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シドニアの騎士』BD第1巻特典、弐瓶勉さん書き下ろしの『前日譚 第四次奇居子防衛戦』を読みました!


シドニアの騎士 一(初回生産限定版)(Blu-ray Disc)シドニアの騎士 一(初回生産限定版)(Blu-ray Disc)
(2014/05/28)
逢坂良太、洲崎綾 他

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アニメ『シドニアの騎士』BD第1巻特典、弐瓶勉さん書き下ろしの『前日譚 第四次奇居子防衛戦』を読みました!

シドニアの騎士』Blu-ray Discの魅力はいくつもありますが、その一つがこの20ページの特典コミックスですね。見返しに東亜重工のロゴの入ったこの冊子は、表紙がカラーで継衛の機体の上にいる斎藤ヒロキ(谷風長道の祖父、実はクローンの元になる人なので、同じ顔をしています)とヒ山ララァ。そして作業台の上から声をかけている佐々木。これは心なしか若いです。(まあ百年前のことですから)右手には自在スパナを持っています。そして少し離れた階段から見ているのが髪の短い小林と、機械化された状態の落合。佐々木は物語中には出てきませんが、この時期にすでにいた、ということがこの小冊子の表紙から分かります。

物語は百年前、第4次ガウナ防衛戦の末期。落合小林が話し合っています。小林はこの時点でも艦長であるようです。落合は、ガウナはカビに反応して現れた、だからすべてのカビを捨てろ、と主張しています。小林は、カビを持たない時代からガウナは現れた、ガウナと戦うためにはカビザシを放棄することなど出来ない、と主張します。そして、この二人の会話からは、落合は「ガウナと戦うべきではなく、ガウナと人間は理解しあうことは可能だ」と考えているように思われます。しかし小林は、「ガウナを理解することなど不可能だ。ガウナ学から手を引け。お前のか研究施設は解体する。あの化け物もだ」と答えて去ります。

ガウナの集合体、シュガフ船接近に伴い、斎藤ヒ山たち衛人隊が出撃を準備していますが、なぜか出撃レーンが攻撃され、爆発します。船体複数箇所で爆発が生じ、その理由が分かりません。そのときシュガフ船がガウナを射出しますが、ガウナはシドニアの方向とは違う方向に向いています。その方向を探ると、そこには唯一ガウナ本体を破壊できる武器であるカビザシが漂流していました。そしてシドニア付近に現れた異物、それは落合が操縦する融合個体でした。

落合は融合個体を操り、カビザシを宇宙に放出してしまったのです。そして小林に対し、「俺のいう通りガウナはカビザシに引き寄せられた」といい、「俺はシドニアを降りる」というのでした。落合の意図は断定は出来ませんが、融合個体として生きることによってガウナと接近し、より広い生の可能性のようなものを探ろうということなのかなと思います。そして、融合個体はシドニアに攻撃を加えます。出撃レーンが爆発したのも、この融合個体の攻撃だったのです。

出撃レーンの攻撃を防ぎながら宇宙空間に出た衛人隊。そして斎藤は融合個体を見ます。「落合、貴様!」と叫ぶ斎藤。しかしヒ山は「ここは私に任せて!あなたの部隊はカビザシを取り戻して!」と言います。斎藤はそれに従い、24機掌位してカビザシを追います。カビザシの残存数は100年後で27本ですから、この時点ではもっと多かったでしょう。

ヒ山はみんなに下がれといい、落合と一対一で話をしようとします。落合も、「邪魔をしないでくれララァ。お前は傷つけたくない」といいます。この二人の間にも、今まで語られていない何かがあったようです。「あなたは今まで何度もみんなを救ってくれたじゃない!私の命も…」というララァ。ララァに生命維持装置の熊の毛皮を着せて命を長らえさせたのも、落合のようです。落合は、「事情が変わったんだ。俺は一人で生きて行くことにした」と言います。

隊員からシュガフ船がガウナを発し、シドニアに向かってくる、と言う言葉を聞くと、融合個体は急に動きをおかしくします。まだ未完成の融合個体は制御不能に陥り、ララァの指揮で融合個体は取り押さえられてしまいました。

一方シドニアの居住区棟。「緊急事態発生、全船員は速やかに中央軸内に避難せよ」という警報が発せられ、みな入り口に殺到します。その中には若き日の科戸瀬ユレの姿もありました。そしてユレの目に、外壁を破って飛び込んで来た衛人の姿が映り、そしてそれに続いて、ガウナが居住区内に現れたのでした。

この居住区に現れたガウナは迫力があります。この場面が見られただけでこの小冊子を入手した意味があったという感じです。ガウナは胞手をのばし、中央棟を次々と破壊して行きます。一方船殻外の宇宙空間でも戦闘は続き、衛人隊は再びガウナのシドニア内部への侵入を許します。ヒ山が胞手に捕えられそうになったとき、斎藤がカビザシを手に戻って来てガウナを泡状分解させ、ララァを救います。

居住区に入った斎藤は、真っ暗な中に漂う多くの人たち、そして中央棟にたかるガウナの姿を発見します。斎藤の手により、直ちにガウナは撃破されます。

一方、居住区内のガウナは撃破されたという情報が小林にも伝わりますが、その小林の前にもう一体のガウナが現れたのでした。しかしすぐに現れた斎藤はカビザシでガウナを押さえつけ、通常攻撃で本体を露出させると折れたカビザシの尖端でガウナ本体を突き刺し、小林を救ったのでした。

最後は小林のモノローグで終わります。

「その後もしばらく混乱は続き、斎藤には命を救われた礼を言いそびれてしまった。あれから百年…私の前に再び英雄が戻って来た。長い間忘れかけていたこの感情…そうだ…喜びだ」

この短い20ページの中に様々なものが凝縮していますね。この戦いが落ち着いたあと、落合の封じ込めをはじめとする様々な小林の打ち出した方針に、おそらくは斎藤は同意できなかったのでしょう。斎藤は小林の前から姿を消してしまいます。それは3巻に描かれている通りです。

彼らの関係性の描写も興味深いのですが、やはりこの小冊子の見所はシドニア船殻内を襲ったガウナの迫力のある場面と、それを倒す斎藤ヒロキの勇姿でしょうね。斎藤の戦いぶりは今まで語られているだけで実際にはほとんど描かれていませんでした(特にカビザシを持っての戦いを見たのは初めてです)から、なんかいいものを見たなあという感じでした。佐々木が本編に出て来ないのは少し残念でしたが。

とにかくこれは読む甲斐のある小冊子だと思います。BD、少し高いのは仕方ありませんが、価値のある特典だと思いました!
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