個人的な感想です。

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ヤマザキマリ『スティーブ・ジョブズ』第2巻を読みました!夢の実現過程の具体例を見た感じがします!


スティーブ・ジョブズ(2) (KCデラックス)スティーブ・ジョブズ(2) (KCデラックス)
(2014/04/11)
ヤマザキ マリ

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ヤマザキマリさんの『スティーブ・ジョブズ』第2巻を読みました!

この作品は、2011年に発売されたウォルター・アイザックソン著のジョブズの伝記、『スティーブ・ジョブズ』Ⅰ・Ⅱを原作にした作品です。

スティーブ・ジョブズは、アップル社の創業者で、2011年10月になくなりました。この原作は日米ともジョブズが死去した直後の発売だったため、大きな話題になったことを覚えています。

私は基本的にはWindowsユーザーだったので、この当時使っていたアップル製品はiPhone4だけだったのですが、この伝記を読んでいろいろと感動し、意識してアップル製品を使うようになりました。この原稿もMacBookAirで書いていますが、YouTubeやニコ動を見たり電子書籍を読んだりするときは主にiPadAirを使っています。

この巻では、ジョブズがインド放浪から帰ってきて、様々なスピリチュアルな道を実践しながら、知野弘文と言う禅僧に出会い、出家よりも事業の世界を選ぶように諭され、アタリ社に復帰し、ヒューレット・パッカードに勤めていたスティーブ・ウォズニアックと新しいゲームの開発に取り組むところから始まります。

ある日スティーブ・ウォズニアックがコンピュータ好きのパーティでアルテアのコンピュータキットを見て、これを使えばスタンドアロンで仕えるパーソナルなコンピュータを作れるのではないかと言う着想を得たところからすべてはスタートします。

1975年6月29日に人類初のパーソナルコンピュータを開発したウォズ(ウォズニアック)はそれをジョブズに見せます。ジョブズはそれを見てすぐさまその意義と可能性を理解し、技術者個人としての満足と博愛主義的なハッカーの理想(無料で配布するなど)にこだわりがちなウォズを説得し、尻を叩いて起業への道を
突き進みます。

リンゴ農園でのアルバイト作業からの帰りにウォズと話していたジョブズは、『アップル』と言う名を思いついたわけです。

ジョブズはとにかく自分がこれが面白い、これで行くんだと決めたことには一直線に周りを説得し動かしながら何が何でも実現して行く、と言うタイプであったわけですが、ヤマザキさんの描写はその辺りがとても説得力があるというか、こういう感じだったんだなというのがよくわかります。

ウォズは自分がHP社(ヒューレット・パッカード)の社員である以上発明の成果も会社に還元すべきと考えていましたが、上層部からおもちゃ扱いされてゴーが出ず、アップルの商品に出来ることになります。

最初のパートナーシップを結んだときに契約面で中心になったのは友人のロン・ウェインだったのですが、彼はジョブズがやっている強引な資金集めに恐怖を感じ、すぐに手を引いてしまいます。そのあとテレルと言うコンピュータショップに50台のコンピュータをおいてもらうことに成功します。それが『アップルⅠ』でした。

しかしこのパソコンはパッケージもされていないマニア向けと言う雰囲気のもので、テレルからきちんとパッケージされたものでなければならないといわれ、出世作になる『アップルⅡ』の制作に取りかかることになります。この時期には既にジョブズのシンプル指向は始まっていて、拡張スロットを8本備えようとしたウォズに対しモデムとプリンタがつなげればいいと断固2本を主張、配線もきれいにわかりやすく…と言った製品を作り上げて行きました。そしてマイク・マークラが出資してくれることになり、『2年でフォーチュン500に入る』と言う具体的な目標を持って、さらに彼らの冒険が続いていくことになるわけです。

文章ではどうしても視覚的なイメージでここを強調しここは流して、と言うことは出来ませんが、マンガでは強調したいエピソードを大きなコマで取り上げることが出来ますから、この作品ではヤマザキさん流のジョブズと言う人間の解釈がはっきりとわかって、なるほど、こういうことが印象に残るんだな、と思ったりしました。

私が最初に読んだときに強く印象に残ったスピリチュアル的な実践に関してはあまり深く突っ込んでいなくて、弘文老師とのやりとりで大きく代表させている印象があります。詳しく描いてもこのあたりはカオス的な感じになるでしょうから、あまり突っ込まないのが正解かもしれません。ただジョブズと言う人の持つ指向性はこの時代に出来上がったものがかなり多いと思いますので、この時代だけを取り上げて徹底的に論じるような作品があっても面白い気がします。

この巻の描写において特に力が入っていると感じたのは、二人のスティーブ、ウォズとジョブズの180度違うと言ってもいい人間性の対比でした。内気で引っ込み思案で善意の人で技術者的な満足を何よりも求めるウォズニアックが、拡張スロットを2本だけにしろというジョブズに強く異論を唱えるものの、事業を成功させるために考えうるすべてのものを動員し、またシンプルで無駄のない『禅を感じさせる』デザインを追求するジョブズに結局は説得されて行く過程は、二人の人間性がよく現れているなあと思いました。

ジョブズはHPをやめようとしないウォズを必死で説得し、「エンジニア以外のことは考えなくていい」と言ってようやくアップルの専従にします。この自分が正しいと信じたことに突き進んで行くジョブズの様子は、やはりこの物語の白眉だと思います。

もともとはウォズのアイディアだったパーソナルコンピュータと言うものの価値を見いだし、それを自分なりに洗練して理想を追求し、様々なものを蹴散らしながら事業の成功に突き進んで行くジョブズの姿を見ていると、目標を達成する人と言うのはこういう人だろうなあと思いつつ、自分の世界を持ちながらその事業に関わろうとするすべての人を巻き込んでその人の世界に考慮することなく結果的に破壊したりリタイアしたり敵意を持ったりする人たちが出てくるのはまあ仕方がないことだろうなあと思います。

ジョブズが凄いと思うのはその事業欲と、その核にある絶対的な価値観。その部分が禅でありある種のスピリチュアリティであり理想であって、そこに偏執狂的にこだわることによって、結果的に唯一無二のすばらしい商品を開発して行くという過程は面白いなと思います。

事業とはどういうものかとか、理想を実現して行くとはどういうことかと言うことを、いろいろ考えさせてくれる作品だと思いました!
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