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尾田栄一郎さんの「One Piece」45巻を読みました!ガープの登場とウソップの復帰に感動しました!


ONE PIECE カラー版 45 (ジャンプコミックスDIGITAL)ONE PIECE カラー版 45 (ジャンプコミックスDIGITAL)
(2012/12/29)
尾田 栄一郎

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尾田栄一郎さんの「One Piece」45巻を読みました!

ときどき、思い出したように以前読んだ作品を読むことってありますよね。それも読みふける、という感じで。何となくもやもやしていたときに、そういう作品に没入して、読み終わったらさわやかな気持ちになっている、そんなことが私にもよくあります。

そういう作品は例えば、「進撃の巨人」や「シドニアの騎士」、「ピアノの森」などなのですけれども、今朝は何となく「One Piece」の登場人物、主人公ルフィのおじいさんに当たる海軍のガープ中将が初登場する場面を読み返してみたいと思い、45巻を読み直したのです。

45巻は、それまで主人公ルフィの海賊・麦わらの一味が海軍の特殊部隊CP9と死闘を続けていたウォーターセブン・エニエスロビー編の終幕に当たる巻です。CP9を倒し、無事ウォーターセブンに帰還したルフィたち、フランキー一味、ガレーラ・カンパニーの船大工たちの元に、突然現れた海軍の軍艦が乗せてきたのは、「海軍の英雄」ガープ中将でした。いきなり現れてルフィを殴りつけ、怒鳴りつけて愛情を示す、という手に負えないじいさんなのですが、嵐のように現れて嵐のように去って行く、ルフィは確かにこの人の血を引いてるな、という感じの単純・明朗・快活・乱暴なじいさんなのです。こういうキャラクターをイヤミなく描くことはある意味難しい気がしますが、やはりさすがだなと思います。

戦闘・死闘が続いている間にも、物語の構造やキャラクターの背景は少しずつ描かれていて、特にエニエスロビー編で焦点になったのはCP9に連れ去られたニコ・ロビンの過去だったわけですけれども、その鍵を握るひとりである現海軍大将・青キジにある意味解放されて、そこの背景はすっきりしてロビンが晴れて本当にルフィたちの仲間になった、という物語でもあったわけです。

一方、45巻のように目立った戦闘シーンのないインターミッションのような巻では、いろいろなこの世界の秘密が語られて、世界の構造・物語の構造が明らかになって行きます。ガープのように何でも喋ってしまうキャラはこういうときの説明には便利なわけですけれども、海軍の英雄・ガープの息子が世界政府転覆を狙う革命家・ドラゴンであり、ルフィはその息子だ、という「Dの系譜」の一端がここで明らかにされたり、ルフィの恩人である「赤髪のシャンクス」がグランドライン後半の海=新世界を仕切る「四皇」と呼ばれる大海賊のひとりである、ということが明らかにされたり、世界が海軍本部・王下七武海・四皇のバランスによって成り立っているとか、ガープの口からいろいろとさらっと語られています。

「One Piece」という長大な作品はその設定が雄大でありながら緻密であり、それぞれのエピソードが愉快だったり感動したり興奮したりするものでなければ作品として成立しない少年マンガでありながら、そういう巨大な構想を持って描かれていて読者にいろいろ想像させる楽しみもある、そういう作品でもあって、その懐の太さが圧倒的な人気につながっているんだなと読んで見て初めて実感しました。

そしてインターミッション的に挿入される白ヒゲ海賊団と赤髪のシャンクス、黒ヒゲとルフィの義兄弟であるエースのエピソード。これがまた新しい最大の戦いの伏線として挿入されて行くわけですね。

この巻は再会と和解、新しい仲間の加入の巻でもあります。

ガープが連れてきたのはコビーとヘルメッポ、まだゾロにすら会う前にルフィが海に出て最初に出会った友達、青白い弱虫眼鏡キャラであったコビーが、たくましく格好良くなって(なり過ぎてはいる気がしますが)再登場したわけですね。ここでお互いにルフィは海賊王を目指し、コビーは海軍大将を目指すと宣言して、また戦いの場での再会を誓い合います。

また、戦いの場での活躍は、海賊の場合、「懸賞金」として反映される(この物語の中では)わけですが、その場その場のルフィたちの「客観的な評価」が示されるというのはゲーム感覚で面白いなと思います。エニエスロビーでの戦いにより、「麦わらのルフィ」は3億ベリー、「海賊狩りのゾロ」は1億2千万、「泥棒猫のナミ」は1600万、「狙撃の王様そげキング(ウソップ)」は3000万、「黒足のサンジ(似顔絵)」は7700万、「わたあめ大好きのチョッパー」は50ベリー、そして「悪魔の子ニコ・ロビン」は8000万という金額がついてます。そして新しい麦わら一味の船を造っている船大工・「鉄人フランキー」も4400万という懸賞金がかけられたのでした。

フランキーはルフィたちと新しい船で航海に出たいと言う強い気持ちをもっているのですが、子分たちのためにウォーターセブンに残ろうとします。しかし船大工の先輩でウォーターセブン市長のアイスバーグの「もういい加減に自分を許してやれよ」という言葉や、子分たちの「あんたの幸せも考えたらダメですか」ということばに背中を押されて、ついに麦わらの一味に加わることになったのでした。

サンザンドサニー号と名付けられた新しい船は、一度一味を離れた(でもそげキングと称して結局はルフィたちと一緒に戦ったわけですが)ウソップが戻って来るかどうか、という話になりますが、ゾロもサンジも一度ルフィと対立して船を降りた(ウソップは前の船、ウソップの故郷シロップ村でつくられた(思い人・カヤの執事であるメリーがつくったということもあるでしょう)ゴーイングメリー号に強い愛着を持っていて、それを廃棄して新しい船を造らなければならないということがどうしても受け入れられず、ルフィと対立してしまっていたのでした)ウソップのほうからルフィに謝って来ない限り受け入れるべきではない、と主張します。再度追いかけてきたガープの攻撃(手で大砲を投げるというめちゃくちゃさですが)から逃れて出航しようとするサニー号に向かって、ウソップはいつもの調子で「帰ってきてやったぞ!」みたいなことを言うわけですが、ルフィたちは聞こうとしません。それでついに、ウソップは大声で「ごめーん!」と謝ります。「意地はってごめーん!俺が悪かった!」と謝ります。そしてそれを聞いたルフィはゴムの手を長く海岸まで伸ばし、泣きながらウソップをサニー号に乗せるのでした。

ここは全編でも最も感動的な場面の一つだと思います。ウソップというのは弱いくせに大言壮語、いざとなったら逃げ出すしネガティブ思考が強いのですが、友達だけは裏切らない。今回も、どうしてもメリー号を見捨てられない、その優しさからルフィと対立してしまったわけです。その弱さに似合わない、開き直ったときのめちゃくちゃ壮大な心意気が奇跡を呼ぶ、そんなキャラクターであるわけですが、多分作者の尾田さんも凄く思い入れがあると思いますし、読んでいて本当に感動的な場面を作り出すキャラクターなんですよね。

読む前に何となくもやもやしていた気持ちが一気に晴れる、そんな45巻だったのでした。
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