個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第3巻(後半)を読みました!シドニアの歴史と谷風の出生の秘密が明らかになりました!

シドニアの騎士(3) (アフタヌーンKC)シドニアの騎士(3) (アフタヌーンKC)
(2010/07/23)
弐瓶 勉

商品詳細を見る



シドニアの騎士』、面白くてどんどん読んでしまいます。しかしなかなか感想を書くというのも進まなくて、まだ今日は3巻後半の感想なのですが、実際にはもう8巻まで読み終わりました。そうするとだいぶ先の方まで知ってしまっているのですが、この3巻の後半はシドニアの歴史とその指揮構造(すなわち権力構造)の重要なところが明らかになり、同時に谷風長道がどう言う存在であるかということも明らかにされます。

また、なぜ仄(ほのか)姉妹(シリーズ)のようなクローンがつくられたり、科戸瀬(しなとせ)イザナのような中性の人間が生まれたり、人間が光合成できるようになったりしたのか、その謎が明らかにされます。

14話の題は「不死の船員会」。最初の場面は若き小林(現艦長)と鈴木という人物、それに斎藤ヒロキ(主人公・谷風長道の祖父。長道に瓜二つ)と熊の姿をしたヒ山ララァ(現衛人操縦士寮の寮母)の4人が、シドニアの近くに現れた謎の人工的構築物を調査に向かうところから始まります。

斎藤はララァに「かわいいな」とか「女の子に重いもの持たせて悪いな」というのですが、ララァは「下の名前で呼ばれるの嫌いだって知ってるでしょ」などと言っています。この4人は衛人操縦士なのですが、機体番号は1番から4番。ずいぶん古い時代のようです。そして指揮を執るのは「人体改造主義者」で宇宙空間でもヘルメットなしでいられる落合。この落合がこのシドニアの歴史の一つの大きなカギになる人物になることがあとで分かります。

この構築物の内部にはガウナがいて(彼らがガウナに遭遇するのは(個人としては)はじめてだったそうです)鈴木はそれに取り込まれてしまい、ガウナは巨大なまま鈴木の形に変形します。エナを剥がすことでガウナを休止状態にするため小林とララァは挑みますが、やり切れないうちに中心部から光が見えて、そちらの方に行くとそこには謎の光る粒が満ちていて、この粒がいかなるものでも傷つけられなかったガウナの本体を貫通して破壊したのでした。

この光の粒は回収されて頴(カビ)と名付けられ(コメの古い言い方だそうです。このあたり、古事記に出て来る言葉に近い気がします)、ガウナのエナを介して柄に接続され、ガウナを破壊する唯一の武器としてシドニアに伝えられて行くことになる。それは6世紀前の出来事でした。

この14話で分かったことは、小林、斎藤、落合、ヒ山の4人は600年以上生きているということ。それは不老不死の研究の成果だということ。そしてこの4人が「不死の船員会」のメンバーであったことが分かります。

15話ではその500年後、谷風たちの時代から100年前に第4次対ガウナ防衛戦の中で科学者落合の独断が原因で船内にガウナの侵入を許し、斎藤ヒロキが撃退するまでの数分の間にシドニアの人口の99%を食いつくし、行き残っているのは不死の船員会25人と一般船員392人となってしまった時点から話がはじまります。

落合はシドニアの全ライブラリを自らの設計した補助脳に複製を残して破棄してしまったのです。ですから過去の知見や研究、記録に当たるには、落合の補助脳に当たらなければならないのですが、そのためには生身の落合を残さなければならない。しかし落合が自我を覚醒させると何をはじめるか分からない。そこですべての記憶を消した落合の脳をクローンに移植することになります。谷風たちの時代に艦長小林の副官的についている落合は、このクローンだったのです。

そしてイザナの祖母の天才的な科学者・科戸瀬ユレ(瓜二つですが女性です)が100年間6世代で人口を50万人まで増やす計画を立てます。(よく考えてみると99%が死んで400人になったということはもとは4万人だったということですが、どうなんでしょうか)この時に行われたのはクローン技術が駆使されたことはもとより、人間に光合成が出来るようにすることで、食糧問題を解決しあまり手をかけずに育てられるようになった、というわけです。そして科戸瀬ユレはこの功績で不死の船員会の一員になりました。

そして谷風たちの時代から14年前、80年間姿をくらましていた斎藤ヒロキが発見されます。加齢を薬で抑えていた不死のメンバーですが、斎藤は薬を飲まなかったために既に老人になっていました。その時点で彼の換装用クローンがつくられますが、小林の指示により生まれながらにして不老不死の遺伝子が組み込まれていたのです。

それを知った斎藤は科戸瀬を人質にまだ子供の状態のクローンを羊水槽から取り出してしまい、もう戻せなくしてしまいます。斎藤はその子を、自分の手で育て、自分の持つ能力すべてを伝達しようとしていたのです。斎藤をとらえることを命じる小林、しかしララァは斎藤を逃がしてしまったのです。そして配管のかなたに消えて行った斎藤は、今日までそのクローン、つまり谷風長道を育て上げたのです。

ヒ山ララァが本来「不死の船員会」の一員でありながら寮母のようなことをしているのは、そのことが原因だったのかと思われます。

SFというものは、実際には起こり得ないことに創造の翼をはためかせるものですが、自分が自分のクローンにどう言う感情を持つか、ということはやはり分からないなあと思います。斎藤はヒグマの姿のララァを可愛がるわけですが、このあたりに不思議な萌え感覚があります。

神代の時代の言葉からの引用もそうですし、数字が持っている実体感を伴った意味。古くから生きている人間ほど鈴木や小林などわれわれに近い名前を持っていて、新しい時代になるほど不思議な名字(ある意味キラキラネームになるということでしょうか)になるというのも面白いなと思います。

こういう構造は普通の発想だけでは思いつかない、やはりなにか普通の人には降りて来ない霊感のようなものが作用しているんだろうなと思う凄腕の物語構造だなと思います。

このマンガ、『進撃の巨人』の作者諫山創さんがブログやインタビューなどで強く勧めていましたが、『進撃の巨人』ファンの人にもとても楽しめる作品だと思います。

この先さらに広がっていく世界が楽しみです!
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

プロフィール

kous377

Author:kous377
FC2ブログへようこそ!

最新記事

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。