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月刊アフタヌーン9月号で弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第64話「かなたの解体」を読みました!


月刊 アフタヌーン 2014年 09月号 [雑誌]月刊 アフタヌーン 2014年 09月号 [雑誌]
(2014/07/25)
不明

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月刊アフタヌーン9月号で弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第64話「かなたの解体」を読みました!

今回は、予想どおりと言えば予想どおりなのですが、でもこういう展開なんだ!とあっけにとられるちょっと呆然とするような展開でした。

前回、大シュガフ船との決戦が全艦に伝えられ、決戦ムードが高まるシドニアでしたが、艦長小林は不安定な状態の融合個体2号・かなたの解体を命じました。

今回の扉絵はシドニア百景・ヘイグス流路接続端子。その巨大なプラグのオスとメスを、上で見ているのは科戸瀬イザナでしょうか。なんだか不思議な光景です。

岐神開発では、科戸瀬ユレ博士の指揮のもと、融合個体・かなたの解体処理が始まりました。融合個体は星白を複製したガウナのエナを母体とし合成された人間の生死と受精させて生み出されたものです。ガウナと同じ本体を持っていて、その本体を爆破することによって破壊・泡状分解させられる、はずでした。

しかし、岐神開発内で異変が起こります。かなたの格納庫の天井扉が開いたのです。そしてかなたの意識をストップさせていた制御杭が抜け始めるという、あり得ない、あってはならないことが起こり、科戸瀬ユレ博士は焦ります。(ユレは汗をだらだらと流してすごいことになっています。緊迫感がすごいです。)かなたを乗せた昇降機が上昇し、このままでは宇宙空間に出てしまう。岐神開発内からしか操作できないはず、と言うことは。

確かにとある研究員が、装置を不正に操作していたのです。気がついた他の研究員が止めようとすると、その研究員の目にはあの科学者落合が開発した「シドニア血線虫」が!これに寄生された人間は、科学者落合に意識をコントロールされてしまうのです。もともとこの融合個体たち、つむぎやかなたを開発したのも科戸瀬ユレの力だけではなく、岐神開発の御曹司・岐神海苔夫の意識を乗っ取った科学者落合が岐神を装って開発したものだったのです。

今まで意識を乗っ取られていたのは岐神とその忠実な分身・海蘊(もずく)、外生研でエナ星白を研究していた田寛ヌイの3人でしたが、落合が彼らをコントロールするために用いていたのは女性の姿をした人形で、かなた解体の話し合いをしていた小林ユレ・東亜重工開発主任の佐々木の会話を立ち聞きしていたのでした。おそらくこの人形が、この研究員にシドニア血線虫を取り憑かせたのでしょう。

この研究員はバレてしまったためか頭部を自爆させられます。そして融合個体かなたが、ついに宇宙空間に出てしまいました。

科戸瀬ユレは司令部に緊急連絡し、岐神開発外郭へ衛人隊の展開を要請しました。司令補の緑川は思わぬ事態に驚きます。ユレは説明はあとだ、とにかくすぐに破壊するようにと依頼します。この融合個体はエナ製の重力子放射線射出装置を頭部に持っているのです。この理論上の最強兵器はユレと岐神を乗っ取った落合によってかなたの頭部に作り出すことが出来たのですが、あまりに危険なため恒星レムのエネルギーを使う別の方法でユレと佐々木により開発が進められていたのでした。

はあまりのことに事態が呑み込めないでいますが、そこに艦長小林が降りてきて、二号に関する情報を解禁し、佐々木とユレに作戦への協力を命じます。

ユレはいいます。「制御不能だったので封印していた融合個体二号が所員の一人によって恋に解き放たれてしまった、ガウナと同様に本体を破壊すれば撃破できる」と。これだけの説明で事態を呑み込めるもすごいですが、は直ちに当直の衛人に超高速弾体加速装置を装備して現場に急行するように命じます。

その説明を聞いた融合個体1号・つむぎは驚きます。そして谷風イザナは出撃スタンバイ状態になります。当直の衛人隊がかなたを攻撃しますが、本体にガウナ本体貫通弾が命中したのに本体は破壊されていませんでした。

次々と起こる、予想を超えた事態。パニックになりながら、事態を瞬時に把握し、新たに命令を下していく様がすごいです。

佐々木は驚きます。まず、融合個体の本体に殻はなかったはず。ですからすぐに破壊できるはずだったのです。しかもその攻撃によって構造が判明したところによれば、この殻はガウナ本体殻の弱点を改良した、超構造体だったのです。ユレは狼狽します。岐神と実験したときには融合個体は超構造体を生成できなかったはずなのに、と。は瞬時に理解します。この融合個体はカビでは破壊できないのだと。

艦長小林は決断します。こちらも重力子放射線射出装置を使うと。佐々木は、重力子放射線射出装置はまだ開発途中で、装甲もない丸裸の状態であり、またシドニアで供給できるヘイグス粒子量ではかなり近距離で撃たないと効果はない、というのでした。しかし艦長小林は、「今使わなければ永遠に使う機会を失うぞ」と言い、準備を命じます。

はそれを聞き、つむぎとサマリ班に東亜重工の重力子放射線射出装置の護衛を、谷風班に融合個体への対処を命じます。サマリ班では弦打が事態を反復しつつ搭乗を急ぎます。谷風も自分の機体・継衛改二に搭乗しようとしますが、そこには何者かが爆発物を仕掛けていて、谷風は吹き飛ばされてしまったのでした。開発研究員のシヂミが慌てて谷風に駆け寄ります。火災が発生し、慌ただしい雰囲気の中、勝手に衛人に乗り込もうとしているのは海蘊。見とがめられて東亜重工の研究員を射殺し、そのまま勝手に出撃レーンから外部に出て行ってしまいました。

ここまで来て、事態は何者かが故意に起こしていることが明らかになってきます。谷風の状態や海蘊の314号機の状況も逐一司令部に伝えられますが、谷風は重体で継衛も損害を受けており、出撃は不可能。艦長小林はこの手口にある人物を思い出すのでした。そして、一般船員を含む全船員を動員して、船内の徹底捜索を命じるのでした。

つむぎは出撃しようとしますが扉が開かず、つむぎは扉を破壊して宇宙空間に出ます。つむぎイザナと通信し、谷風が命に別状はないことを知って安心します。融合個体かなたの頭部には何か駐車のような制御装置が挿入されていきますが、ついにかなたが目を覚ましてしまいました!かなたは自分の身体がバラバラになっていることに驚いて、暴れそうになります。

一方314号機は重力子放射線射出装置を狙って接近しています。(この未完成の装甲のない重力子放射線射出装置がなんだかすごい感じです)サマリは314号機に警告を発しますが海蘊は超高速弾体加速装置をサマリに向けたため、サマリは直ちに海蘊機を撃破しました。

しかしかなたは頭部に重力子放射線射出装置を徐々に生成し始めていました。このままでは、あのナインの衛星をも破壊した惨事が再現されてしまいます。ユレはかなたを刺激しないように命じますが、そこにつむぎが現れ、かなたに話しかけます。「こんにちは」と。かなたはつむぎを見て、「あなたと同じ融合個体よ」と話しかけます。この場面は、急にすごくほんわかした感じになって、つむぎの柔らかな感じがすごく出ていていい場面だなと思います。「僕の腕はなくなっちゃったの?」と問うかなた。つむぎは「大丈夫。私なんて手足をなくしたことあるけど、この通り」。つむぎが話すことでかなたはだんだん落ち着いてきたのでした。

しかしそこに重力子放射線射出装置が発射されます。かなたの本体は見事に破壊され、泡状分解し、シドニア後部の小惑星のような資源部分もえぐり取られてしまいました。イザナ機はつむぎをかばったのですが、つむぎは憤ります。「どうしてですか!この子はちゃんと私の話を聞いてくれたのに!」と。

しかし、かなたは完全に泡状分解しません。イザナは生体レーダーでもう一つの本体をみつけます。実は、かなたには本体が二つあったのです!そしてその本体を殻に、超構造体でかなたは全身を再生していくのでした。一度撃った重力子放射線射出装置は、もう1発撃つにはあと十時間は必要、と佐々木がいう中、かなたが再び口を開きました。

「俺はいつも言っていたはずだぞ小林。大事なものには予備が必要だと」

それを聞いた佐々木、ユレ、艦長小林は愕然とします。それは、100年前にシドニアに壊滅的な打撃を与えた制御不能の融合個体を作り出した、あの科学者落合の声だったのです。

右ページに融合個体化した落合、左ページに佐々木、ユレ、小林という大ゴマの配置で今回はツヅクとなる感じがすごいなと思いました。千両役者が4人で見得を切って定式幕が引かれていく感じです。

今までの伏線が一気に整理され、解決されていく筋道に入っているので、かなりストーリーの説明が長くなりましたが、一気に状況が進んでしまったので、一度にはついていけない感じになってしまいます。

かなたとつむぎが話し、つむぎがかなたを宥めるのは、わりと予想はしていたのですが、(つむぎか谷風がかなたのお守役になるのでは、と思っていました)科学者落合がこういう形で復活すると言うのは驚きました。こうなると現在の状況ではかなたの意識は落合のコントロールかにあるはずです。落合は超構造体という最も強力な盾と、重力子放射線射出装置と言う最も強力な矛の、両方を手に入れ、不死に近い完全な存在として生まれ変わるという、野望をついに実現させたことになります。

谷風の状態は、まあ大丈夫だと思いますが、この戦いには参加できない状況だろうと思います。驚異的に回復して、またシヂミや丹波が突貫作業で継衛改二を修理して出撃させることはないとは言えませんが、ちょっと今の状態ではどうなっていくのか分かりません。何より科学者落合がこの先何をもくろんでいるかが分からないからです。

それから、せっかく話を出来た、自分と同類のかなたを破壊され、意識を乗っ取られてしまったつむぎがこの事態をどう受け取るか。つむぎを宥められる谷風も意識がない状態ですし、主人公不在でこの状況がどういう風に展開していくのか、ちょっと呆然としてしまいます。

来月号の発売までには13巻の発売もあり、いろいろな動きもあるのではと思いますが、ドキドキして来月号を待ちたいと思います!
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