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陸乃家鴨さんの『10歳からの家族計画』第4巻(最終巻)を読みました!


10歳からの家族計画 4 (芳文社コミックス)10歳からの家族計画 4 (芳文社コミックス)
(2014/08/16)
陸乃家鴨

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陸乃家鴨さんの『10歳からの家族計画』第4巻(最終巻)を読みました!

週刊漫画Timesで連載されてきた陸乃家鴨さんの『10歳からの家族計画』ですが、しばらく前に連載が終了し、あとは単行本が出るだけ、というところまで来ていました。こちらにも35話まではずっと感想を書いていたのですが、最終話「家族を繋ぐもの」の感想が上手く書けなくて、単行本が出るまで待っていた、という感じのところがあります。

今単行本で読み直すと凄く自然な流れになっていますし、冒頭の28話「フライング」からすごく盛り上がっているんですね。第3巻までは尾津浩人が女刑事の葵を好きになって自分も刑事になった、という話だったのですが、葵の姉の紫(ゆかり)が実は高校時代に家庭教師で、実は好きだったと言ったりしたわけです。それらはみな浩人の兄・直純が遊び半分で「お前は自分に足りない遺伝子を持った女性と結婚しなければならない」といった話から来ていて、3巻末で浩人は同僚の宮古川に「恋の遺伝子を持った」葵の妹の女子高生、翠に恋をしろとけしかけられたて、4巻はそこから始まっているわけです。

4巻冒頭は浩人が翠のことを思い浮かべている場面なのですが、これはまあ明らかに浩人は翠のことが好きなんですね。ああいくべきところにいきそうだ、と思うのだけれど『遺伝子の命令』という変なキーワードで話がごちゃごちゃしてくるわけです。

一方葵の小学生の弟、虹太は母親から「お前の本当の母親は3人の姉のうちのひとりだ」と言われたことを思い出して、本当の母親探しを浩人とひょんなことから友達になった美樹と3人で続けています。

4巻では問題を抱えながらも浩人と翠の交際が始まり、また紫の隙を見て虹太と美樹は紫の過去を少しずつ知って行くのですが、本当のことは分かりません。

しかし、家庭的な翠は虹太のことを凄くかわいがっていて、昔の話ですが虹太に「3人の姉のうち誰が一番かなんて決められない」と言われて、虹太を気絶させるようなことをしてしまったトラウマを持っていたことが明らかになります。翠はそのときのことを思い出し、紫も葵も好きだと言う浩人を好きになったら浩人を壊してしまう、と浩人のことを拒絶してしまうのです。

一方、浩人の兄の直純は葵と付き合っていたわけですが、そのことを弟に言えないでいました。しかし浩人の母(直純には義母)が直純に「翠ちゃんはいい子だから結婚したら」というのを浩人が聞いて、「翠ちゃんはダメだよ」と言ったことから「私が好きなのは三宅葵だ」と告白することになったのです。

まあそんなごちゃごちゃした関係を解決したのは最終話の葵の荒技だったわけです。これがあまりに荒技過ぎて良くわからなかったわけですが。(笑)

最終話。関係者全員を河川敷に呼び出すと、葵は浩人に決闘だ!と言い出します。(おいおい)柔道で私に勝ったら3人のうち誰かが言うことを聞いてやる、というのです。すると浩人は、「葵さん結婚してください!」というのでみなびっくりしますが、「僕が勝ったら兄ちゃんと結婚してください」というのを聞いて、葵は「そういうことか。」と納得したのでした。

葵に何度も投げ飛ばされてもかかっていく浩人。たわいもない遺伝子の話を信じたり、兄のために一生懸命戦ったり、どうしてそこまで兄のために頑張るのか?と聞かれて、それは院長先生との約束だから、と浩人は答えます。院長先生とは直純の本当の母で、浩人が生まれる直前に連れ合いをなくした浩人の母を雇い、自分が亡くなるときに浩人の母を後妻に入れ、直純に家族を与えてくれ、と頼んだのだ、ということが明らかにされます。

浩人がそこまで頑張っていたのも、命の恩人である院長先生に、自分の最初の記憶で「直純の弟になってくれ」と言われて、それで「兄ちゃんのためなら何でもやるよ」と思っていたのだ、ということが明らかにされるのです。

そこまで明らかにされて、葵はもう浩人の相手をやめて、翠に「お前が戦え」と言います。つまり、二人きりの場所と時間を与えたわけですね。

二人を残して引き上げる途中、虹太は葵に「翠が虹太にひどいことをしたというのは半分は思い込みなんだよ」と言われて、過去のことを良く考えてみます。すると、自分は本当の母親が誰かを知ろうとしていて、それを半ば気づいていたらしいことに気がつき、でもそういう行動が翠をやきもきさせ、爆発させたのかもしれない、と思い当たるのです。

でまあ、最後の場面では結局翠と浩人がお互いに自分の気持ちを正直に伝え合ってめでたしめでたし、となるわけですが、連載ではそこまでで、虹太の本当の母親ははっきりはさせられません。(ほのめかされてはいましたが)

で、単行本で9ページ加筆されて、その辺りのところもまとめられています。

それでまあ、虹太の本当の母親は誰なのかということは、単行本を読んでいただければ分かります(笑)。

加筆ページの最後の場面で、紫はアメリカにいる研究者の母親とスカイプかなにかで話をしているのですが、それは葵が直純に求婚されているけれどもまんざらでもないのに結婚したくないと言っている、という話なわけです。その会話。

「母さんの影響でしょう?母さんが結婚もしないで子供だけ産んでばっかりだから〜」「お前が言うな!」

…あれ?(笑)

まあとにかく、三宅家の母はつまり、結婚しないで子供だけ産んでばっかだった、これはつまり、三宅家の姉さんたちは多分、みんなお父さんが違うということですよね。(笑)それで超優秀なのに引きこもりがちの紫、武闘派の葵、家庭的な翠とそれぞれ個性的な「遺伝子」が発揮されたのかもしれませんね。

というわけでめでたしめでたし、すべての伏線は解決し、こういうお話だったのかときれいにまとまった感じがあって、読み終えて凄くすっきり感がありました。

複雑な話でしたが、面白かったです!

陸乃家鴨さんの次回作に期待したいと思います!
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