個人的な感想です。

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Dモーニング36・37号で小山宙哉さんの『宇宙兄弟』第232話「答え」を読みました!


宇宙兄弟(23) (モーニング KC)宇宙兄弟(23) (モーニング KC)
(2014/03/20)
小山 宙哉

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Dモーニング36・37号で小山宙哉さんの『宇宙兄弟』第232話「答え」を読みました!

「宇宙兄弟」の連載が再開して2回目、今回はムッタとシャロンの話の続きです。

ムッタとヒビトの兄弟は、小学生の頃からシャロンの天文台(シャロンの亡くなった夫、金子博士と住んでいた)に遊びにいっていました。それはもちろん宇宙のことが好きだったからだけど、得たものはそれだけでなく、多くのことをシャロンから学んだのでした。

あるとき二人が虫取り網を持って天文台を訪れると、シャロンは喜んで出迎え、二人をハグします。ムッタは「日本人はそういうの照れるから」と手を離そうとすると、シャロンは「あらそう?じゃあもっかい」問いってまたムッタをハグしたりしました。蝉の鳴き声がジャワジャワと聞こえる夏の日です。謎の擬音です。

シャロンは二人を連れて森の中に入り、低いところにいるセミは手で取れるわよ、と言って、「動いてるものに敏感だから、”動いてないフリで”やさしくね」と言って見事につかんでしまいます。そんなシャロンを見て二人は「スゲーなシャロン」というのでした。

ヒビトが虫を取るのに夢中な時、ムッタはシャロンに質問します。「宇宙規模の質問していい?人ってさ…何のために生きてると思う?」と。シャロンはムッタの顔の絆創膏に注目します。またヒビトをかばって、誰かに殴られたりしたのでしょうか。「考えてもさ…よくわかんないね」と言うとシャロンは、「じゃあ、考えなくてもいいことなのよ」と答えます。蝉が鳴く中でシャロンが出した答え。「何て言いつつも私もそういうこと考えたことあるのよ。私が思うに、そんなつもりはなくても、人はね」

さて答えのその先はペンディングになって、舞台は現代のJAXAに戻ります。現在のムッタは夢を叶え、月飛行が決まっている宇宙飛行士。一方シャロンはALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかり、表情を変えるのも難しい状態で、ムッタが車いすを押しています。ムッタはシャロンの手を見て、自分をハグしたことを思い出します。

ALS協会の宍戸さんがムッタに呼びかけます。同じALS患者の幸田さんが、「ALS患者は宇宙飛行士と似ています。コミュニケーションを取るのに特殊な技術や装置を使い、最新技術と一体となって生きています」と。だから私の方が宇宙遊泳の先輩です、と行ってますよ、と。そんなふうに、難病にも負けずに明るく生きている人たちを見て、ムッタも安心します。

空を見ながらムッタとシャロンは二人になって話をします。シャロンは、「そろそろ気管切開をして人工呼吸器をつけることになりそうなの」と。そのことを言われた時、私も迷った、「延命してもこの病気がよくなることはない。この先まぶたを明けられなくなる時が来るのが怖くてしかたがない」と。「動けないまま機械に行かされて、私の生きる意味はあるのだろうか?」と。

そんなことを考えていたときにALS協会の人たちや患者さんたちに出会った。幸田さんたちは会議で意見も言うし、講演会もすれば海外旅行へも行くと。田井さんは、「視力が落ちたらメガネをかけるように、生きが出来なくなったら呼吸器をつければいいよ」というのでした。そんな話をして、救われたわ、シャロンは言います。

ムッタは、シャロンの水を飲む手伝いをして、そして話しかけます。

「ねえシャロン…この先また怖くなったりして、生きる意味とかに迷っちゃってもさ。最後には必ず「生きる」ことを選んでよ。生きててほしいんだよ」と。「昔シャロンに人は何のために生きてるの?って聞いた時、シャロンはこう答えたよ」と。ペンディングになっていた答えが明かされます。

「私が思うに、そんなつもりはなくても、人はね。誰かに「生きる勇気」を与えるために生きてるのよ。誰かに、勇気をもらいながら」

ムッタはそれをシャロンに伝えます。

ムッタはシャロンにハグされたことを思い出します。そして今までの長いシャロンと過ごした日々を。節目節目で、いつもシャロンに励まされてきたこと、いつもシャロンはすごいなと思ってきたこと。そんなことでしょうか。

そしてムッタは、車いすのシャロンを抱きしめます。

遠くでそれを見ていたALS協会の人たち、患者さんたちも感動します。

顔を赤らめ、涙を流しながらシャロンは言います。「ありがとうムッタ。生きててよかったわ」と。

そうですね。人は何のために生きるのか、というのはなんだか宇宙規模の問いみたいな感じですけど、答えは素朴で、人に、つまり生きるものに、前を向かせて、前に歩かせる、「生きる勇気を与える」ことかもしれません。意識することもあれば、無意識のこともあるかもしれない。特に、こういうマンガや小説などの作品は、そういうことを意識的に人に届けるものでしょう。

人に、「生きててほしい」と思われる。それが、すごく生きている力になる、ということはあるでしょう。特にこういう難病の人たちに取っては、それはとても大きいメッセージですし、また、シャロンが生きているだけで、ムッタに大きな生きる勇気を与えている、そう伝えることが、シャロンに大きな支えになることは、間違いないでしょう。

これは本当に素敵なメッセージだと思いました。

ALSというのは、本当に「生きる意味」を問いたくなってしまう病気なんだなと改めて思います。世の中にはいろいろな難病がありますが、特にこの病気が取り上げられる回数が多いのは、そういう人間の実存に深く関わる病気だからなんだろうな、と思いました。

その中で、ムッタが出した答えは、本当に素敵だなと思います。

ムッタという人間、シャロンという人間。いろいろなことを考えてしまいますが、この先のストーリーの中で、「今日のこの瞬間」がどのようにつながっていくのか、また楽しみにしていきたいと思ったのでした。

今回は本当にシンプルな、でも満を持してこれだけは言いたいと言う、作者さんの強い気持ちを感じさせられたのでした。

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