個人的な感想です。

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アニメ『シドニアの騎士』第8回「不死」を見ました!(2)神回との噂が高かったのですが、まさかの熊回でもありました!


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(2014/05/28)
逢坂良太、洲崎綾 他

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アニメ『シドニアの騎士』第8回『不死』の感想続きです!

Bパート=後半はまず操縦士寮旧東階段に立つイザナの姿。手すりが錆びてぼろぼろで階段も傷み、廃墟っぽい感じになっています。

一般人向けのテレビ放送で今回の戦闘が発表され、今回亡くなった操縦したちの葬儀が行われています。その中には仄烽の写真もありました。泣く仄姉妹たち、敬礼する煉。その後ろには谷風イザナの姿もあります。岐神は参列せず、自宅で横になって口を開けて呆然としています。そして逃走したガ490を「紅天蛾(ベニスズメ)」と命名したことが発表されます。次の場面、どこかの高いところでおにぎりを食べる谷風とタブレットでニュースを読むイザナイザナはまだ訓練生なのであまり多くの機密にはアクセスできないのですね。そして回収したエナ標本についてイザナに聞かれた谷風は「ガウナがエナで再現した星白閑だよ。」と言います。息を呑むイザナに、「三体のうちの一体。まだ生きてる」と答えるのでした。ここの髪の揺れ方がいいです。

ここまで見た時点で、副題の「不死」というのは、死んだはずの星白がエナになって蘇ったことを指しているのかと思っていました。ところが。

次の場面は艦長室。小林ヒ山が会話しています。ここで長道が不死者であり、それが不死の船員会の禁忌に触れ、全戦闘に参加させるという条件でようやくナガテが幽閉されず操縦士として戦うことを許可されたのだということが明らかにされます。「不死」というのは長道自身のことだったのですね。シドニアは播種船、つまり人類の種族を維持し、いつか再びどこかの惑星に植民して人類を存続させることが目的なので、不死の技術が存在することが明らかにされるとその存在意義に関わることになってしまう、という理由でした。ここまで明確な定義は原作でもなかったので、アニメではすごく分かりやすくなっていると思います。

前半の戦闘は3巻冒頭の11話ですが、この会話は4巻の17話にあたります。それがずいぶんうまくはまっているのがすごいなと思います。そして小林ヒ山に、谷風に本当の力があれば、「斎藤(がそうだった)のように」戦闘で命を落とすことはない、と言います。そしてそこに科戸瀬ユレ博士から「降ろしの儀」の準備ができたという連絡が入り、ヒ山は驚きます。「落合の補助脳を使うつもり?100年前落合のせいで何が起こったか知らないわけじゃないでしょう」というヒ山に、小林は「お前こそ思い出せヒ山。600年前、人類で初めてガウナを討伐した私たちは、シドニアにすべての知識と経験を捧げることを誓って不死の船員会の一員となったことを」と言います。そして、非武装主義者たちが降船し、彼らの要請で惑星地球化技術を引き出すことを告げるのでした。ここで何度もヒ山の顔がアップになりますが、熊なので顔がでかくて画面に入り切りません。(笑)

操縦士寮に帰って来たヒ山ですが、元気がありません。この嫌な感覚、100年前と同じだわ。「また人がたくさん消えて行く感じがする」と言って、600年前の写真を見ます。そこにはヒ山とショートカットの小林谷風と同じ顔をした斎藤ヒロキ、機械化された落合、そしてもう一人(この人はアニメで語られるのだろうか)が映っています。そして、「ああ…ヒロ」とつぶやくのでした。

そして場面はいきなり、100年前の第4次ガウナ防衛戦直後。BD1巻限定版の特典の小冊子の続きの場面ということになります。映っているのは壊滅状態のシドニアの居住区を表示した司令室の画面。みな力なくうずくまっています。ついているのは非常灯のようです。シドニアが2体のガウナの侵入を許したことが語られます。一人屹立する艦長小林に、操縦士服のヒ山が「最後の生存者救出が終わった」と告げます。小林は「船員会24人。一般船員392人。それがシドニアに残された全人口か」といいます。そこに斎藤ヒロキが現れ、「船員会は25人だ。落合を忘れてるぞ。生け捕りにしろと命令したのはあんただろ。小林!」と言います。そして落合がカビザシを捨て、シドニアの中央記録の大半が消え、過去の知識や技術をなくしたことが語られます。

そこに立ち上がった一人の女性が一つだけ中央記録が残されているといい、落合の脳を経由することで、落合が中央記録をコピーした補助脳にアクセスできる、脳をクローンに移植し、記憶を休眠させることで安全に取り出せるよう処置しました、と言います。「優秀だな、お前」と小林にいわれた女性は、ヘルメットをとるとイザナと同じ顔をした科戸瀬ユレ博士でした。そして彼女も不死の船員会に加わったことが、ヒ山の回想で語られます。一方斎藤はそれと入れ違いに、行方を断ってしまったのでした。その会話をしている場面でヒ山に詰め寄られた小林の目に涙が浮かび、それを仮面で隠そうとしているのが非常に強い印象を残します。これは小冊子で小林が谷風を見て「忘れていた感情を思い出した。そうだ、喜びだ」というのと重なります。

小林は自らのシドニアを存続させるという使命に忠実で他を顧みずに使命を果たして来たのですね。斎藤に対する思いも、おそらくは一度も明らかにしたことはなかったのでしょう。だからこそアニメのこの場面は貴重だなと思いますし、小林の斎藤や谷風に対する態度に対する雄弁な説明になっていると思います。原作ではそういう「説明」を描かないことこそが花、という感じがあるのですけれども、アニメではかなり忠実にそこを映像化していて、それでアニメの作品としての質をかなり向上させているなあと思います。

ヒ山の回想は続きます。次の場面は14年前。防衛戦から約80年後。ハアハアいいながら操縦士服姿のヒ山が駆けつけたのは水槽(タンク)の中に入れられ生命維持装置をつけられた斎藤ヒロキのところでした。クローン落合が有機転換炉の前に倒れていたところを発見された、と言います。有機転換炉とは、亡くなった人を有機物に転換して再利用するためのいわば火葬場ですから、ヒロキは死にに行ったのだと解釈することは出来ると思います。科戸瀬ユレが、もうすぐに換装用クローンに脳を移植する必要があるが、クローンが失われたまま斎藤は失踪してしまったために存在しないのだ、と言います。ヒ山は「とても長い年月戦っていたのよ。疲れていたのよ。私がもっと早く気づいてあげていれば…」と言います。ここはヒ山の見せ場の一つですね。

そして回復したヒロキは操縦士たちの墓石の近くの公園でヒ山と話します。老人になった斎藤がヒ山に「大丈夫だよ、ララァ」といい、「もう、私が下の名前で呼ばれるのが嫌いって知ってるでしょ。首を引っこ抜くわよ」「ララァはかわいいなあ」という場面は、600年前の台詞を転用していて、このあとララァが「もう」といって斎藤にもたれかかってじゃれる場面は、100年前の「重力祭」の場面を転用している感じがします。この「老人と熊」のラブラブ場面もまた、ネットで衝撃を呼んでいました。(笑)

そして科戸瀬ユレ博士と艦長小林が見守る中、羊水槽の中で育って行く斎藤のクローン。この個体が、遺伝子を操作して不死になっていることが明らかにされます。艦長小林は「もう二度と彼を失うわけにはいかないのだ」というのですが、これもアニメ版の追加で、このことが斎藤の意に反して行われていることが示唆されます。

次の場面、斎藤ヒロキユレを捕え、脅迫して「案内してもらおう。俺のところに」と言います。これもアニメ版の追加。羊水槽の部屋の前で、小林や警備隊が扉を開けようとしています。そこにヒ山が駆けつけ、小林が斎藤のクローンを作らせていたことを知ります。羊水槽が割れる音がし、5キロ前後の小さな赤ん坊がヒロキの手により取り出されてしまったことが分かります。「もう二度水槽に戻せなくなる」というユレに、「成人するまでこんなところに入れておいては、そんな人間は使い物にならない」とヒロキはいいます。扉が開くと、子供を抱いたヒロキがユレを後ろ手に縛り、階段を下りてきます。宝塚のようです。ユレの靴がすごく高いハイヒールであることが分かります。マンガ版でも分かりますが、ユレはおしゃれ好きなんですね。

ヒ山は「ダメよヒロキ!刀を置いて!」と叫び、警備隊に「私の指示を待ちなさい!」といいますが、警備隊は小林に向かってうなずくと小林もうなずいて、警備隊はヒロキににじり寄って行きます。小林は再び斎藤に問います。「船員会の誓いを忘れたのか。お前の生死はもうお前一人で決めていいことではなくなっている。お前の経験や知識はシドニアのものだ!」と。斎藤は「10年でいい。俺に時間をくれ。俺に知っていることのすべてをこの子に教えてみせる」と言います。ここで縛られているユレの表情が歪んだりくっという顔になったりきっという顔になったりするのがすごくいいなと思います。ヒ山はそれを聞いて、「ヒロキの話しを聞いてあげて!小林!」と言いますが、ヒロキは「話し合いは決裂か」とつぶやき、ユレをヒ山に投げてよこします。

「この子は俺の子だ!手出しはさせない!」と宣言するヒロキに警備隊が刀で斬り掛かって行きます。片腕に子供(長道ですね)を抱いたヒロキの強いこと。斎藤の斬った警備隊の腕から血しぶきが飛び、それは小林の顔にもかかりますが小林は動揺しません。そして離れた場所から斎藤に向かって矢が放たれ、斎藤の腕や足に矢が刺さります。危ない!と叫ぶヒ山と思わず下を向くユレ。この戦闘場面も完全3Dで表現されていて、パースがすごく正確です。それを見たヒ山は突然警備隊員を捕まえて弓矢隊に投げつけ、「ヒロキ!逃げて!」と叫びます。ヒ山の奮闘で斎藤は逃走に成功し、斎藤の姿を見たのはそれが最後になったのです。ここでは谷風の出生の秘密と彼が不死である理由、彼が地下から現れたときにすでに操縦士として非常に訓練されている理由、どう考えても特別の存在であるヒ山がなぜ要職でなく操縦士寮の寮母などという仕事をしているかという理由が語られたわけですね。ここまでの回想場面は3巻15話の「斎藤ヒロキの暴走」で語られています。

そして現時点に戻り、回想に耽りながら掃除をしているヒ山にイザナがいたずらを仕掛けようとします。ヒ山は「ララァ」と呼ばれるのを嫌がり、呼ばれると野生化する、と言われているのですが、それを谷風に「そういわれると喜ぶんだよ」とウソを言っていわせようとしているのです。谷風が「ララァさん」と呼びかけるとヒ山はガラスに映った谷風を見て「ヒロ…」と言います。戸惑った谷風は「ヒ山さんが喜ぶって、イザナが」とバラしてしまい、ヒ山は「ゴラァ!イザナア!」と野生化した声で叫ぶとイザナを取っ捕まえます。

向いの部屋に住む緑川纈は「五式衛人」と書かれたケースのプラモデルを作っています。纈はモデラーだったのですね。(笑)その声と衝撃にびっくりして、「瞬間接着剤が関節に流れちゃった!」と叫び下を向きます。この辺の芸の細かさがきっと趣味の人には嬉しいだろうなと思います。(笑)纈が怪しんで外を見ると、窓から片手でぶら下げられているイザナが「ごめんなさい、ヒ山さん!」と謝っているのでした。この時期のイザナは割とこういう感じの役回りですね。(笑)これは3巻14話「不死の船員会」の落ちになっている場面です。

そしてシドニア船殻後方の宇宙に面したところにある外生研では、「エナ星白」が画面に映されています。そして無重力の一室で漂うエナ星白は言葉にならない言葉を発していますがだんだんはっきりして来て、「た、に、か、ぜ、く、ん」とつぶやいたところで「ツヅク」となりました。ここで3巻11話、つまり前半の戦闘場面と同じ回のラストに戻ったわけです。

今回はすごかった。神回とよく言われますが、神回であっただけでなくまさかの熊回でもあり(笑)、紅天蛾回でもあり斎藤回でもありました。

EDも今日初めて歌詞を見ながらじっくり聞いたのですが、仄姉妹役の喜多村英梨さんも作詞に参加しているということで、物語中のキーワードがいくつも出てくることを確認しました。

最初の「閑かな星彷徨ってる」で星白が、「岐神のとき」というのはもちろん岐神、「私に染み付く感情の粒子」というのはヘイグス粒子、「あなたを求めて光合成」というのはそのままですね。「仄かな光が」で仄姉妹、「長き道いざなう」で谷風長道とイザナ、「衛るべき明日に…継ぐ未来を」で継衛が歌われているわけですね。すごくよく出来ているなあと思いました。

次回予告は「眼差」。田寛ヌイ、エナ星白、操縦士になった勢威、膨れっ面のイザナ、エナ星白と見つめ合うナガテ、という感じでした。次回は3巻4巻の要素とともに5巻の要素も加わってくるかなと思います。あと4回、どこまで言ってどういう完結の仕方を迎えるのか、今から楽しみでなりません!
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