個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

三田紀房さんの『インベスターZ』第29話を読みました!求められるベンチャー投資家像とルールを作ること。


インベスターZ(3) (モーニングKC)インベスターZ(3) (モーニングKC)
(2014/03/20)
三田 紀房

商品詳細を見る


週刊Dモーニング29号で三田紀房さんの『インベスターZ』第29話を読みました!

主人公の財前孝史は、札幌にある中高一貫の超進学校・道塾学園の学年トップの生徒によって構成される投資部の中学1年生。経営者の藤田財閥の当主に投資部の資産を売り払ってベンチャー企業に投資しようと提案し受け入れられますが、肝心の投資先が見つかりません。

そこで道塾の先輩に宇宙開発のベンチャーをやっているリッチーさんと言う人がいて見学に行き、その成果を見て投資を申し入れますが、「お前の金なんかいらねえよ!」と断られます。ベンチャー企業というのはいつでも投資をほしがっているのではないか、と思った財前は戸惑います。

その理由は車の中で話す、というリッチーは財前を連れ出し、見渡す限りの平地の中で、ここは道塾学園がもつ土地だ、と言い、財前を驚かせます。これはスタンフォード大学がモデルのようですが、スタンフォードでは広大な土地を学生や卒業生に無償で貸し出し、学生たちの起業をサポートしているのだそうです。

リッチーは財前に、「キミが再生医療の分野で外国に負けてほしくないから投資したいと言った、それこそが投資を断った理由だ」と言います。「事業に勝ち負けを求めるやつの金はいらない。それは投資家として最悪だ」と。

でもロケットの開発競争に勝ってナンバーワンにならなければ事業は失敗なのではないか、という財前に、開発競争をしている相手は敵ではなく、むしろ仲間だ、とリッチーは言います。

広い土地を見せて、「世界はこんなに広いんだぞ。今もこの地球上のどこかで実験用ロケットがどんどん打ち上げられている。それを考えたら勝負とか競争だとか、馬鹿馬鹿しいだろ?投資をするなら大きな視点でものを見ろ。もっとでっかい人間になれよ」と言うのです。

ベンチャーへの投資では、勝ち負けをいちばんの価値にしない方がいい。そうすると、短期的なビジネスで勝つことが目的になってしまう、というわけです。

特に自分たちのやっているような宇宙事業という途方もない旅では、投資家は広い心をもった未来を見通せる人でなければ一緒に船出は出来ない、というのでした。

そして、日本ではこれ以上事業を続けられないからアメリカに移転する、と言います。日本は守らなければならないルールが多すぎる。しかしアメリカでは時代の変化に合わないと思ったらさっさとルールを変える、日本はルールを守る国で、アメリカはルールを作る国だ、というわけですね。

この価値観がぶつかればルールを作る側に主導権を取られるのは当たり前だと。だから宇宙事業のような新しいルールを作りながら走り続けなければならない事業は、日本ではこれ以上続けられない、だからルールを作る国へ行く、というのでした。

財前は自分の見通しが甘かったことを痛烈に反省しますが、次の週末に藤竹の当主が札幌に来るので、それまでに投資についての経過報告をしろと言われます。さて財前はどうするのか、というところで次回、ということになったのでした。

確かに日本は、新しい状況、新しい事態は起こらない、昨日と同じことが明日も起こる、ということを前提にして、ルールを守らせることに一生懸命である国であることは確かですね。現代という時代は、毎日のように事態が更新されて行くのに、古いルールにこだわっていては新しい状況に対応できない。ルールよりも価値観のようなものを大事にして、ルールというのはそれを実現するための小道具であり、状況に合わせて変えて行くべきだ、とならなければ置いて行かれやすい時代になっていることは確かだと思います。

そういうことは、なかなか誰が言っても納得しにくいことではあるのですけれども、この作品はその辺りの本質をうまく問いかけているように思いました。

この作品は毎週読んではいるのですが、なかなか感想を書けませんけれども、未来を考えて行く上では参考になることが多いように思います。来週の展開を楽しみにしたいと思います!
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

プロフィール

Author:kous377
FC2ブログへようこそ!

最新記事

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR