個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第11巻50話「非武装主義者の痕跡」を読みました!


シドニアの騎士(11) (アフタヌーンKC)シドニアの騎士(11) (アフタヌーンKC)
(2013/10/23)
弐瓶 勉

商品詳細を見る


弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第11巻50話「非武装主義者の痕跡」を読みました!

シドニアの騎士』はアニメも第7回が昨夜放映されましたが、時間が合わなくてまだ見ていません。『月刊アフタヌーン』も7月号が今日発売になり、私はKindle版をダウンロードして最新話をもう読んではいるのですが、いろいろ考えましたが今日は順番に書いている単行本の感想の続きを書きたいと思います。この話は2013年の7月号に掲載されているので、ちょうど1年前になりますね。あと12話で連載に追いつくという感じです。でも連載に追いつくと今度はもう毎月1度のアフタヌーンの発売を待っての更新ということになりますから、これもまた『進撃の巨人』と同じように気が長い話になってくるなあと思います。

第10巻の終わりで乙女化したイザナの最終ワード、「ナガテは僕のことなんてどうでもいいんでしょ!」が発せられたわけですが、その顛末は語られないまま、カラーページで共同生活をしている谷風宅に帰って来たつむぎとゆはたの会話が描かれています。つむぎはゆはたに、「私が人間だったら、私もあんなところに誘ってもらえたでしょうか?」と自分が普通の人間ではないことを改めて感じてしまっています。

二人はイザナとナガテの様子を遠くから見てはいたのですが、距離が遠かったので、イザナの言葉はゆはたには聞き取れなかったのですが、実はつむぎにはきこえていて、それをゆはたに話します。でも盗み聞きなんて良くないですね、とつむぎは反省して、そのことは結局伏せられてしまいました。

二人が帰って来たあと、宇宙空間で訓練に出るナガテとイザナとつむぎ。つむぎはそのことを思い出しているのか、ぼーっとしてしまっています。でもナガテに大丈夫?といわれ、自分は自分のやるべきことをしなければ、と思います。

今日の訓練は、一九式科戸瀬専用機に搭載された感覚増幅装置に他の衛人や無人哨戒機からの情報を連結して、情報量を飛躍的に増加させるための実験が行われています。実験を監督しているのは佐々木で、その横に緑川ゆはた)が立っていますが、こちらも顔色が優れません。イザナの義手と脳を使って情報を処理することで、イザナの視覚や聴覚が衛人展開宙域全体に広がってるように感じられるようになるそうです。

様々な情報源からの情報が統合されて義手を経由してイザナの脳におくられ、それが視覚情報に変換され、その情報を、つまりイザナが見たものがそのまま映像となって映し出される、という仕組みなのだそうです。サイバーパンクっぽいですね。その画像は詳細で精密で、遠くまで見えるつむぎの目よりも良く見えています。

イザナがその目でレム恒星系惑星セブンの海の中を観測すると、そこに本物のガウナがいることが分かります。(シドニアは今惑星ナインを周回しています)イザナがさらに海中を探ると、そこに微弱な電磁波通信が感じ取られます。そこにはいって来た通信は、驚くべきものでした。

それは惑星セブンへの植民のため先遣隊としてセブンに降下した非武装主義者たちの生き残りの操縦士「市ヶ谷テルル」からセブンの衛星上にあった基地への通信だったのです。しかし実際にはすでにセブンの衛星自体が破壊され、それがあった場所をガウナの大衆合(シュガフ)船が公転しているのです。

助けを求める声。市ヶ谷テルル、という名前を船員(シドニアの住民)名簿で調べますが、どこにも出てきません。(当時のシドニアの人口は50万人前後だと思われます)そして佐々木が思い出したのは、市ヶ谷テルルとは人工生命研究者・市ヶ谷太郎の「娘」だったということです。テルルは彼が作り出した完全機械式の人工生命体で、市ヶ谷は人類が非生物になればガウナに狙われないのではないかと考えたのでした。

結局、「人間ではない」ということで助けには行かない、という結論になりそうで、クローンの仄たちも、片手片足が機械式のイザナも、自分が過去の撃墜王・斉藤ヒロキのクローンだということを知らない谷風も帰還に応じますが、ガウナと人間の融合個体であるつむぎは、「私一人でも助けに行かせてください」と言います。今セブンに近づいて大衆合船に気づかれたら終わりだよ、と説得する谷風でしたが、「彼女が人間じゃないから助けに行かないんですか?」というつむぎに心を決めます。

帰還後、司令補の緑川ゆはた)に、自分を救援に出してくれ、と頼む谷風。危険すぎる、絶対ダメだ、というゆはたに助けられる可能性はあるし、つむぎの信頼をなくすようなことはしたくない、という谷風。横で聞いていたイザナは、「人工カビとヘイグス機関を排除すれば近づけるのではないか」と提案します。一五式以前の衛人はヘイグス機関を積んでいないからそれを動かせないか、と丹波に頼む谷風。佐々木は一七式継衛を一五式の推進機関に換装し、旧式の輸送船を直して科戸瀬レーダーを使えるようにし、ゆはたの承諾を得たのでした。「交戦は絶対に避けてください!」と叫ぶゆはたの翻るスカートの中に毛糸のパンツみたいなものが見えるのが味わい深いです。

つむぎは自分が感情的になったために谷風たちが危険な任務に出撃することになったことを反省していますが、仄や同僚の操縦士たちも参加させてほしいと言います。しかしそこに現れた一五式を操縦するヒ山さんが、結局谷風とイザナとともに任務に就くことになったのでした。

セブンへの長距離の航行の中、二人はヒ山に熊の毛皮の秘密を聞きます。ヒ山は、これが生命維持装置であり、ここから出ると死んでしまうのだ、ということを明かします。(6巻136ページにはヒ山の人間の姿の絵が描かれています)カプセルホテルのような寝場所で「来てくれてありがとう」という谷風に「お礼なんて不要だよ」というイザナ。いいムードの二人でしたが、そこの回線とカメラがシドニアにオープンになっていて、会話も様子も丸聞こえ丸見えになっていて、「えーっ!」という二人の様子を見て司令室は大笑いになっています。「二人っきりですね」とまたつむぎとゆはたが心配していて、全くラブコメです。

地球のような青い海の広がる惑星セブンの海上を漂流する降下艇の上で、一人助けを待つ女の子。初音ミクのような長いツインテールの、市ヶ谷テルルが初登場した場面で、50話は終わりです。

ガウナとの戦闘を避ければガウナには襲われない、という信念のもと、戦闘意欲の高い小林艦長の指揮するシドニアを離れ、惑星セブンに植民を図った非武装主義者たちの元に向かうのが、ヘイグス機関やカビをいっさい使わない旧型の宇宙船だというのは、面白い対比だなと思います。

そしてそこで助けを待っているのが人工生命体だ、というのもまたなんだか皮肉な話で、人間と人間に近い様々な存在、人間の敵だけれども人間の想像を遥かに超える攻撃を仕掛けてくる敵といった、様々な存在が渾然一体となって作品になってるこの作品は、「作者も分からない作者の真意」みたいなものが読み解かれるまで、まだかなりかかるかもしれないという気もします。

11巻はこのテルルの存在がメインになって展開していき、大衆合船にも今までにないほど接近する場面もありますから、物語の展開とともに見直したくなるところがいくつもあるのではないかという気がします。


スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

プロフィール

kous377

Author:kous377
FC2ブログへようこそ!

最新記事

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。