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真鍋譲治さんの『重機甲乙女豆だけど』第20話を読みました!


重機甲乙女 豆だけど 2 (芳文社コミックス)重機甲乙女 豆だけど 2 (芳文社コミックス)
(2014/06/16)
真鍋 譲治

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週刊漫画Times6/27号で真鍋譲治さんの『重機甲乙女豆だけど』第20話を読みました!

このマンガは、政治的にはルネサンス時代のイタリア半島の小国たちの合従連衡や傭兵部隊たちの様子が、軍事的・文明や文化や社会の様子としては第一次世界大戦当時の状態で、教皇庁を中心に近代化されたオスマン・トルコ帝国の侵略に抗戦している、という世界観の設定で描かれた架空戦争マンガ、という感じの作品です。

主人公は傭兵部隊として活動する小国・ガルマ侯国のダンピアーノ侯爵とその参謀長である妹のメリッサ、そしてその配下で予算不足から重戦車が買えず、豆と呼ばれる小さな戦車に乗る曹長アンと戦車を運転するマルコということになるでしょうか。

オスマン帝国の戦車部隊を撃退し、平和にわいたイタリア半島とガルマ勢。ただそれ以上進軍できず、敵軍の弾幕射撃の前に立ち往生し、戦車部隊の前に砲兵部隊が立って敵軍に撃ち込んでいます。

しかし全体としてはまだまだのんびりムード。前回戦場となって住民が立ち退いた街の酒場で飲んだくれ、一緒に店を出そうと約束?したアンとマルコでしたが、すでにその話をアンがみんなに吹聴していて、マルコは冷やかされて焦っています。アンが「店の名前はサン・マルコや!」(アンはなぜか関西弁です)と女性陣に話しているのを聞いて、女性陣は「ダンナさんを持ち上げるなんてよく出来たお嫁さんじゃない」と言いますが、店を持つことは考えていても結婚することまで考えてなかったアンは急に恥ずかしくなってしまいます。そこにマルコが「アンー!」と駆け寄ってくると「心の整理が!」と言って逃げてしまいます。ラブコメと言うか夫婦漫才みたいな感じです。

一方侯爵の仮司令部では、数回前に捕虜にしたイェニチェリでスルタンの後宮にいたツインテール(この辺りの考証はどこまでどうかはどうなんでしょうか)がチャイを入れています。このツインテールはスルタン様命(はあと)と言っていたのに、イケメンの侯爵を見たとたんに侯爵様命(はあと)になってしまっていて、侯爵家のメイドで今は司令部にいる(どういう設定かとは思いますが)少佐(侯爵にコーヒーを入れるのが生き甲斐)と張り合っています。

と言った平和な風景(萌え仕様)だったのですが、急に本営に着弾し、三人とも吹き飛ばされます。メリッサとバルバラが塹壕の中を走って来る描写がかっこいいなと思いました。アンとマルコのいた場所も爆撃されますが、マルコがアンをかばって「大丈夫?」と聞いている場面でアンはマルコの額をコッツンコして、「ま、ええか」と言っています。これは夫婦になってもいいか、というようなことでしょうね。

同盟軍本部に連絡がつかず困っている侯爵軍司令部ですが、同盟軍本部のメリッサに気がある総司令官代理のリアーリオが、メリッサとの連絡用にプライベートな専用回線を設置していて、メリッサは嫌がるのですが侯爵とバルバラに強くいわれてリアーリオに電話をかけます。そこで分かったのは驚くべき事態でした。

ガルマ軍はイタリア半島南部で戦っていたのですが、オスマン軍がローマと目と鼻の先のアンツィオに上陸したというのです。そしてメリッサに、本営のあるポテンツァに来るようにいい、メリッサはリアーリオに「正念場ですわね」というのでした。

本営に集合した同盟軍の代表たち。メリッサは「私たちはスルタンのスケールを過小評価していたのかもしれない…」と思います。このあたり、感じとしてはナルニア国物語シリーズの「馬と少年」のエピソードを思い出しました。平和なアーケン国、ナルニア国と、強大な異教徒の国カロールメンとの対比。ヨーロッパの人々は強大な東方の国々、トルコやロシアや中国などに、きっとそういうイメージを持っていたんだろうな、と思います。

同盟軍の作戦会議ではミラノ公がリアーリオを攻撃し、メリッサはスルタン軍を軽く見ていたのはみな同じだ、と擁護します。今までの方針を変えず南イタリアからオスマン軍を追い落とし、引き返して上陸軍を撃つ、と言う作戦を主張するミラノ公に対し、すでにオスマン軍には何らかの準備はできているのではないかとそれに反対するメリッサ。しかしそこに新しい情報が入ります。スルタンの親衛隊イェニチェリ軍団が全軍イタリア半島に向かっている。すなわち、スルタンが直々にイタリアに向かっている、という知らせでした。

この作品は架空軍記なのですが、今回の緊迫感の高まりは印象的で、ご紹介したいなと思いました。真鍋さんは週刊漫画Timesでこの作品の前に連載されていた「日々これ好日」を読んでいたため、バトルものとえっちものの融合という感じのイメージがあったのですが、この作品ではえっち面は極力抑えられ、その分ラブコメ要素が増やされていて、なんというか時代の趨勢のようなものを感じます。

やはりいちばん面白く感じるのは軍事おたくの人たちだろうなとは思うのですが、なんというか独特の「真鍋節」とでもいうのでしょうか、そういう部分にも魅力がある作品だと思います。
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