個人的な感想です。

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山中ヒコさんの『死にたがりと雲雀』第1巻を読みました!

死にたがりと雲雀(1) (KCx ARIA)死にたがりと雲雀(1) (KCx ARIA)
(2014/05/07)
山中 ヒコ

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山中ヒコさんの『死にたがりと雲雀』第1巻(講談社、2014)を読みました!

先日ARiA連載の『死にたがりと雲雀』の第4回について感想を書きましたが、今日7日に第1巻が出たので早速買いました。今回はその感想を書こうと思います。

第1回は朽木という浪人者が大川(隅田川)端の荒れ寺に住みついて、寺子屋を開くというところから始まります。手元不如意なのか、近くの農家の麦踏を手伝って杉板をもらい、それを寺子屋の看板にします。(ちなみに実際は役所にしろ何にしろ江戸には入口に何の役所といった看板は出てなかったという話があります。江戸に進駐した薩長の官軍が建物が分からなかったので看板を出して、江戸っ子からは野暮だと嘲笑されたとのこと。寺子屋にも実際には看板は出ていなかったのではないかなあと思います。商家などでは出していたはずですが…)

一方同心(主に町奉行配下で御家人相当の役人)の細目は押し込み強盗、殺人の捜査をしています。合わせて10両以上を盗んだことから打ち首獄門だ、という話を聞いた長屋の子どもたち、主人公の女の子雲雀(ひばり)、小鉄、大介は、荒れ寺に住みついたという浪人が犯人ではと様子を見に行きます。(荒れ寺といいますがずいぶんきれいなんですが少女マンガ仕様ということでしょうか)

しかしそこで朽木につかまってしまい、さっそく手習いをさせられます。(手習いは学問とは言わないと思いますが…って細かいところにケチをつけ過ぎですかね。でもいい話なのでそういうところがちょっと引っかかって残念なんですよね)荒れ寺だから蚊が多く、雲雀は蚊遣がないかと先生に(というか江戸時代なら師匠じゃないかなと思ったり)聞くと、先生のまわりには動けなくなった蚊が何匹も落ちているのでした。

朽木はやさしく子どもたちの字を褒めてやります。子どもたちはうちに帰って親に報告しますが、雲雀は帰っても父親がいません。母親はなくなり、父親は腕の良い浮世絵の板木職人なのですが、あまり家に帰って来ないのです。

雲雀は寺子屋に通いますが、朽木に黙って朽木の荷物を調べ、刀の秘密を見てしまいます。

なかなか帰って来なかった父親がようやく酔っぱらって帰ってきたので寝かせようとして着物を脱がせると、懐から10両の小判がこぼれおちます。強盗は雲雀の父親だったのです。

雲雀は父親をつかまえさせたくない一心で、長屋のおかみさんたちに「朽木の刀に血がついていた」と言います。それを聞いた同心が「刀を見せよ」というと、「刀は見せられない、某が犯人でござる」と言います。しかし既に同心は雲雀の父、辰五郎が犯人であることの証拠をつかんでいたのでした。逃げようとする辰五郎。取っ組み合いになる中、それを止めようとした雲雀は橋の上から川に転落してしまいます。季節は冬、雲雀を助けてくれという辰五郎に、みなは「人殺しの子を助けても…」と冷たいのですが、朽木は「雲雀は自分の寺子だ」と言って川に飛び込みます。

朽木は雲雀を助け出したことを辰五郎に知らせ、辰五郎は奉行所で奉行の温情により遠島となって、雲雀が目を覚ました時にはもう船は出ていました。(ここはさすがにお白州が早すぎるし、10両とって人を殺してたら遠島ではすまないでしょう)

長屋の差配の安兵衛は一生懸命雲雀の引き取り先を探しますが、「盗人人殺しの娘」ということで誰も引き取ろうとしません。安兵衛や長屋に住む浪人者の親子も、それならば引き取ろうと言ってくれるのですが、貧しい暮らしを知っている雲雀にはそれを受け入れられませんでした。そして大晦日の夜、雲雀は寺子屋へ行って、一番頼んだらいけない相手だと分かっているけれども、煮炊きも洗濯も何でもやるから寺においてくれと頼みに行ったのでした。朽木はそんな雲雀を受け入れ、一緒に除夜の鐘を突くのでした。(住職のいない荒れ寺で鐘だけ残っているということがあるのか、よくわからないのですが)

寺に住むようになった雲雀は早速かいがいしく掃除をしたりごはんを作ったりします。一方、雲雀が長屋からいなくなってしまって、仲よくしていた小鉄はさびしくて不機嫌になっています。小鉄は長屋住いながらもどうやら親に甘やかされているらしく、小金を持っていたりそれを悪ガキにとられたりしています。ガキ大将の雲雀がいなくなってさびしくて仕方ないのです。

小鉄は「女の子は強く見えてもやさしく傷つきやすいものを持っているのだから、男の子は守ってやらなければならない時が来る」と朽木に諭されます。ある日悪ガキどもが寺子屋に押し掛けて雲雀をいじめますが、雲雀はされるがままにされているのを見て、小鉄は「雲雀ちゃんは盗人じゃない!」と悪ガキどもに立ちはだかります。それを見て雲雀は本気を出して悪ガキどもを追い払ってしまいますが、小鉄は雲雀が長屋から引っ越したことで友だちでなくなってしまうことを恐れていたのでした。

それを見ていた朽木はみんなで寺子屋に通えばみな仲間だ、と言います。そして子どもたちもみな、寺子屋に通うようになるのでした。

ここまでで第3話まで。第4話については先日書いたので省略します。

全体に何というか思いが深いし、絵も素敵でとてもいい話だと思います。何というか、江戸時代の時代物のルールというか考証上は「あれ?」と思うところがいくつかあるのは上に指摘させていただいたとおりですが、むしろそういうところに突っ込むよりも、ここに想像上の江戸下町の独自の世界が展開しているとした方がいいかもしれないとも思います。山中さんなりのリアリティがちゃんと成立していると思うわけです。

考証だけちゃんとしててもストーリーが上手く成立してなかったら仕方ないですし、時代劇というのは「銭形平次」の時代からやはりそれなりの「うそ」が混ぜ込まれて成立しているわけですから、あまり突っ込むのもどうかなとは思ったりはしますが、いちおう気がついたところだけは指摘させていただきました。

いろいろ書かせていただきましたが、好きな作品であることは明記しておきたいと思います。
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