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尾田栄一郎さんの「One Piece」第75巻を読みました!


ONE PIECE 75 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 75 (ジャンプコミックス)
(2014/09/04)
尾田 栄一郎

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尾田栄一郎さんの「One Piece」第75巻を読みました!

待ちに待った75巻です。

私は74巻が出たあとに「One Piece」を読み始めて、ようやく74巻まで読み終えたあと、少年ジャンプを買うようになったのが30号(750話)からで、7話分読めていませんでした。ネットの情報などで大体こんな感じなのだろうというのはつかんではいたのですが、やはりマンガはそのものを読まなければ読んだことになりませんので、一体どんな感じなんだろうとずっとうずうずしていました。

また、1990年代から始まった連載も、最初からリアルタイムで読んでいるわけではないですから、この複雑なストーリーの全体像や、またあちこちに隠れている細かい伏線のようなものも読み切れてはおらず、折に触れて読み返しているという感じでした。

「そういえばロビンが「生きたい!」と言ったのは何巻だったっけ?」とか、「ナミがクリマ・タクト(天候棒)を使えるようになったのはどういう経緯だっけ?」とか思い出しながら、その辺りの巻を探して読み直す、ということを繰り返しているうちに、だいぶストーリーの全体像がつかめ、立体的になってきた感じがします。一度読み通しただけでは全然分かってない部分が多いですね。

ここ数日も、「パンクハザード」のあたりをずっと読み返していて、最初に読んだときよりはるかに面白く感じましたし、ナミ、サンジ、チョッパー、フランキーがトラファルガー・ローの「シャンブルズ」によって人格が入れ替えられてしまう(スモーカーとたしぎもですが)のがあんなに可笑しいとは最初読んだときには思いませんでした。

そんなわけで、75巻はもう午前6時にコンビニに走って買ってきて、もう何度も読み返しました。

75巻は、連載を読み始めてから読んだ部分から内容を想像したりネットで情報を読んだりして、ドフラミンゴがウソップに「5億ベリー」の懸賞金をかけるところとかが面白いだろうなとずっと想像していたのですが、まあやはりこれは先入観なく初めて読んだら大笑い、というところだっただろうなと思いました。

しかしその近辺、ウソップの働きで多くの人間を人形に変えていた「シュガー」を気絶させて「ホビホビの実」の能力の効力が消えて、人形にされていた多くの人たちがウソップを神と崇めたりする場面も可笑しくて仕方なかったです。(ある面バギーと似ていますがこの場合のウソップはわざとじゃないんですよね)ウソップに懸賞金がかけられたと知ったとたんに地下に幽閉されていた(コロシアム軍団ではない)猛者たちがウソップたちを狙って追いかけ始めると言う掌返しも笑いました。

ルフィとエースの義兄弟のサボも、革命軍に入っていたというのは薄々分かっていたわけですが、今回はじめて「革命軍参謀総長」(革命軍率いるドラゴンに次いでナンバー2)の地位にいる、ということが明らかにされたわけです。(これはネットの情報などで知ってました)この辺りも、リアルタイムで雑誌で読んでいたらもっと感動しただろうなという気はしました。

女拳闘士・レベッカの本当の父親が人形に変えられていた最強の拳闘士・キュロスだったということは、物語中では語られていましたがレベッカは知らなかったわけで、そのことをルフィに聞いて、「兵隊さんも人間に戻ったんでしょ?ねえルーシー、どんな人?」と電伝虫で尋ねると(ルーシーはルフィの変名)、ルフィは「どんな人ってお前っ!何っ言ってんだ!あの片足の兵隊がお前の父ちゃんだったんだよ!コロシアムの銅像のおっさんだった!」という場面はとてもいいなと思います。兵隊の人形に変えられた父親キュロスは、ずっとレベッカのそばにいて、レベッカを守り続け、鍛えてきたのでです。ルフィは、「いいかレベッカ!まだ泣くなよ!(もう泣いてます)兵隊は死なせねえ!お前も無事でいろ!オレが必ずドフラミンゴぶっ飛ばしてやるから!オレの仲間のそば離れんな!」と言います。

レベッカと兵隊のくだりは本当に父親と娘の心の通い合いというものを描いていて、この作品でも白眉の部分の一つ(尾田さんは若い頃は親子の関係を描くのが苦手だったのが、初めてオハラのくだりでニコ・ロビンとその母の関係を描いてから、描くようになったのだそうです)ではないかと思います。

その他印象に残ったのは、当初の作戦ではドフラミンゴを生かしたままにして四皇「百獣のカイドウ」に滅ぼさせようと目論んでいたトラファルガー・ローが、シュガーの気絶により人形が人間に戻ってしまってドレスローザの支配体制が崩れて怒り心頭のドフラミンゴが仕掛けた「ゲーム」によって滅びかけているドレスローザを見てドフラミンゴへの怒りを爆発させているルフィの、「そんな先の話はあとでいい。この国よく見てみろ!今オレが止まってどうすんだ!」ことばに心を動かされ、「もうやるしか生き残る道がねえのはわかっている。オレも腹を決めた。お前らに持ちかけた作戦は遠回りにドフラミンゴを潰す手段だった。だが本当はオレもあいつに直接一矢報いたい!13年前オレは大好きだった人をドフラミンゴに殺されたんだ。」というふうに心情を吐露する場面ですね。

そして75巻の最後で、ドフラミンゴが回想するローが初めて彼らの前に現れたときに言った言葉、「目に入るものを全部壊したい。オレは白い町で育った。長くは生きられねえ」という言葉と併せて、ローの過去も気になるところです。

そしてドフラミンゴ。この存在はかなり以前から巨悪としてあって、でもけっこう頻繁に出てきていてしかも必ずしもめちゃくちゃ強くて手も足も出ない、という感じでもなく、また今回特に明らかにされたように、幹部以上を本当の家族以上に思っていて、強い結束を持っていることとか、謎が大きい人物だなと思います。そして「8歳で母が死に、10歳で父を殺した」というのも、一体どういう過去だったのか。もともとドフラミンゴの家系は「天竜人(世界貴族)」でこの世に君臨しすべてのわがままを許される存在だったということも明らかにされていますので、その辺りもまた絡んで来るのだとは思いますが、この複雑な存在がどのように明らかにされ、この「One Piece」の世界の構造とどのように関係して来るのか、大変楽しみです。

あと印象に残ったことで言えば、ルフィたちが「可笑しかったら笑う」ということが徹底していると言うこと。パンクハザード編での「人格入れ替わり」にルフィやウソップが大笑いしていたのもそうですが、ドフラミンゴの最高幹部の一人、巨人よりも巨大なピーカが実はすごく高い声をしているというアンバランスに、ルフィとゾロが大笑いすることで、ピーカをぶち切れさせるというのもルフィらしくて可笑しいなと思いました。

本当に屈託のない笑いは肯定されるべき、という考えは尾田さんには徹底していると思いますし、まあ本当に笑っちゃいけないところは我慢する、と言うという倫理ももちろんあるので、その辺りはいいなあと思いました。可笑しいものは笑う、というのはある種人間の基本だよな、と改めて思います。

やはり「One Piece」は読んでいると元気が出て来る、夢中になっている間に自分の中のくらい澱のようなものが溶けて来る部分があって、(これは「進撃の巨人」や「ピアノの森」など、本当に夢中になれるマンガはみなそうだと思いますが)すごく気が楽になるところがあります。

そしてこの巨大な物語世界は、現代の古典と呼ぶべきものがあるなあと言うことも改めて思います。

まだまだこなされていない伏線も沢山ありますし、これからも楽しみにしたいと思います!
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