のパリのような立派な情景がふさわしいですね。

この回しか読んでいないのでまだ本当に魅力がわかったとはいえませんが、このような作品が載せられている雑誌なのだなあと確認させてもらいました。

どの作品も一回の分量が少ない(この『イノサン』は18ページ)のですが、しかしこのクォリティの作品を週刊連載するのは、さすがにこの枚数が限界なんだろうなと思いました。『モーニング』や『週刊漫画Times』では隔週掲載とか不定期掲載とかになりそうな感じですが、『ヤングジャンプ』は愚直に週刊連載を守るために一回の分量を減らすという選択を取ったのかな、と思いました。

感性をアジャストさせて行って、また読んでみたいと思います。
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