個人的な感想です。

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さいとうちほさんの『とりかえ・ばや』第5巻を読みました!(2)


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(2014/09/10)
さいとう ちほ

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さいとうちほさんの『とりかえ・ばや』第5巻を読みました!(2)

今回は22話について書こうと思います。

男として見事に職務を務めていた(本当は女性の)沙羅双樹の中納言でしたが、男色家の式部卿宮に手引きされた親友の石蕗の宰相の中将に女性であることがバレてしまい、沙羅に強い思いを持っていた石蕗に抱かれてしまい、そのときのことで身籠ってしまったのでした。そのことについて思い悩んで、石蕗にだけは伝えないつもりだった沙羅でしたが、結局のところ行きがかり上石蕗に自分が石蕗の「やや」を身籠ったことを告げてしまったのでした。

22話「決心」はここからです。

石蕗沙羅の話を聞いて腰を抜かすほど驚きますが、同時に大変喜びます。なぜ石蕗に言ってしまったんだろう、と後悔する沙羅でしたが、そんな沙羅に石蕗は「もうこんなことは続かぬ、女に戻れ」と言います。沙羅は「お前にはまだ身籠っている四の姫がいる」と言います。四の姫は形の上では沙羅の妻なのですが、女である沙羅が父であるはずはなく、石蕗との間の子供なのでした。どちらも丸く収めてみせる、という石蕗に、それは二人まとめて妻にするということか、と言い返す沙羅。返答できない石蕗に沙羅は、「ややのことは嘘だ」と言います。驚く石蕗に、「試したのだ、主の心を」と言って、男の表情でにっこりと笑い、立ち去る沙羅。石蕗は「魔性じゃ…」と思いますが、沙羅は「やはり男であり続けることはこれ以上は無理なのかな」と思うのでした。

年が明けて、正月。宮中行事が続きます。四方拝、小朝拝、元日節会、白馬節会などなど。そのすべてにいなければならないは、沙羅双樹の中納言が迎えにきたのにも気づかず、微睡んでしまいます。のそばにいると何とも言えない落ち着きを感じる沙羅双樹は、こんな時がいつまでも続けばいいのに、と思います。目覚めて沙羅と会話を交わす。川の神、弁財天が夢に出てきたと言う。そして中納言に、そなたも川の神だ、今年も私を助けてほしい、というのでした。「命に代えましても」と答えた沙羅は、まだ男としての自分に別れを告げられない、と思うのでした。

そして御斎会に臨む。御斎会は六宗の高僧が集まって論議や講義をする仏教の行事ですが、が女性である時をのぞけば男のみが参加する行事だったそうです。そして目の見えない高僧が入場したとき、「この神聖な場にふさわしからぬものあり!」と叫びます。自分のことでは、と恐れおののく沙羅。しかし彼が指したのは、なぜか迷い込んできた犬でした。その場ではことなきを得た沙羅でしたが、「天には偽りは通じぬ。私だけではまだしも、何より大事な上様にまでも天罰が下るかもしれぬ」と思った沙羅は、ついに決意します。

乳母のあぐりにすべてを打ち明けた沙羅は、桜の頃まで出仕して仕事をやり終えたら人知れぬ里で子を産みたい、と言います。あぐりは相手は石蕗か、と聞きますが、石蕗に相談する気はない、と沙羅は答えます。あぐりは、自分と夫だけでは心もとない、ご両親にお話した方が、と言いますが、沙羅はそんなことをしたら私は恥ずかしさのあまりいなくなってどこぞで死ぬから、と言い放つのでした。

沙羅は、男として残された時間は短い、桜の季節にふさわしく、花のように散ってみせよう、と思うのでした。そのあと沙羅はどんな行事に出仕しても、出で立ちも今までとは打って変わって華やかなものにし、都中の大評判となります。それを見た石蕗は、沙羅の変化にもしやと思います。

あぐりの元に押し掛け、頭を下げて沙羅のことについて尋ねる石蕗。ただただ沙羅のことが心配なのだ、という石蕗に、自分の不安もあってついあぐりは本当のことを打ち明けてしまうのでした。

第22話はここまでです。

石蕗は一生懸命沙羅の身を案じますが、沙羅が一番大事に思っていたのは帝なのですね。もし帝にまで天罰が下ったら、というのが沙羅が最終的に決意したきっかけになっていて、そこがまた今後の物語の伏線になっているように感じました。

そして男としての沙羅の美しさ、あでやかさが描かれたいくつかの場面は、本当に印象に残りました。

沙羅双樹の中納言、石蕗の宰相の中将、桜の季節、弁財天、白馬節会、そんな色とりどりの言葉が並ぶだけで、この物語は本当にあでやかな印象を残しますね。

そして男としての自分の名残を惜しむように自らを華やかであるように心がけ、鮮やかに振る舞う沙羅の姿は、人として生きることの意味のようなものを改めて考えさせてくれているように思いました。
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