個人的な感想です。

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「Dモーニング新人増刊号2014年夏」で仲川麻子さんの「ハケンの麻生さん」を読みました!

「Dモーニング新人増刊号2014年夏」で仲川麻子さんの「ハケンの麻生さん」を読みました!

この作品は、ゴールデンウィークの新人増刊号にも掲載されていて、そのときも私はこの作品が印象に残り、感想をこちらに書いています。

前回の作品はちょっと「ハケンの悲哀」みたいなものに踏み込んだところがあったのですが、今回の作品ではむしろ「ハケンの立場ながら勝ち取ったもの」みたいな感じでしょうか。

昔からの子供のいる友達に、「今何してるの?虫関係?」と聞かれる麻生さんですが、「ううん。会社員。派遣で」と答えると、「いろいろ大変なんでしょ、ハケン切りとか」と聞かれます。同僚の派遣社員は「大変だよ!ボーナスでないし、交通費でないし、将来性ないし」と嘆き、「35超えるとデザイナーの派遣先見つからないんだって…あと3年の命か」という同僚に、「でも、ボーナスは社員さんも出ないですよー」とずれた慰め方をしていたりします。

麻生さんは、安定が欲しいという人もいるけれども、自分はこの仕事がけっこう気に入っている、その派遣先の正社員は裁量労働制で残業代なしなのだけど自分は出るし、仕事内容も正社員とは変わらない、とモノローグします。

派遣と正社員の違いは、机の上に蓄積したモノの違いだといいます。家庭環境とか、ストレスの度合いも机の上に反映していると。すっきりした麻生さんの机ですが、実は秘密があります。引き出しの中でアゲハの幼虫を飼っているのです。それを見て心が和み、ジーンとして仕事に励む麻生さんなのでした。

コピーのある部屋で派遣同士が雑談していると、正社員の原が「いーなー派遣さんは。時間もお金もあって」というので、麻生さんはちょっとキレたのか、「なればいいじゃないですか。正社員と違って、簡単になれますよ」と答えるのでした。

原はちょっと変わった人で、机の上は片付いているのに私物の炊飯器を給湯室においているのです。ちょっと当てつけをいって悪かったかな、謝ろうと思っていた麻生さんでしたが、原が炊飯器を明けてご飯を盛りつけようとしているときに同僚が、「昼出しの仕事、終えてから食べんかー!」と怒っているのを見て、「私、悪くないじゃないかな…」と思います。まあデザイナーだからでしょうか、自由すぎる感じではありますね。

そんな原さんは虫が苦手。あるとき、麻生さんが引き出しを明けて虫を見て和んでいるときちょいと引き出しの中をのぞいてしまい、虫がいるのを見て叫び声をあげてしまいます。

麻生さんの記憶は学校時代に飛び、虫を見ていて同級生に気持ち悪がられ、他の生徒からあまり浮かないようにと教師にいわれた記憶を思い出します。そして、どうせ長くはないし、どうだっていいのに、と思います。

しかし、この職場はそうではありませんでした。幼虫は暗いところで病気になったりしないのかとか、温度やえさは、とか聞かれ、LED照明を机の中に置き、えさは自宅でみかんを二鉢育てている、と言うとみんなに「すげー」と拍手されたのでした。

机の上ならそこまでしなくても飼えるんじゃないか、という女性もいて、そうすれば、とさえいわれるのですが、それを聞いていた原が「反対!」と言っても、「会社で米炊く奴が何をぬかす」と相手にされず、晴れて堂々と机の上でナミアゲハの幼虫を飼えるようになったのでした。

で、麻生さんはそれをつつきながら、「ふむ 悪くないな」と思うのでした。

まあもともとユルい会社なんだな、とは思いますが、まあそういうこともあるんだろうなと思います。(あんまりなさそうだけど)会社で米を炊くデザイナーもいれば、机の上で芋虫を飼う派遣社員もいる、そんな会社にデザインを頼みたい顧客、というのもいるような気がしますね。

まあ実際に働いている人から見ればある種のファンタジーだろうとは思いますが、こういうことがあってもいいな、という意味では、素敵な作品だなと思うのでした。
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