個人的な感想です。

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弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第5巻(前半)を読みました!紅天蛾たちガウナとの戦いが佳境に!


シドニアの騎士(5) (アフタヌーンKC)シドニアの騎士(5) (アフタヌーンKC)
(2011/05/23)
弐瓶 勉

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弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第5巻(前半)を読みました!

第5巻の冒頭は、小衆合(シュガフ)船オカリナから星白の姿をしたガウナ490・紅天蛾が現れる幻想的な場面から始まります。紅天蛾は名の通り真っ赤な姿をして、星白の姿をしたエナも真っ赤な目をし真っ赤な与圧服を身にまとっています。ガウナたちはオカリナを離れ、どこかに向かっているようです。この画面は美しいです。アニメでも描写されるといいのですが。

一方、谷風がシドニアに持ち帰った星白の姿をしたエナはますます星白にそっくりに、人間らしくなって行き、谷風はそれが人間らしく変化するたびに驚き、担当の田寛ヌイにあくまでもエナに過ぎないということを忘れないで、と釘を刺されます。谷風が帰ったあと外生研(エナを飼育?している施設)に現れたのは岐神でした。星白エナを見た岐神は「申し分ない」と声を漏らし、田寛の目に奇妙な寄生虫・シドニア血線虫を這わせます。この寄生虫は「新たな人格が侵入した宿主の脳を乗っ取り、宿主に変わって脳を操作するのだ」と言うのです。

岐神邸に戻った戻った岐神に、海蘊は落合様、と呼びかけます。岐神の目にはシドニア血線虫が。岐神の怪しい行動は、科学者落合の意識が岐神の脳を乗っ取っていたからでした。そして司令室の映像を見ることが出来るようにした落合は、谷風が次々とガウナを撃破して行くのを目の当たりにします。そして谷風が斉藤ヒロキのクローンであることに気づくのでした。

星白の姿をしたエナは可愛らしい服を着た姿で谷風の前に現れ、マーカーで「ながて」という文字を書きます。谷風長道(ながて)は俄然やる気を出します。調子に乗りすぎてイザナに「生体尿管カテーテルはどうなってるの?」とデリカシーに欠ける質問をしてぶん殴られていたりします。この辺の微妙な悪のりギャグがこの作品の味を出しているなあと思います。谷風は撃墜王としての才能を発揮し、だんだんモテモテになっては来るのですが、いつまでたっても女の子に殴られたり疑われたり、中学生男子みたいな目に遭うところは変わらないんですね。

一方岐神を乗っ取った落合はMSCFに現れ、科戸瀬ユレ博士から記憶を消去される前の落合が作り出した融合個体を見せてもらいます。そして星白の姿をしたエナに人間の子を産ませることで新しい融合個体を作り出すという提案をします。次の場面ではもう星白のエナは居ません。谷風に「いつかこういう日が来ると言ってあったはずだ」という田寛の無情な一言。エナ星白のかわいい姿を見せて盛り上げたあとに直ぐこれですから酷いのですが、田寛自身もすでに乗っ取られているから何をどういったらいいか。落合の陰謀が進んで行く様子はやはり息苦しい感じがします。

一方シドニアの前に突如巨大な小惑星が現れ、シドニアに向かって接近してくることが判明しました。小惑星の裏側に多数のガウナがいて、それが推進減になっているのでした。5巻冒頭の紅天蛾たちガウナの動きはこれだったのです。指令補の緑川(ゆはた)は推進減のガウナたちを除去して対惑星砲を放ち、小惑星を排除する作戦を立てます。

小惑星での戦闘ということは、小惑星の重力が問題になるということになります。出動したのは谷風、イザナ、勢威、仄煉、サマリたちでした。戦闘に入ると、小惑星周辺に群がるガウナたちは、星白を再び奪われた思いをガウナにぶつける谷風の攻撃で、次々に撃破されて行きます。ガウナたちは小惑星に戻って行き、攻撃班は第一小隊と第二小隊に別れて小惑星を回る周回軌道に入ります。小惑星の重力の描写でやたらとサマリの大きな胸が強調されるのが可笑しいです。

第4巻後半で新兵器・超高速弾体加速装置とガウナ本体貫通弾の開発に成功し、谷風の活躍でシドニア軍はガウナ討伐に成功しました。しかし今度の戦いでは、練度の低い操縦士が延長砲身にかかる小惑星の重力と弾体加速装置の反動を扱いかねて次々と小惑星に落下し、大破して行きます。第二小隊は推進源になって居るガウナたちに攻撃を加えますが、ガウナ本体を露出させる前に弾が尽きてしまいます。そしてそこに紅天蛾が現れます。

突然映像が途切れ、ゆはたの前に砂嵐の画像(つまり何も映ってない)が広がります。第二小隊は全滅してしまったのです。そして残された時間はあと3時間になったことが告げられたのでした。

ここまで(第23話まで)の展開で問題になるのは落合が融合個体を生み出させようとする企みと、紅天蛾が操る?オカリナのガウナたちが小惑星をシドニアに衝突させようとするこころみの展開です。この危機をどのように乗り切って行くのか、あるいは生まれようとしている融合個体というのは一体どんなものなのか、その辺りの怖さと好奇心が衝突している感じがすごいなと思いました。

『シドニア』は生命とはなんなのか、人間とはなんなのか、優秀さとはなんなのか、信念とはなんなのかと言った様々な問いが読むものに投げかけられます。答えが出るわけではないのですが、繰り広げられて行く幻想的な現象が読むものをめくるめく思いに投げ込むところがあるなあと思うのです。
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