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アニメ「シドニアの騎士」第7回「覚悟」を見ました!


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(2014/06/25)
逢坂良太、洲崎綾 他

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アニメ『シドニアの騎士』第7回「覚悟」を見ました!

1クールの放送も折り返し点を過ぎた「シドニアの騎士」。名残惜しい感はありますが、物語は加速しています。今手元に原作がないので照らし合わせられませんが、ガウナとの戦闘が1、2回はしょられている印象がありましたし、また原作であまり明示的に示されていない登場人物たちの感情が、かなりはっきりと描かれていて、その辺りは善し悪しかな、と思った面もあることはあります。原作の、ちょっと分かりにくい表現が味わい深い感じもあるのですけれども、まあこの辺は賛否両論がある気がします。

アヴァンは先週終わりの方に出て来た星白の敬礼の場面。それを見とれて見送る谷風。敬礼がフェードアウトしてオープニングにつながる展開は、先週を見ている人にとってはかなり切ない展開になりますね。

原作でも私は基本的にヒロインは星白だと思うし、だから彼女の生を受け継ぐ形のつむぎが重要になってくると思うのですが、アニメでは特にそこが強調されているなあと思いました。(あとは、イザナがどんな形で報われるのかな、と言うのはあるのですが・笑)

オープニングが終わると、前回の戦闘が回想されます。原作では時系列順なのですが、アニメでは先に結果を示して、今回戦闘自体を見せることになります。巨大な連結型ガウナを攻撃するのに、岐神班(岐神・星白・仄焔・谷風)は連結型ガウナの本体がないエナの部分を切り離せ、と言う指令を受けて、ガウナにくさびを撃ち込んで行きます。この連結型ガウナの本体数は27で、「その中には必ず主本体がある。これを最優先で破壊しろ」と言う司令補の勢威の説明はこれはアニメで補われたものだと思います。(原作が手元にないので確認が出来ないのがもどかしいです・笑)

衛人操縦士・討伐隊の面々が一覧で司令室のパネルに表示されて、それが36人。顔と名字の一文字と期待の番号が表示されます。谷風なら「谷・704」と言うように。ほとんどは漢字ですがサマリのようにイッタンのイと言ったカタカナ表示が他に二人いて、(ヲとア)仄焔は姉妹がたくさんいるからか焔と名前が表示されています。まあこういうディテールがけっこう面白くて、またこういうところを抑えていないと読みにくい原作でもあるのですが。

岐神班以外のメンバーはサマリを先頭にガウナに突っ込んで行きますが、巨大な赤っぽいガウナと小さな衛人の対比は、原作ではあまり感じなかったのですがガウナの巨大さとその脅威をひしひしと感じ、やはりこれは動画ならではのすごさだなあと思いました。11巻に出てくる大衆合船もこんな感じで描写されたらすごいだろうなあと思いました。

弦打が通常弾を放って本体を露出させ、サマリがカビザシで本体を打ち、泡状分解させる。しかし数が多いので、なかなからちがあきません。弦打に「後ろから来るぞ!」と注意されよけて行くサマリですが、よけきれずに司令部のパネルで赤面になって×がつけられて行く討伐隊がちらほらと出始めます。

岐神班は尾部に取り付き、爆破杭を打ち込んで行きます。岐神が3本、星白が3本、仄が2本、谷風が4本打ち込んだところでガウナから離れ、一斉に爆破して分離させることになります。

しかしここで、班長の岐神は谷風のみに通信を行って爆破指令を出し、谷風はそれを真に受けて爆破させてしまいます。しかし他の3機には指令されていないので、分離に失敗してしまいます。つまり、岐神は谷風を陥れるために間違った指令を出したのです。

任務続行不可能となり、離脱を指示される岐神班。さらにこの作業の失敗が影響を及ぼし、すでに6人死亡、態勢がなかなか立て直せません。前期離脱が指示されますが、動揺した谷風はガウナから離れられません。この辺りのところは、原作ではここまではっきりと失敗の惨状と谷風の動揺が描かれてなかった気がします。谷風機は胞手に撥ね飛ばされ、谷風は気を失ってしまいます。それを見た星白は谷風を救援に行き、岐神が止めるのも聞かずに突っ込んで行くのでした。

場面は前回の最後、病室でテレビに見入る谷風とイザナの場面に変わり、ヒーローインタビューを受ける岐神の前に流れるテロップで、星白の戦死が告げられます。下を向く谷風、大丈夫、と声をかけるイザナでしたが、谷風に「ごめん」と言われ、イザナは病室を出て行きます。この描写もかなり説明が手厚いです。

続いて衛人格納庫。傷ついた継衛を見上げる佐々木と丹波。谷風は戦闘の状況を、情報閲覧のコンピュータで見ます。この辺のディテール、緑川纈が過去の情報を探っていたときと同じ機械で、あとの巻になるとイザナは腕の情報端末ですべて見てしまったりするのですが、こちらの方が雰囲気がありますね。映像を見ながら、谷風の脳裏に戦闘時の様子が浮かび上がります。ガウナの触手につかまれた谷風を触手を切断して救出した星白でしたが、自らは触手に衛人の機体を破壊され、宇宙空間に放り出され、「いや」と言う最後の言葉を残してガウナに吸収されてしまったのでした。何があったかを思い出し、閲覧機の前で立ち尽くす谷風。その場面が谷風の脳裏に刻み込まれたことを強調する演出になっていました。ここで前半が終了です。

後半。衛人格納庫をとぼとぼと歩く谷風。そこには星白の機体を見上げる岐神がいました。谷風は腕を震わせ、岐神に抗議しようとしますが、岐神に「星白を殺したのはお前だ」と言われ、下を向いてしまいます。この辺りはあまりに理不尽というか、そんなふうにいえる岐神と言うのはずいぶん特異なキャラクターだと思ってしまうわけですが、確かにアニメの展開では「失敗」に谷風が「必要以上に」動揺せず、すぐに離脱していれば星白は死なずに済んだわけで、確かに谷風の責任はないわけではありません。原作で読んだときには100%岐神のせいなのになぜ谷風は告発しないのか、人の失敗や悪意を責めないのが谷風と言うキャラクターの男気というべきなのか、と思いましたが、アニメでは谷風は岐神に対して怒りの感情を示していますし、また谷風の責任も明示しているので、かなり違う印象を受けました。

続いて艦長の部屋。谷風の操縦士資格の停止や民衆の反応に関して報告する落合。それに対し、「民衆の反応など気にしなくていい。操縦士資格も停止しない。谷風は出す。」と艦長ははっきり答えます。このことも原作では明示されていなかったので、ちょっと意外でした。

操縦士寮の自室に引きこもる谷風。緑川纈が何度電話をかけても出ません。イザナは何度もおにぎりを谷風の部屋に運びますが、谷風は部屋をあけようとしません。寮の食堂に戻って来たイザナに、ヒ山は「甘ったれた態度が問題だわね。私が明日にでもなんとかするわ。星白もこんなこと望まないもの」と言います。私は原作の「甘ったれた態度が問題だわね」と言う台詞は好きなのですが、「星白もこんなことは望まない」というのは微妙だなあと思いました。まあ、もちろんいいたいことは分かるし見ている人には分かりやすいとは思うのですけどね。

続いて非武装主義者のデモの場面。「武装を放棄すればガウナはこない!」と自衛隊に反対する平和主義者のデモみたいなことをやってます。テレビ画面では新規操縦士昇格者が表示され、新たに仄姉妹4人を含む15人が昇格。司令補勢威が操縦士に転属されることが発表されます。そして緑川纈が新たな司令補に任命されたことが示されます。

変わって操縦士寮。何を言ってもドアを開けない谷風に、ヒ山が外からドアを破壊して室内に入ります。この迫力は笑いました。泣きべそをかいている谷風を廊下に放り出すのも可笑しいです。ヒ山に「しゃきっとしなさい。あなたはもう、操縦士なのよ」と言われ、谷風は子供の頃のことを思い出します。泣いている子供の頃の谷風に、祖父の斎藤ヒロキが「シドニアを守る操縦士になりたいんだろ。それなら辛くても、戦う覚悟を持て。ガウナはお前が泣き止むのを待ってはくれないぞ。」と言っていたのを思い出します。原作では今のところ、ヒロキと長道の会話は一度も出て来ていないので、なんだかほっこりしました。イザナは長道を外に連れ出します。

続いて、艦長小林の光合成の場面。原作ではもっとぼかされた印象でしたが、アニメでははっきりと裸体が描かれていて、これはサービスでしょうか。落合から非武装主義者の動きを聞いた小林は、彼らの非現実的な要求に「馬鹿な」と切り捨てますが、思うところがあったのか、非武装主義者たちをレム恒星系に植民させろと言う要求に同意することを決めます。シドニアから降りたい奴は降ろしてやるが、ガウナとの戦争は続ける。ガウナを倒さない限り、故郷の再建は出来ないのだ、と。光合成ちゅうに「ああ」と満足げなため息をつくのも、まあ原作にはなかったです。(笑)そして科戸瀬ユレを呼び出し、近いうちに「降ろしの儀」を行う、と告げるのでした。原作では同時進行ではなかった部分が同時進行になっていて、アニメの1クールの放送の中にたくさんのことを詰め込もうとしているのが感じられました。

昭和っぽい繁華街。看板に「重力酒」「おでん」とあるのはいいのですが、「八丁亭」と言うのはタコっぽいガウナを連想させますし、「岡里奈」というのはあとに出てくる小衆合船のニックネームを思い出させます。イザナは食べ物を買いに行く中、谷風は重力祭の夜に星白とたこ焼き?を食べた縁台を見つけ、また星白のことを思い出しますが、谷風に気づいた男たちにいきなり石をぶつけられ、罵倒されます。原作では有無をいわさず袋だたきにされていますがさすがにそこまで暴力的にはしなかったのでしょう。

ゆはたは現在の状況を復習しながら司令室に向かいます。そこに勢威が現れ、ゆはたは自分の立場を自覚します。そしててきぱきと指示を下して行きます。ガウナが潜んでいるのが自由浮遊惑星、と言うのは原作とは違った気がします。艦長は、対惑星誘導飛翔体を打ち込み、ガウナをあぶり出すように指示します。

この場面、原作では小衆合船オカリナとの戦いでしたから、アニメではオカリナを出さないことにしたのかもしれないな、と思います。

ゆはたはてきぱきと指示を下して行き、それを見ている勢威は微笑みを浮かべます。勢威の回想。ゆはたに「司令補になれ」と言う指示を伝える勢威。アーチの並ぶ建物の様子は、なんだか「進撃の巨人」のアニメに出て来た建物にすごく似ている気がします。「兄に代わって衛人操縦士になりたいんです」と頬を赤らめ、涙ながらにいうゆはた。アニメではゆはたの妹属性が強調されていましたが、ここでもそれが採用されたようです。

惑星破壊に成功し、映像がおくられます。怪しげな影が三つ浮かぶのを見て、艦長はゆはたに討伐隊編成、出撃準備を指示します。人選は任せる、と。夜の公園のようなところでおにぎりを食べる谷風とイザナ。少し元気になったと安心するイザナ。そこに腕の端末に出撃指令が入ります。「どうして長道ばかり」と憤慨するイザナでしたが、「また乗れる」とつぶやき、居住塔を見上げるナガテにイザナははっとします。そして「イザナ、行ってくる」と振り向く谷風は、もう操縦士の顔に戻っていました。

搭乗の始まった衛人格納庫。すでに継衛は修理が完了していて、谷風は「すごい」とつぶやきます。谷風に「谷風機。出撃後すぐに掌位。遅れを取り戻して!」と指示するゆはた。指令を見て、ゆはたがそこにいることに気がつく谷風。しかし指示に「了解!」と返答し、出撃して行くのでした。

宇宙空間に出てから、限定通信で「俺を糾弾しようなどと考えるなよ」と言う岐神に谷風は「俺はガウナと戦うだけだ」と答え岐神は「そうだ。それでいい」と返しますが、これは原作の格納庫での二人の会話、谷風の「なんのことだ?」と言う答えの方が好きでしたね。でもアニメでの構成では再び操縦士として戦うことを決意した谷風の真情を伝えると言う役割もこの台詞には課せられることになりましたので、これ以外にはなかったかなと思います。

そして司令室のパネルには、星白機を模した3体のガウナが表示されたのでした。

わずか20数分の放送の中に、これだけの情報が詰め込まれていて、最初見たときはするっと見たのですが、今見直すとすごく精密に原作を再構成して話が作られていることが良くわかりましたし、掌位とかガウナとの戦闘場面、星白が宇宙空間に放り出されるところ、そしてゆはたの決意や艦長の光合成の場面に至るまで、映像的にも見所がたくさんありました。原作を読んでいると原作どおりでないところが気になりますけれども、見直してみると本当に良く出来たアニメだなあと改めて感心したのでした。




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