個人的な感想です。

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シドニアの騎士』第8巻38話「白羽衣つむぎの思慕」を読みました!エースの孤独が描かれていました!


シドニアの騎士(8) (アフタヌーンKC)シドニアの騎士(8) (アフタヌーンKC)
(2012/07/23)
弐瓶 勉

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弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第8巻38話「白羽衣つむぎの思慕」を読みました!

大衆合船との戦争のさなかですが、今回も最初は息抜き的な日常生活から始まります。

最初の場面は東亜重工。岐神開発に代わり、と言うか本来ずっと衛人を開発してきた会社で、弐瓶さんの作品には横断的に出てくる会社のようです。またアニメ『シドニアの騎士』も制作が東亜重工になっていますので、現実との横断的な存在でもあります。物語中では、実質的に仕切っているのは長身で力も強い女性・佐々木のようです。

やってきたのは谷風長道と同居している科戸瀬イザナ。ガウナとの戦闘で右腕・左脚を失いましたが、祖母の科戸瀬ユレ博士の勧めで機械式の義手義足をつけています。その新しい義手は10本指になっていて、片手で「螺旋蝶々結び(よくわかりませんが)が出来る」という優れもの。今ではもともと10本指だった気がしている、のだそうです。なったことがないからよくわかりませんが、案外そういうものかもという気がするところが上手いなと思います。イザナはその10本指を駆使する新しい衛人用のグリップを試しています。

一方谷風長道(ナガテ)は訓練生寮を出されてイザナの家に同居していましたが、部屋を探しに住居管理局にやってきます。ここがまた旧い不動産屋さんみたいで味わいがあり、係の人というかお店の人というかが長髪で髪を束ねていない配管マニア?の女性なのですが、「旧管がいっぱい通っている物件がいい」という谷風に「そんなにパイプが好きだったなんて」と嬉しそうなのが可笑しいです。やはり弐瓶さんはパイプとか触手と言うものに造詣が深そうです。(笑)

外周壁の物件がいいというナガテに係の人は驚き、「無制限居住許可証」を見せられてさらに驚きます。良い物件が見つかったようです。

イザナが家に帰ると、ナガテはすでに帰っています。イザナは「よかったらこのままいてもいいよ」と言うのですが、ナガテは新しいアパートの紙を見せ、「ここだったらつむぎも呼べるし、イザナも一緒に住まない?」と誘います。イザナは嬉しいのですが、「こんなところ平野操縦士のボクに住んでいい場所じゃないよ」とキーッツとしたフリをします。10本指でキーッと紙を引き裂いてくじ引きみたいになってしまうのが可笑しいのですが、「同居人がひとりまで認められると書いてあるよ」とナガテがなだめようとすると、「別にいいよ。一緒に引っ越してやっても」と素直じゃないところを見せます。この辺全くラブコメなのですが、それだけイザナの女性化が進んでいるともいえるでしょう。

場所はすごく眺めのいいところで、まるで岸壁をくりぬいて作った都市のようなおとぎ話のような場所ですが、基地に直通のエレベーターも近く、操縦士でも大丈夫だと言う場所なのでした。イザナも「いいところだね」と気に入ったところで、旧管を通ってつむぎがやってきます。新居での新しい生活が始まる、と言うところです。

ナガテは東亜重工で新しい機体の操縦席に入り、素材に感心します。技術官の人が巨大な部品を軽々と持ち上げて、「軽くて丈夫なんですよ」と言っているのがなにげにすごいと思いました。また新素材を見せられて「すごい丈夫だけどものすごいコストがかかる」と説明を受けたり、丹波さんに衛人4機を連結出来る新しい装甲を見せてもらったりしています。

しかしそこにいた衛人操縦士の女性が、超高コストの開発のせいで一八式が現役続行になり、自分たちは装甲に入って惑星ナインの偵察に行かされる、「いいわね英雄さんは」と皮肉を言って去ります。ナガテはそんなこともあって元気がなくなり、新居でもぼーっと外を眺めていたりします。そんなナガテにつむぎが近寄り、会話を交わしていると「一緒に寝ていいですか?」とつむぎにいわれて布団に入れてやったりして、もうなんだか何萌えのマンガなんだか分からなくなっています。(笑)

朝食の風景で三人で納豆を食べたりして平和な感じで新居での生活がスタートしますが、そこに前日に見た女性が任務を放棄して逮捕されたため、代わりにイザナが偵察任務に就くことになった、という知らせが来ます。

昨日見た装甲は隼風(はやかぜ)と命名され、機体を連結してナインに向かいます。イザナはその4機のうちの1機として出撃したのです。ナガテは心配で溜まらずうろうろするのですが、もともと全作戦に参加させられていたナガテは控えが初めてなのでよけい心配になっていたのでした。つむぎの本体がスタンバイしているところまで散歩に行ったナガテは、同じように心配しているつむぎと作戦を見守るのでした。

数々の華々しい活躍で、ナガテはすでにエースとして周りから扱われるようになっています。住むところも自由に選べるし、技術官とも相談しながら新しい機体の開発にも携わり、またいろいろな新素材を見せてもらったりもします。一方、ヒラの操縦士からは、イザナも含めてちょっと嫉妬の混じったような理不尽な感情をぶつけられたりもするようになるわけです。なんというか、エースの孤独、みたいなものですね。

ほのぼのコメディタッチなのでそんなに深刻には見えないのですが、よく考えてみるとけっこう人によってはしんどい状態だなあと言うことに今読み直していて気がつきました。

そういうところを描くのも、弐瓶さんは本当に上手いなあと思います。
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