個人的な感想です。

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少年ジャンプ42号で尾田栄一郎さんの『One Piece』、第760話「同じ賭け」を読みました!


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(2014/09/04)
尾田 栄一郎

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少年ジャンプ42号で尾田栄一郎さんの『One Piece』、第760話「同じ賭け」を読みました!(この終末は月曜日が祝日のため、ジャンプは土曜日発売でした)

前話でついに王宮の到達し、ドフラミンゴに一撃を加えたルフィ。戦局は大きく変わります。他のところで戦っていた多くの戦線が、このトップ同士の一戦に全体の戦いの帰趨を預ける形になってきたからです。(SMILE工場でのフランキーとセニョール・ピンクの戦いの場面は今回は描かれていませんが)

今回の最初の場面は「王宮のある台地の前」。サボが海軍の藤虎たちがルフィたちを捕えようとするのを防いでいた場所です。そこにはもう海軍はいません。「革命軍参謀総長」でルフィの「義兄」のサボと、同じく革命軍の「魚人空手師範代」コアラがいます。(コアラは奴隷にされていたところを魚人海賊フィッシャー・タイガーに救われた人間の少女で、紆余曲折あって魚人空手を学び革命軍に加わったようです。詳しくはまだ物語中に描かれてはいません)

コアラはサボに、「君には立場があるんだよ!一人の感情で海軍大将なんかと戦わないで!革命軍に戦争でもさせるつもり?」と怒っています。サボは「弟の危機だ関係ねえ!」と叫びますがコアラはサボの顔面を引っ張って「ある!」と怒ります。

サボは思い出します。藤虎は戦いながらサボに、「(自分たちは)同じ穴の狢なんだ。海軍はこの国じゃ「英雄」にはなれねえんですよ。筋違いだ」と囁いたのでした。つまり、「英雄」になるべきはリク王軍かルフィたちだ、と考えていることになりますね。サボは(驚いて)「そんな考えが誰かにバレたら」というと、「いえ、あっしはあんたに阻まれただけだ」と言います。つまり、サボが藤虎を阻止することを見越してわざと藤虎と戦い、止められた(おそらくは)フリをしていた、ということなのでしょう。

「まるで博打だな」というサボに、「へへ、運はいい方で」という藤虎。そう、サボはここで、この戦い、海軍は、藤虎の一存で「敵」というポジションを取らない、ということを理解したのでした。

一方旧「王の台地」にいるリク王ウソップたちのところに上ってきた多くのドレスローザ国民たち。ウソップたちを捕えてドフラミンゴに突き出して救われよう、という気持ちでここまでやってきたのですが、リク王たちを前にして、またウソップがシュガーを再び気絶させた神業を見たこともあるのか、「こんなことしていいはずがねえんだ」と言います。

たった一夜ドフラミンゴに操られたリク王を恨み続け、海賊の国王を称え、真相が分かってもまだドフラミンゴのゲームに救いを求め他自分たちの行動を、彼らは激しく悔います。

「助けてください!リク王様!我々はどうしたらいいですか?戦えというのなら武器でも取ります!」

このセリフの場面、二ページにまたがるコマで、リク王と軍隊長、驚くウソップとリク王の王女ヴィオラ、革命軍のハック、ワのクニのサムライきんえもんとカン十郎に、国民たちがひざまずくのですが、ようやく彼らが冷静になったことが分かります。

ドフラミンゴに国を奪われるまで長い間平和裏に国を収めてきたリク王は、国民に戦いを指示することなどしません。

「もう少し待ってみないか。死を選ぶのはそれからでも遅くない」と。リク王は思います。いつの間にか自分もルフィたちの勝利を信じているようだ、と。

そこにやってきたのは海軍大将藤虎でした。錦えもん、ウソップヴィオラは緊張します。その能力の凄まじさを知っているからです。

しかし藤虎は「かつての平和の象徴ドレスローザに戦争なんざさせやしません。」と言います。藤虎はリク王に、「麦の目に一点張り」、自分もルフィに賭けている、「あんたと同じ賭けをしていやす」というのでした。

戦局の焦点は、完全にルフィ・ロードフラミンゴにしぼられたわけですね。

王宮最上階で、ローの作戦でついにドフラミンゴに一撃を加えることに成功したルフィ。しかし、まだ致命傷にできない、もうこの作戦は通じない、と怒るロー。この辺「勝手な行動をして怒られる」ところはサボと同じですね。

お前の能力はすべて分かっているというトレーボルですが、彼を斬ったラジオナイフはいかなる処置でも能力でも数分館は接合できない、とローはいいます。トレーボルにとどめを加えようとするローですが、それをドフラミンゴが蹴りで防ぎ、ドフラミンゴは降無頼糸(フルブライト)という技を使って糸でローの体を貫きます。倒れるロー。「トラ男!」と駆け寄るルフィにも、ドフラミンゴは必殺の蹴りを入れ、ルフィが倒れる直前に両手を縛り上げてしまいます。そしてそこに、ドフラミンゴに操られたベラミーが「逃げろ麦わら!避けてくれえ!」と叫びながら胴をまっぷたつにしそうな大刀の一撃を加えます。「麦わら屋ァ!」と叫ぶロー、大粒の涙をこぼすベラミー。

あっという間に二人を叩きのめしたドフラミンゴは、恐るべきこと、驚くべきことを言い始めます。

「ロー、俺が一番嫌いなことを覚えてるか?見下されることだ」というドフラミンゴ。「てめえらみたいなガキ共に一瞬でも勝てると思い上がられたことが耐えられねえほどの屈辱!いいか、おれァ世界一気高い血族、天竜人だぞ!生まれただけでも偉い、この世で最も得難い力をおれは持っていた」と言います。

ルフィは「えエ!?」と驚き、ベラミーも驚愕します。ローはグリーンビットでドフラミンゴに聞かされていたので知ってはいたので驚いてはいません。しかしさらに驚くことをドフラミンゴは言い出します。

「だが、その生まれ持った世界一の権力を、ある日父親が放棄し、一家四人でこのゴミの掃き溜めのような世界に降りてきた!」と。父親は、「人間らし生き方をしよう」と考えたのだと言います。そしてドフラミンゴは「愚かな父だった!」と断言するのです。

天竜人の位を放棄した一家はあっという間に生活に困窮しますが、幼いドフラミンゴは環境の変化が分かっておらず、「父上、奴隷たちはどこだえ?買いに行こうえ」とか「父上、下々民達が天竜人のおれに口答えしたから銃をかしてほしいえ」とか言っています。父の「人間らしい生き方」をする、と言う意思はドフラミンゴには全く伝わっていなかったのですね。(この子供の頃のドフラミンゴの顔が、ドフラミンゴの旗のマークによく似ています)そして8歳のとき、母は病気で死んでしまうのでした。

「親がバカなせいで8歳にしてこの世の天国と地獄を見たおれは父を殺し、その首をマリージョアへ持ち帰った。だが天竜人たちは「裏切り者の一族」を二度と受け入れなかった。そのときに誓ったんだ。こいつらの牛耳るこの世界を、すべて破壊してやるとな!」

ルフィとローは怒りに燃えた表情をしていますが、動けません。

「お前らの生きてきた人生とはレベルが違う!ガキと遊んでる暇はねエんだおれには!」とドフラミンゴは叫ぶのでした。

……んー。まあ普通に考えれば、ねじくれているなあと思いますよね。不自然な絶対権力を与えられていたのを父が放棄したために普通に、いや普通より貧しくなった。しかし、子供に取って当たり前だった世界がいきなり崩れ、世界が暗転したことに精神的な傷を感じたのはもちろん理解できます。実際の歴史でも、革命で子供の頃にその地位を追われ、亡命して困窮したような貴族は普通よりもはるかに強い反革命の信念を持ったりすることはよくあることですからね。

しかし、ドフラミンゴは「反革命」を志したわけではない。その地位を放棄したのは、「父の意思」だったわけですから。世界貴族の元「仲間」たちには、「裏切り者」の「子供」として受け入れてもらえなかったわけです。まあ「裏切った」のは自分ではなく、父親だった、というのもトラウマになることは良くわかります。ルフィは自分の父が革命家「ドラゴン」だったと言うことを知らずに育ちますからともかく、エースは父が「海賊王」ゴール・D・ロジャーだったということでいじめられて育つので、「自分は生きていていいのか」という存在不安のようなものを死ぬ間際まで抱えていました。自分の責任でないことを押し付けられる「子供」というのは、「世界を呪う」気持ちが生まれるのも分からないことはありません。

しかし、「天竜人」に受け入れられなかったからと言って「天竜人が牛耳るこの世界をそのもの」をすべて破壊してやる、というのはいくらなんでも逆恨みですよね。特に天竜人をぶっ飛ばし、そのために海軍大将に死ぬ寸前まで追いつめられたり、自分をかくまってくれた海賊女帝・ボア・ハンコックが天竜人に奴隷にされた過去を持っていてその傷がいまだ癒えてないことや、親しくなった魚人や人魚たちが差別されて苦しんでいることを知っているルフィは、その逆恨みを許すことはできないだろうと思います。死んだと思った義兄のサボが殺されそうになったのも天竜人の船に知らずに近づいたからだったということを知ったらますますそうでしょう。

新しく「世界徴兵」で任命された海軍大将・藤虎も、「(天竜人が牛耳る)世界政府ってのは、神様かなんかですかい」と反感を吐露するようなことを言っていましたし、この天竜人が牛耳る「世界」に対する反乱の芽は「革命軍」だけでなく、「世界で一番自由なのが海賊王だ!」という信念で、それを阻むものはどんな絶対的な権力でも従わないルフィたちも共通して持っているものですが、考えてみたら明確にそういう意志を示しているのはこの作品の中でこの2つの勢力だけなんですよね。(白ヒゲが死ぬ間際にそう受け取れる言動をしていましたが)

ドフラミンゴの意思は、まあいえば、リア充(天竜人)が憎いから世界を破壊してやる、みたいな考えと共通するわけで、ちょっとそれは違うだろう、と普通は思うだろう思います。

だいぶ長くなりましたが、はっきりと文字にして書かれてないところをだいぶ補って解釈してみました。ドフラミンゴがどういう性格を持ったキャラクターなのか、そしてそのキャラクターと戦うことにどういう意味があるのか、ということを考えることは、この作品を考える上でけっこう大事なことだと思ったのです。

さて来週以降、どういう展開をして行くのか、また楽しみが増えたなあと思うのでした。個人的には、フランキーとセニョール・ピンクの変態対決の行方も読みたいなと思いますね。(笑)
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