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弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第12巻57話「仄炒の救出」を読みました!

シドニアの騎士(12) (アフタヌーンKC)シドニアの騎士(12) (アフタヌーンKC)
(2014/03/20)
弐瓶 勉

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弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第12巻57話「炒の救出」を読みました!

前回、シュガフ船の中に飲み込まれてしまった22番目の、炒。しかし、シュガフ船の中から弱い通信が入っているのを生体通信能力を持つ科戸瀬イザナがとらえました。

多数のガウナを輩出していたシュガフ船でしたが、この通信の直後、ガウナが一斉にシュガフ船に戻って行きます。水城・艦長の緑川纈(ゆはた)は「ガウナの行動にすべて理由があるわけではない…だけど…これは何かの意志表示?」と考えます。纈は自分たちの攻撃の手を一時休め、ガウナ本体貫通弾砲の射撃用意を解除し、衛人を帰艦させます。谷風煉を帰艦するよう促すのでした。

一方司令室では人工生命体で操舵士の市ヶ谷テルルが撃つべきだと主張しますが、ゆはたは「水城は既存の艦艇と運用概念が違うの。まだ安全よ」と言ってなだめます。衛人が収容され、回収されたコックピットを開けると操縦士はまだ生きていて、新型素材によりかなりコックピットが強化されたことが明らかになります。その強化を申し出たのは谷風なのですが。煉はイザナに炒の消息を尋ねますが、イザナは今は聞こえない、と言います。焔は煉に「きっと生きてるよ。希望を失わずに機会を待とう」と言います。

一方シュガフ船。裂け目のあいた口をその中に入って行ったところに、炒がいます。まるで胎内にいるかのような、しかし森林のような風景。蝶が来て止まり、炒は目を覚まします。森を出て建物の中に入る炒。「これは新しい圧縮教育ね」と炒は思います。彼女たちクローンは、わずかの期間で教育もまとめられて施されるのですね。扉の向こうには宇宙空間が広がっていて、その向こうに地球が浮いています。「これは私が想像していた地球だ」と思います。本物の地球はもっと大きいはず、とも思います。

つぎの部屋には大きな花が咲いていて、それを見て炒はこれは花じゃない、胞衣(エナ)だ、と気付き、自分が衛人で出撃し、ガウナにつかまったことを思い出します。炒は誰かが自分を呼ぶのを感じ、そちらの方へ行きますが、風景はどんどんガウナっぽくなって行って、たどりついたところは大きな子宮のような場所に男根や女陰のような柱や、卵から孵化しようとしているたくさんのガウナの子どもたちのようなものを観ました。

谷風シュガフ船オカリナを撃破したときに現れた大本体は巨大な胎児のような形をしていましたが、このシュガフ船の主本体は、そうした子宮のような状態になっているということなのかな、と思いました。

とにかくそれを見た炒は早く逃げなくちゃと思い、とにかく隙間を見つけてそこに潜り込んで行きます。そしてついに脱出に成功するのです。

一方の水城。シュガフ船が動き出したのを検知します。そしてシュガフ船がはきだした物体を確認すると、操縦士でした。煉・焔・炉たちの表情が変わります。遠隔で身体状態が正常であると確認され、操縦士を識別すると炒でした。ゆはたは「救出する!」と告げます。

しかし、イザナが「待って!」と言います。「人間の大きさじゃない…全長17メートル…頭の辺りに本体を確認…これはガウナだよ」と。

今回の主眼は、シュガフ船と言われる多数の単体ガウナを射出する母艦となるガウナの様子を描写したところでしょう。操縦士の記憶を模写し、それを再現する。炒の記憶、圧縮教育で受けた情報をもとに、それが再現されて行く幻想的な風景。「誰かの呼ぶ声」というのが何だったのか、それはここでは分かりません。しかし多数のガウナが生まれて来る幻想的で異様な風景は、ガウナという奇妙な生命体の構造が示されているように思います。

炒はガウナにコピーされ、10倍に拡大され、宇宙空間を漂っています。それを見て仄姉妹がどう反応するのか。ガウナとは一体どういう存在なのか、明らかにされることがあるのかどうか分かりませんが、『進撃の巨人』の巨人たちと同様、こういう普通は想像もつかないような異様な敵が構想できるところが、他にない才能なのだなあと改めて思います。
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