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こうの史代さんの『ぼおるぺん古事記』第2巻地の巻オオクニヌシ編を読みました!オオクニヌシはいい男でした!

ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻
(2012/09/27)
こうの 史代

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こうの史代さんの『ぼおるぺん古事記』第二巻、地の巻。オオクニヌシ編を読みました!

天の巻天の岩戸編もよかったのですが、地の巻はすごくよかったです。これは主人公がオオクニヌシに固定されて、安定して読んでいられるからということもあるのだと思います。古事記の神話が不思議なのは、天皇家の先祖を顕彰するのが目的ならそう必要だとは思えないオオクニヌシ神話がすごくふんだんで生き生きとしているところだと思います。もちろん古事記の作者たちがそういうのを残してくれたから我々はそれを楽しむことができるわけですが。

そしてこうの史代さんは、本当にこういうものを描くのにふさわしい人だなと思います。オオクニヌシはもちろん魅力的なのですが、私はスセリヒメがすごく好きです。もちろん魅力的に書かれているのですが。

「早く戸を開けてくれ、朝を告げる忌々しい鳥たちめ、うち落としてやる」「今日はだめ、明日まで待って、かわいがって」というヌナカワヒメとオオクニヌシのやり取りの後、帰ってきたオオクニヌシに焼き餅を焼いて、恐れをなして逃げ出そうとするオオクニヌシがふとスセリヒメの方に歌を詠みます。

「私が旅立ってしまったら、お前は泣かないというけれど、きっとお前は泣くんじゃないかな」と呼びかけると、スセリヒメは大きな盃に酒をみたし、「あなたは男だから行く先々につまをお持ちでしょう、私は女だからあなた以外につまはいません、どうぞ先々でその人たちをかわいがって、お酒を飲んで」とお酒を飲ませる。神さまであっても(あればなお?)男は勝手なものだなと思うけれども、勝手でなければ男ではないんだなとも思います。(異論は認めます。当然。笑)

こういう相聞で印象に残っているのはスサノオノミコトとクシナダヒメの「八雲なす」の歌のやり取りとオオササギノミコト(仁徳天皇)と后のイワノヒメノミコトのやり取りなのですが、あまりにたくさんの女性に手を出すオオササギノミコトにイワノヒメは愛想を尽かしてしまってもう帰りません。これがまた源氏物語まで行くと神に等しい繁栄ぶり発展ぶりの光源氏が紫の上の死で再起不能になります。そういう意味では源氏物語のテーマは「私が死んだらあなたは泣けばいいのよ」ということだと言えるわけで、ずいぶん女性の主張が強くなっているのですね。紫式部は女性だから当然だと言えば当然なのですが。

そういう意味では、文明の進展につれてどんどん女性の主張が取り入れられるようになって行き、現代では古くは男性的なものとされた分野まで女性が進出して男性が去勢されたような状態になってきているわけですね。

異常性欲が多いとかそういうのも共通した問題なのかもしれません。そういう意味では、文明に活力を取り戻すためには男がもっと勝手なことをしなければいけないということになるのかもしれません。古事記の神々の時代には男が勝手であればある程女に愛される(もちろん妬みまくるわけですが)という構造が明確に見られるのですが、現代の男性は多分先回りして物分かりがよくなりすぎているんだなと思いました。それはもちろん女性には暮らしやすい社会でしょうが、物足りないつまらない社会かもしれません。

女性がそういうアンビバレントなものを求めるから男はめんどくさくなって二次元に逃げたり草食系になったりするのが本当のところなのだと思うのですが、まあいくらめんどくさくても男は優しくもあり勝手でもなければ人類は滅びてしまうわけで、やっぱり男は大変だと思ったりします。

「ますらをぶり」とか「たをやめぶり」というけれど、結局そういうことなのかもしれないと読んでいて思いました。

まあオオクニヌシはサウジアラビアの王様よりもたくさんの女性を抱えてたくさんの子どもを産ませているわけで、(サウジアラビアの初代イブン=サウドは1930年代に建国したのに2012年現在いまだにその息子たちの間で何代か国王と皇太子の座を兄弟相続している)「男の中の男」と天河藍『吉祥7』にも書いてあったが、男にとっては勝手であることとバカであることは必要な素質なんだなと改めて思ったりしました。

ま、あんまり本気で取らなくても結構です。(笑)

それはともかく、『ぼおるぺん古事記』、とても面白いです!
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