個人的な感想です。

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さいとうちほさんの「とりかえ・ばや」は1000年前の古典を原作にしたとても現代的なマンガでした!

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さいとうちほさんの『とりかえ・ばや』を読んでます。これは、同じ題の平安時代の古典、『とりかへばや物語』を題材にマンガ化したもので、『月刊フラワーズ』で連載中だそうです。


私はもともと、『とりかへばや物語』は心理学者の河合隼雄さんの文でその話の骨子、つまり姫君が男として宮中に出仕して活躍し、若君が女としてふるまって活躍することによっておこる悲喜劇、ということは知ったのですが、特に関心も持っていませんでした。


でも本屋さんのコミックコーナーで平積みになっているこの作品を見て、「こんな古典をマンガ化した人がいるんだ。凄いな」と思って1巻だけ買ってみたのです。でもすぐに読む暇がなく、積読になってました。^^;;

そうしたら、年末に出た『このマンガがすごい!2014』のオンナ編で10位にランク・インしていて、これは読むしかない、と読み始めてみたわけです。


1巻を読んだ時点で面白いと思ったのは、沙羅双樹の若君(女)が若き侍従として宮中で活躍し、睡蓮の姫君(男)は沙羅双樹の参謀みたいな感じでいろいろアドバイスしていることでした。


源氏物語やいろいろな日記文学を読んでいてもそうですが、平安時代の文学というのは人間模様がものすごくどろどろしてるんですね。(笑)そのあたり、うまく表現されているように感じました。


しかし、何というか現代小説にしても通じるようなスリリングな場面が多くて、自分がイメージしていたものとかなり違い、これは嬉しい誤算だと思いました。


だいぶ興味が出てきてWikipediaで調べたりしてみて、もともとの物語がかなり忠実にマンガ化されていることが分かり、さらに興味がわいてきたのです。この時点では睡蓮のキャラがまだ十分活躍していなくて、先が楽しみになってきました。


もう一度本屋さんに行って、その時点で発売されていた3巻まで買ってきて、一気に読みました。


どんどん面白くなってきたので原典の『とりかへばや物語』を読もうと図書館に出かけたのですが、ずいぶん古いものしかなくて、書庫から出してもらったいかめしい本を借りたのだが、奥付を見たら大正三年刊でした(!・笑)つまり1914年刊だったのです。ということは、ちょうど100年前の本(!・笑笑笑)


でも考えてみたら「とりかへばや物語」はもともと11世紀、つまり1000年前の話なのですね。そう考えればそんなに特別なことでもないか、と思いなおしたりもしたのですが、そんな時代の話をこんなに面白く読ませるというのはすごいなあ、と改めて思いました。100年前の本を図書館で借りられるというのもすごい話なんですけどね。(笑)ただ借りては見たものの、あまりじっくり読んでる暇もなく、本を傷めないうちに返してしまいたいと少しだけ読んで1週間で返してしまいました。(苦笑)


で、マンガの方ですが、2巻のあたりを読んでいるときに、「これは面白い!」とすごく思いました。男らしい女と女らしい男、というテーマだけでもとても現代性がありますよね。


ここからちょっとネタバレっぽくなりますので気になる方はご注意くださいね。でもすでに1000年前にネタバレしてるわけですが。(笑)


でも、この話は沙羅双樹の君が女であることを隠したままで元服して宮中に出仕し、さらには女であることを隠して結婚までしてしまう(!)という展開。そして睡蓮の君が男であることを隠したまま裳着の儀をして、女官として(この時代にはまずありえないことなのですが・というか実際になかったことですが)女の東宮(皇太子)に仕えるのです。


そしてそこに出て来るトリックスター(物語の引っかきまわし役)的な色好み(恋愛好き、簡単に言えばえっちな)、石蕗(つわぶき)の中将がまたいい味を出していているのです。そして本当は女性である沙羅双樹の中納言(10代で大臣のちょっと下のクラスまで出世していたわけです)を好きになってしまい(BLなのか何なのか・笑)の身辺をひっかきまわして行きます。


一方男でありながら尚侍(ないしのかみ・皇太子に使える最高位の女官)になってしまった睡蓮の尚侍は女東宮に魅かれていってしまいます(笑・百合なのか何なのか)。


沙羅双樹と睡蓮は東宮のお供をして吉野の山奥を訪ね、「姫でありながら東宮になる」ということを予言した吉野の宮に出会い、性が入れ替わっていることを見抜かれてしまいます。ここはとてもサスペンスなのですが、彼は彼らの味方になってくれるんですね。


このあたりの展開が、後々の避けようもないであろうトラブルに巻き込まれて行く彼らを救う役目になるんだろうという予想が出来て、非常にわくわくします。


3巻ではもう少しストーリーが進むんですが、そこまでは書かないようにしておきます!


月刊誌連載なので先のストーリーが単行本化するのは少し待たなければいけないわけですが、楽しみです!

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