個人的な感想です。

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阿部洋一さんの『バニラスパイダー』1巻を読みました!作者の蛇口に対する偏愛を感じました!

バニラスパイダー(1) (少年マガジンコミックス)バニラスパイダー(1) (少年マガジンコミックス)
(2010/04/16)
阿部 洋一

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阿部洋一さんの『バニラスパイダー』1巻を読みました!作者の蛇口に対する偏愛を感じました!

このマンガはたまたま『ダヴィンチ』のバックナンバーを見ていたら漫画評論家の呉智英さんが触れているのを読んでおもしろそうだと思い、買ってみたものです。

都心の大型書店になかったので神保町まで出かけてマンガ専門店で聞いてみたら、「バニラスパイダーですかあ!」と店員さんがすごく嬉しそうに探してくれたので、「これは面白い!」と確信しました。残念ながらそのお店にはなかったのですが、同じ阿部洋一さんの『血塗り林檎と金魚鉢男』の1巻を買いました。

それから書泉ブックマートで探しましたがやはり見つからず、店員さんに聞いたら一生懸命探してくれたのですがなくて、さらに問い合わせてもらったら「今日入りました」と言って持ってきてくれたので3巻とも買いました。こういうことがあると、「面白いに決まっている!」という確信は深まります。(何で?とは聞かないでください。笑)

このお話は、ある街の上に(東京だと思いますが)ある日突然巨大な朱い蜘蛛の巣のようなものが張られ、そのあとよくわからない人間を食べる化け物が現れるようになったのです。

でもそれに、多くの人は気付いていません。この物語の主人公、雨留ツツジという少年だけが気づいているようなのです。

彼は、とにかく存在感が薄い少年で、赤いマフラーをしていることからも「忍者」というあだ名で呼ばれています。しかしそれについても「悪口にしてはかっこいい気が…」と思っているような少年です。彼には同じクラスに水野さんという好きな人がいて、彼女が家に帰るまでいつもそっとつけています。彼はそれを「姫を守る忍びのように」と自分に行っているのですが、まあストーカーですよね。

しかし、そんな日々の中でツツジはそのバケモノを目撃するわけですが、ある日謎の男にいきなりバールのようなもので殴られて拉致されます。その男は津田と名乗り、自分も宇宙人であると言ってツツジにそのバケモノ=エレベーターを倒す武器がほしくないか、と聞くのです。

水野さんがエレベーターに狙われていることを知ったツツジは津田にその武器をくれというのですが、その武器とは、何と水道管に蛇口がついたものでした。

ツツジは、それを武器にエレベーターと戦っていくことになります。

わけのわからない話ですよね。はい。わけの分からない話なのですが、すごく面白いのです。

私はまず、このツツジという少年の造形がすごく好きです。第1巻の表紙は、赤いマフラーをして、水道管ホルダーを腰に、血塗られた蛇口のついた水道管を握りしめている少年。背景には高層ビルがあって、屋上には二つのクレーン。そして上空には朱い蜘蛛の巣が張り巡らされている、というものです。

そして存在感なさすぎなために、他の人とまともにコミュニケーションが取れない少年。いつも行くコンビニでバイトをしている女子高生・花織とひょんなことで知り合い、一つ借りをつくったらワンドリンク上げる、というコミュニケーションの取り方を教えられるのですが、花織の目の前で、彼女を救うために彼女の友達・奏子だったエレベーターを倒してしまい、花織に憎しみに満ちた目で見られたときに事態が呑み込めず、ワンドリンクを上げようとするところが、なんかコミュニケーションを苦手にする気持ちのある誰もがしてしまうのではないかと思ってしまう失敗をしていて、すごくリアルじゃないのにリアルな感じがしました。

呉智英さんは「何の意味もない設定が頻繁に出てくるのに山があり落ちがある」という言い方をしていますが、私は「何の意味もない設定」という気はしないのです。なんというか、そこにはある種の偏愛がある気がします。表紙裏のコメントでも作者の阿部さんは「ぼくは蛇口が好きです」と書いているように、やはり好きだから活躍させているのだと思うのですね。ワンドリンクもマフラーもクレーンも、たぶん阿部さんは好きなんだろうと思うのです。ある意味、好きなものしか描いてない作品なのではないだろうかと。

まあそれにしても普通の意味では「変わった作品」に違いはありません。さすが、『進撃の巨人』を大ヒット作に仕立て上げた『別冊少年マガジン』の作品だなあと思います。

キーワードは偏愛だと思うのですが、まだまだ読み切れてないところがたくさんある気がします。2巻3巻も、読むのが楽しみです!

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