個人的な感想です。

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埜納タオさんの『夜明けの図書館』第3巻を読みました!

夜明けの図書館(3) (ジュールコミックス)夜明けの図書館(3) (ジュールコミックス)
(2014/08/16)
埜納 タオ

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埜納タオさんの『夜明けの図書館』第3巻を読みました!

この作品は主人公が図書館の新米司書という設定で、図書館について、特に主にレファレンスサービスについて描かれている作品です。連載されているのは「JOUR素敵な主婦たち」という女性向けの月刊マンガ雑誌で、4ヶ月に一度の掲載、というペースのようです。

第3巻は4話収録。第9話「初めてのレファレンス」は主人公・葵ひなこの少女時代のお話。もともと本好き・図書館好きだったひなこが、隣に引っ越してきた病弱だけど星が好きな少年・阿川奏太に「すずなり星」って知ってるか、と聞かれて、むすっとした司書のおじさん勇気を出してたずねて、一緒にたくさんの本を調べて、「方言辞典」からそれが「すばる」のことだということを知った、というお話。それをきっかけにレファレンスサービスのできる司書になりたい、と思うようになったという話です。ひなこが利用者の立場で司書にレファレンスを頼む、という話は今までなかったですから、「本を調べる楽しさ」を知る、そういうきっかけが描かれていたわけです。読んでいて私も、子供時代に夢中になっていろいろな本を調べていた頃を思い出しました。私は全部自力で調べて、司書さんとか大人の人に聞くのは苦手だったのですが、こういう頼りになる人が身近にいるというのは楽しいかもしれないなとおもいましたし、勇気を出して聞いてみるのも面白かったかもな、と思いました。

第10話「ヨウコの迷言」は、プー太郎の賢がある日突然おじいさんの残したオウムのヨウコの面倒を見なければいけなくなったという話。最初はオウムを遺産放棄しようとして図書館を訪れたのですが、オウムがおじいさんの写真にまとわりつくのを見て面倒を見る気になり、オウムの本を調べに行った時、オウムがいつも繰り返している「ヨチノジュイカラテンノジョツ」という言葉が気になって、ひなこと一緒に調べるのですが、それは「よしのずいからてんのぞく」という言葉だとわかり、おじいさんが賢に「世界は拓ける」ということを知ってほしかったのだ、ということを知るというお話です。自分を馬鹿だ馬鹿だと思って成長を放棄するのでなく、期待してくれる人のためにも頑張ろう、というメッセージを込めたお話だと思いました。

第11話「石森さんの腹の内」は、ベテラン司書の石森が高校時代の友達、まりえと図書館で再会するお話。お互い山田風太郎を読んでいて、忍者ものが大好きだったのですが、まりえは子宮癌になっていて、再発してしまったために怖くて自分では調べられない、という話をします。石森は代わりに調べてあげる、といい、それから母親を心配しているまりえの娘の参考になりそうな本も紹介し、それをきっかけに石森は利用者目線で利用しやすいように配架を変えするなど、より利用者の立場に経った図書館作りに目覚める、というお話です。

確かに書店でも図書館でもそうですが、同じように本が並んでいても、探しやすい棚と探しにくい棚というのははっきりとありますよね。レファレンスでも、気軽に尋ねられる種類の事柄・本もありますが、何となく尋ねるのに気が引ける本というのもあります。尋ねにくい本ほど調べやすくする、というのは本当に必要なことだなと思いました。確かにそれこそが、本当の利用者目線ということなのでしょうね。

第12話「第二の人生を歩く」は、定年退職して「北山ニュータウン」の自治会長を引き受けた神崎さんが、周囲からは浮き上がりながらも自治会の40周年記念誌をつくることになってレファレンスに訪れ、紹介したら元小学校長の図書館長がとても地元に詳しくて、神崎さんと意気投合し、神崎さんは校長に励まされながら記念誌をつくって行くのですが、熱心すぎてまた弾かれてしまうのですが、いつも気分転換にいく裏山の石組みに興味を持って図書館で調べて行くと、実は大正時代につくられて軽便鉄道のあとだということが分かり、そこから先は市立図書館では限界なので、県立公文書館に紹介すると言う「レフェラル・サービス」についても紹介されていました。地域の図書館はそこで調べられる限りを調べるレファレンスだけでなく、さらに詳しいことを調べる専門機関への「入り口」でもある、というお話でした。

私は自分でさっさといろいろな専門図書館などに調べに行ってしまうほうだったので、そういう地域の図書館に窓口になってもらったことはないのですが、せっかくある専門機関を生かすためにも、地域の図書館のそういう働きは大事だなあと思いました。

まあ私の性格的な傾向というのもあるのですけれども、こういう「人に役に立つ」「質問できる」サービスとしての図書館というのは、まだまだ知られていないんじゃないかな、という気はします。インターネットで気軽にいろいろ調べられるようになった現代ではますます埋もれて行ってしまう可能性はありますよね。でもしっかりした書籍によってオーソライズされた知識をきちんと調べると言うことに関しては、玉石混淆のネットでは限界もあるということはありますから、図書館の役割は今後もあるだろうなと思います。

最近、あまり図書館に行かなくなっている傾向はありますが、また利用してみようかな、という気が起こって来る作品でした。
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