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アニメ『シドニアの騎士』第12回(最終回)「帰艦」を見ました!


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(2014/06/25)
逢坂良太、洲崎綾 他

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アニメ『シドニアの騎士』第12回(最終回)「帰艦」を見ました!

4月から始まり、放送を重ねるにつれて人気が沸騰して来たアニメ『シドニアの騎士』もついに最終回を迎えました。私もこの期間に原作を全部読み、またずっと感想を書いてアフタヌーン本誌も買うようになりました。1クールということで最終回なのですが、大阪MBSでの放送後に告知が解禁されたように、第2期の制作が決定していて、11月23日のプレミアムイベントでは2期の第1回・第2回が放映予定とのこと。楽しみですね!

今回のアヴァンは、前回の巨大な小惑星を内包したガウナの描写から。8000倍の大きさをもち、小惑星の進路を変えてシドニアに衝突させようとするつガウナに、小惑星本体を破壊するための対惑星誘導飛翔体が発射され、ガウナが小惑星の進路を変える防ぐためにガウナ撃破を使命として出撃して行く48機の衛人隊。相手の巨大さと惑星の引力圏内での戦いの困難さに恐怖を覚える衛人隊たちと、中でも初陣の科戸瀬イザナから見た風景の不気味さが強調されています。

特に今回は前回谷風長道(ナガテ)がぶっつけ本番で使って成功した超高速弾体加速装置と人工カビによるガウナ本体貫通弾の使用という新しい戦術があり、この巨大な超高速弾体加速装置を抱えて重力圏内で戦うことの困難さが強調されています。

第1小隊はサマリを隊長として小惑星を覆うガウナを排除すること、第2小隊は小惑星の推進源となっているガウナを排除することが作戦目標だったのですが、推進源から星白機を模写した衛人型ガウナ、「紅天蛾(ベニスズメ)」が現れ、第2小隊を全滅させてしまいます。

司令補の緑川纈(ゆはた)はシドニア本体からの超高出力ヘイグス砲で巨大ガウナの正面に突破口を開くことを決断し、そこからガウナ内部へ侵入して主本体を破壊するように命じます。ヘイグス粒子砲の発射用意が調ったところでOPが入りました。このOPも今回が最終回かと思うと感慨がありますね。

OP終了後、ヘイグス粒子砲は巨大ガウナ正面に見事に命中します。エナは大きく欠損し内部構造は露出しますが、衛人隊との通信が途絶します。しかしゆはたは衛人隊に突入を命じ、何機かからは応答が帰ってきます。サマリと勢威のようです。衝撃でバランスを失い、小惑星の引力にとらえられそうになったイザナは何とか態勢を立てなおしますが、通信障害が起こります。しかしシドニアからの通信はなんとか入るようで、突入命令を聞きますが、まず気になるのは谷風のことでした。

谷風はそのとき、仄煉と話をしています。谷風は煉に負傷者の救出を頼み、自分の衛人・継衛の背部ユニットには新型ヘイグス機関の試作機が入っているからおれ一人なら間に合う、と言います。煉は、「またお前だけ特別な装備だな。ずるい」と言います。「ああ、だからこの先はおれ一人で行く」という谷風に、煉は思い直し、烽の仇を取るために取っておいた、というガウナ本体貫通弾を渡し、私の代わりに烽の仇を取ってくれる、というのでした。谷風は「分かった」といい、小惑星に向かいます。

これは原作では数機が小惑星の表面で交わす会話で、アニメでは小惑星全体がガウナに覆われているのでこのセリフはなくなるのかな、と思っていましたが、あってよかったです。煉の「ずるい」というセリフがすごく好きで、それを「ああ、だからこの先はおれ一人で行く」という谷風の受けも見事だなあと思うのです。谷風のこの、日常におけるヘタレっぷりと戦闘場面における突出したヒーローぶりの落差がうまくこのキャラクターの萌えポイントを作ってますよね。

イザナのそばを横切って行く谷風に、イザナは「ナガテ」とつぶやきます。

一方、開口部から突入しようとするサマリたちの背後に、紅天蛾が現れます。星白の声で「ふふふ」と声を出しています。勢威とサマリがそれを見ますが、サマリは振り切るように命じます。サマリを襲おうとする紅天蛾の前に立ちふさがったのは、谷風の操縦する継衛でした。谷風はサマリに、「ここは俺に任せてください。主本体の破壊を頼みます」といいます。(一七式の)継衛には(一八式にはない)対ヘイグスコーティングがあります、という谷風にサマリは分かった、と言い、全機突入を命じます。このとき突入して行ったのは9機でした。(煉とイザナを含め、パネルによるとこのときの生存機は13機です)

紅天蛾と継衛は小惑星やエナの残骸の漂う中、戦闘機同士の空中戦のようなバトルを繰り広げます。紅天蛾のスピードはどの衛人よりも速く、谷風も食いつかれないようにするのが精一杯です。赤い光の紅天蛾と青い光の衛人がめまぐるしく動く様は3GのSF映画の(映画ではありませんが)華だなあと思います。しかしエナの再生は早く、突入に成功した数機のあと、遅れて突入しようとした機体はエナに衝突して大破してしまいます。そして、突入部隊との通信は完全に途絶えてしまうのでした。

そして、巨大ガウナの表面でヘイグス粒子反応が起こり、対惑星誘導飛翔体を迎撃するのか、とゆはたは緊張します。ガウナ表面近くでドッグファイトを続ける紅天蛾と継衛。ここは手に汗を握る、じっくりとした描写です。しかしガウナ表面から放たれたヘイグス粒子砲により継衛は被弾し、機体損傷は軽微であるもののナガテは意識を失ってしまいます。

谷風機が小惑星表面に落下して行く中、それを追って行ったのはイザナでした。「ナガテー!」と叫びながら科戸瀬機は何とか谷風機の腕をつかみます。しかし荷重が限界に達し、科戸瀬機は機関が暴走する危険にさらされます。司令室では艦長小林も思わず身を乗り出してしまいます。科戸瀬機は谷風機に抱きつき、何とかバランスを取ります。イザナは、「ナガテの命は消さないよ。シドニアの、希望の光!」と叫んでなんとか巨大ガウナの体表からの離脱に成功しました。ここも原作でも一つの山になるところですから、アニメにも織り込まれてよかったなあと思います。

しかしほっとゆはたが一息を突いた瞬間、後方から紅天蛾が現れます。紅天蛾のヘイグス粒子砲によって、科戸瀬機ははじき飛ばされ、イザナは負傷して気を失ってしまいます。ここで谷風が意識を取り戻し、イザナをおいますが、そこに紅天蛾が立ちふさがります。

対惑星誘導飛翔体着弾まで10分となり、侵入部隊は真っ暗な中を進み、主本体の前に立ちふさがる壁に至ります。次々に攻撃しますが、弦打は「ダメだ、ヘイグス粒子残量が1割を切った」と言います。サマリは「帰りのヘイグス粒子残量を気にする必要はない。そうだろう?」といいます。このときのサマリのアップと不適な微笑みは、死を賭した強さを感じさせますね。弦打は「そうだった」と笑い、遠慮なく壁にヘイグス砲を撃ち込むのでした。

ここで前半が終わりです。

前半は徹底的に戦闘場面で、長回しも多く、原作のあちこちからの場面やセリフを引いて来て使っているだけではなく、オリジナルな場面も追加されています。私は原作の、サマリがあまりの損害状況のひどさに色を失ってしまって指揮できなくなってしまい、代わりに勢威が指揮を引き継ぐ展開と、帰還後にとても落ち込んでしまう展開が好きなのですが、アニメのサマリはあくまで勇猛果敢な戦士で、それもまた味わい深いなと思いました。出来れば二期でそういう場面も見たいのですけどね。

後半は再び継衛と紅天蛾のドッグファイト。飛翔体の着弾まで5分を切っても侵入部隊からの通信はなく、ナガテは「当たれ!」と叫んで本体貫通弾を撃ちますが紅天蛾はかわしてしまい、残弾ゼロになってしまいます。このとき継衛の画面に現れて激しく動く文字が何かと思いましたが、「ガウナ本体予測位置」と書いてあるのですね。谷風は煉にもらった貫通弾を思い出し、それを超高速弾体加速装置にセットしようとしますが、紅天蛾の攻撃で弾体加速装置が大破し、紅天蛾は「ホシジロイッキゲキハ」と笑います。ゆはたが顔をそらし、艦長が思わず唾を呑み込む動きをします。

谷風は「お前なんて、星白でも人間でもない!」と叫び、煉にもらった貫通弾を継衛の左手に持ったまま、左前腕強制射出装置を作動させます。「緊急」という文字が浮かび、「非推奨」という文字が四つ並びます。私はこの場面が原作でもすごく好きなので、非推奨という文字がちゃんと出るといいなと思っていたのですが、場面を止めながら見てこの文字を発見することが出来ました。(笑)細かいところまでかっこ良くよく作ってあるなと思います。

谷風は紅天蛾を間近まで引きつけると、「いけえ!」と叫んで左腕をロケットパンチのように発射します。司令室でみなが「え?」「え?」と驚いているのがおかしかったです。ロケットパンチは見事紅天蛾に命中し、爆発して泡状分解して行きます。しかし原作ではここでやられるわけではないのでどうかなとも思うのですが、司令室でも「泡状分解確認!」の声は上がっていませんからまだ生きているという設定なのではないかと思います。

一方侵入班はついに巨大ガウナの主本体を発見します。次々とガウナ本体貫通弾が放たれ、ガウナは胞手もエナの壁も泡状分解し、司令室でも確認します。飛翔体の着弾まで2分を切りますが、衛人部隊の脱出は確認できません。しかしゆはたは「間に合う!彼らなら必ず間に合う。監視を続けて!」と叫びます。外にいる谷風機でも、他の衛人への通信が「通信途絶」から「通信障害」に変わり、ガウナが消えたことが示されますが、弦打機はヘイグス粒子を使い切り、勢威とサマリに先に行け!と言いますが、サマリは「命令だ、諦めるな!」と言います。

対惑星誘導飛翔体は着弾し、爆破に成功しますが、このとき「通信障害」と表示されているのは谷風、仄煉、イザナ、+1機の4機で、あとの8機は通信途絶と表示されたままです。イザナは気を失ったまま宇宙空間を漂っていますが、生命維持装置が働いて意識を取り戻します。そこに煉が宇宙遊泳してイザナの前に現れます。煉はイザナを引っ張りだし、イザナは煉に「みんなは?」と訪ねますが、煉は黙って首を振ります。下を向いてなく二人。ナガテ、とつぶやくイザナが、ふと見上げると、そのヘルメットの額に青い小さな円が映ります。この演出は本当にいいですね。

現れたのは7機掌位の衛人隊で、サマリ、勢威、弦打、谷風と仄二人、あともうひとりでした。イザナたちのところにもう1機いましたので、全部で10機が生き残ったことになります。イザナと煉の前に現れた7機が停止し、それを見上げる二人の構図がとてもいいですね。このあたり3DCGの醍醐味を見せてくれたなあと思います。

内部に突入するような危険な戦い方は原作ではほぼ谷風しかしていないのですが、アニメでサマリ隊をフィーチャーしたのは、紅天蛾との戦いと平行してまとめたためには仕方なかったかなとは思うのですが、そのためにサマリが落ち込んでる描写が出来なくなったという面もありますね。でもこれはこれでよかったかなと思います。

一方、司令部では途中からゆはたが何かを命じるというよりは「谷風さん!」と叫んだり「イザナくん!」と叫んだりしてリングサイドの観戦状態になってしまっているのはもはややることがないというのは確かだろうとは思いますが、ちょっとどうなの、という気はしました。仮面のままの小林艦長がわりと一喜一憂しているのはちょっと可愛い気もしましたが、原作の常に毅然とした雰囲気とはちょっと違う点があったように思います。あまりここは感情を出さない方がいいと思うのですが、まあこれで出し過ぎと言われても困るんだろうなとは思います。(笑)

シドニア全景が映されたあと、岐神(くなと)邸でニュースを見ている岐神が映ります。岐神は爪をかんで、「おれは、一体」とつぶやきます。そこに呼び鈴が鳴り、モニタに谷風の顔が映されます。

岐神が現れると、谷風は「操縦士をやめるって本当なのか」と訪ねます。そして自分の育ちを話し、シドニアが好きで、大事で仕方が無いという気持ちで一杯なんだ、といいます。そして、「正直に言ってしまうけど、おれはお前を許せないという気持ちはまだある。だけど岐神、お前もおれの大好きな、シドニアの人間の一人なんだ。それに岐神、お前はいい操縦士だ。また一緒に、シドニアを守るために戦おう!」と言います。岐神はドアを閉めて家の中に入りますが、泣いています。谷風は、いつか一緒に食事をしよう、というのでした。

この場面は原作でもとても印象的で、「お前はいい操縦士だ」というのが殺し文句だなあと思います。一貫して悪役だった岐神がここで浄化されるというのは、原作ではもっと複雑な展開をするだけに、きれいなまとめ方をしたなと思いますが、とりあえずのまとめ方としてはきれいだなと思います。

次の場面では空を見てるイザナとナガテ(ナガテはおにぎりを食べてます)の前に、空から煉が降って来るところ。これは原作でもすごく可笑しい場面です。着地した煉をみてあっけにとられる二人に「煉だよ」というのは、原作では焔と二人で謝りに来るところなので意味がある(仄姉妹は11人のクローンで見分けがつかないから)のですが、いきなり「煉だよ」というのも可愛いですね。

煉は自分たちは圧縮した知育は受けたけど実年齢は5歳くらいだから(クローンとして大人の姿で生まれているから)まだ未熟なんだ、と謝ります。谷風は煉にもらった貫通弾が役に立った、ありがとうと言うと、あんな使い方谷風にしか出来ないよ、と答えて二人でいい雰囲気になるので、イザナがまた膨れっ面をするのが可笑しいです。原作では、谷風が意識を失って落下しようとしているのを救ったことを谷風に感謝してもらえるんじゃな以下と期待していたのにそれがなく、煉とべたべたするので膨れっ面、という展開なのですが、これがカットされたのは多分時間の関係でしょうね。ディレクターズカット版では復活するような気がします。谷風にほめられたり感謝されることを妄想して喜ぶイザナというのも可愛いんですけどね。

艦長室ではクローン落合が不死の船員会が脱出を図っていたらしい、と報告し、小林艦長は彼らを「過去の遺物」と吐き捨て、補助脳から全記録を取り出せば奴らなどシドニアから必要なくなるだろう、と言います。(それを落合の前で言うのもなんだな、とは思ったのですが。)

場面は変わって外生研に向かう通路。谷風は手にマーカーの箱を持って鼻歌を歌いながらエナ星白に会いに行きます。しかし、所員の田寛ヌイはエナ星白のいなくなった一室の前で何もない空間を見つめています。その壁にはつたない字で「ながて」と書かれていたのでした。

ここでエンド、というのは、原作を読んでいる人にとってはよく出来ているなと思いますし、読んでない人には一体どういうことだ!と思い、EDのあとに現れた二期の告知を見て、さらに期待が高まることと思います。

原作を読んでいる立場からすると、こうなるためには重要なプロセスがいくつか抜けているわけで、そのあたりのところも二期はどういう構成にするのか、気になるところです。

しかし全体として、非常によくできた素晴らしい作品だったと思います。もともと原作の連載が続いているアニメですからどんな終わり方をしても「俺たちの戦いはこれからだ!」的になるのは仕方ないのですが、ここで切っても十分一つの作品として成立する内容だったのではないでしょうか。

二期は『シドニアの騎士 第九惑星戦役』と題して再び登場するとのこと、12月以降になると思いますが、今から楽しみにしたいと思います!

そしてひとまずは、このアニメシドニアの騎士感想マラソンにお付き合いいただき、ありがとうございました!

これからもいろいろなアニメ・マンガの感想を書いて行きますので、今後ともよろしくお願いします。


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