個人的な感想です。

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弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第10巻47話「かなたのはじまり 後編」を読みました!物語の大きな転換を感じました!


シドニアの騎士(10) (アフタヌーンKC)シドニアの騎士(10) (アフタヌーンKC)
(2013/05/23)
弐瓶 勉

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弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第10巻47話「かなたのはじまり 後編」を読みました!

話が大きく転換して行く予感のあるストーリーでした。新たな設定、新たな方向性が見えて来ています。

前編から、シドニア船郭表面にとりついたガウナの話と、制御が難しくなってきた融合個体2号・かなたの話が続いています。

シドニア外郭の宇宙空間に面した広大な敷地に広がる外生研の建物群。その真中に、巨大なガウナがとりついています。氷塊部分を溶かしてしまっています。これは前回登場した小さなガウナが短期間で巨大に成長したものです。艦長小林の直接の指示で衛人部隊が出動し、彼らが取りついているガウナを発見しました。それを聞いた小林は出撃可能な衛人にすべて出撃を指示し、絶対に艦内に入れないように命じます。外政権の動きを把握しなかったために隙を突かれてガウナに肉薄されたことに、小林は青筋を立てて怒り、歯ぎしりしています。

いっぽう、「かなた」の実験室。頭部に射出器が生じたかなた。強制停止ボタン(彼方の心臓を止める)がショートしただけでなく、かなたの意識を制御するNBCSが逆流してしまったために岐神(くなと・意識は科学者落合に操られている)にかなたの意識が送り込たのか、装置内で岐神の肉体のあちこちが風船のように膨張して大変なことになってしまいました。もはや端正な岐神の身体の原形をとどめていません。

一方クローンの落合(過去の記憶を消されている)は外生研を訪れ、田寛ヌイを連行しようとしますが、田寛は科学者落合に意識を操られているので、止める間もなくピストルで自分の頭を撃ち抜きます。この事態がバレたらそうするようにインプットされていたのでしょうか。落合は「いったいどうなっている」と戸惑います。

一方小林は宇宙に面した船郭表面にエレベーターで移動し、じかにガウナと衛人たちの戦いを指揮しようとします。ガウナは「羽化」して(この表現は初めて見た気がしますが)たくさんの触手を衛人に向かって伸ばします。この辺りもアニメで見るとすごく楽しいだろうなあと思いました。

司令室では、シドニア全域に重力障害が発生していることが伝えられます。このあたり、いったい何が司令室の司令補・緑川(ゆはた)に伝えられていて何が伝えられていないのかやや分かりにくいのですが、ガウナが取りついていることは伝えられていて、「かなた」の実験室で起こっていることは伝えられていないわけですね。まだ「かなた」は存在自体がいまだ極秘なのです。とにかくにも詳細は分からないまま重力警報が発せられます。出撃するイザナつむぎが「ガウナが何かしたのかな?」「いいえ別の何かが原因です」という会話をします。つむぎはガウナの動きと「別の何か」の違いを察知しているのですね。

かなたの実験室では研究員たちが対比していく中、科戸瀬ユレ博士はかなたを心配そうに見守っています。そしてついに、かなたの頭部の射出器から、「何か」が発射されました。

この「何か」はシドニアの船郭を貫通し、外壁にとりついたガウナの本体を貫通し、攻撃を加えていた衛人何体かを貫通し、宇宙空間を切り裂いて行ったかと思うと、その延長線上にあった惑星ナインの衛星を貫いて、まるで三日月のようにきれいに丸く欠けた星にしてしまったのでした。艦長小林はそれを目を丸くして見つめています。

「外生研付近で原因不明の爆発が発生!ガウナの姿が見えません!レーダーからも消滅しました!衛人も三機行方不明です!」と矢継ぎ早に報告が入ります。司令補の緑川は次々に指示を下しますが、三日月のような衛星を見て「どう言うことなのこれは…」とつぶやきます。

きれいに丸く穴のあいた郭壁。谷風班(谷風イザナつむぎ)が上空に来ると、その大穴を見て驚きますが、つむぎは穴の底に「何か」がいるのを見逃しませんでした。

岐神は意識不明の重体で生命維持装置につながれ海蘊(もずく)が心配そうに見ています。一方科戸瀬ユレ博士は艦長小林に何が起こったかを説明しています。かなたの頭部に搭載されていたのは「重力子放射線射出装置」といい、科学者落合の補助脳に記録されていた装置で、実現できないはずのものだったのがガウナのエナの何でもつくりだす性質を応用して完成させたのだ、と言います。融合個体を制御する方法を失った今、研究は失敗した、というユレに、小林は何としてでも制御出来るようにしてくれ、と命じます。「素晴らしい兵器だ。必ずわれわれの力になる」と。

かなたの頭部には巨大な杭が撃ち込まれ、何とか眠りにつけられています。惑星ナインを周回するシドニアの彼方には、三日月のように欠けた衛星が遥かに見えるのでした。

この話は本当に迫力がありました。そしてよく見てみるとよくわからないところもかなり多いのですが、その謎がどうなっていくのか、も気になるところです。

しかし言えるのは、とりあえずこれで岐神を乗っ取った科学者落合も意識がなくなり、外生研の田寛ヌイも死んでしまったので、同じく意識を乗っ取られた海蘊は残ってはいるのですが、ある意味科学者落合の野望がここでとりあえずは砕けた、ということになるのだと思います。特に融合個体のつむぎ・かなたの開発において、科学者落合が主導した役割を考えると、そのマッドサイエンティスト的な意志がとりあえず消失したことがどんな展開を生むのか、ということになるわけですね。

極めて大きな力を持つけれども極めて危険な融合個体・つまり科学者落合の「遺産」である「かなた」は残り、実験を中止しようとした科戸瀬ユレに対して、艦長小林は「重力子放射線射出装置」の開発続行を命じます。

今回のストーリーは、『シドニア』全体のストーリーの大きな転換点の一つになるように思いました。今までは「科学者落合の補助脳」に呪縛されていた感じがしますが、「不死の船員会」が虐殺されたこともあり、これからは新たな開発の中心が科戸瀬ユレたちの世代(実年齢は100歳以上ですが、小林や落合は600歳以上ですから)に移って行く、ということになって行くのでしょう。この辺りから全体に新たなフェーズに移って行くものを感じました。
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