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さいとうちほさんの『とりかえ・ばや』第5巻を読みました!(5)


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(2014/09/10)
さいとう ちほ

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さいとうちほさんの『とりかえ・ばや』第5巻を読みました!(5)

さいとうちほさんの『とりかえ・ばや』第5巻、今回は第25話「睡蓮のめざめ」の感想を書きたいと思います。

第5巻、23話までは沙羅のターンだったのを睡蓮に受け渡し、24話からは睡蓮のターンになっています。睡蓮のターンでは男である睡蓮が女として尚侍となり、仕えている女東宮との絡みがメインになるわけですが、24話ではついに睡蓮の方だけでなく、女東宮の方も睡蓮のことを意識するようになりました。

しかし、25話冒頭はまず沙羅の「妻」四の姫のターン。四の姫の父であり沙羅・睡蓮の叔父でもある右大臣は、ついに四の姫が誰かと密通し、不義の子を産んだことを悟ってしまい、四の姫の部屋に踏み込むと顔を張り飛ばします。平安貴族がそんなことをしたのか良くわかりませんが、まあ典型的な「娘に怒っているお父さん」ですよね。

右大臣を止め、四の姫をかばおうとする女房の左衛門ですが、右大臣は左衛門に、お前が石蕗の権中納言を寝所に導いたのを見たと他の女房たちも言っていると言います。雪姫が石蕗にそっくりなことが何よりの証だ、お腹の子も石蕗の子だろう、夫である(沙羅双樹の)右大将のいたたまれなさはいかほどであったか、と罵倒します。

そして、「お前を叱りつけただけでは到底済まされぬ!」という右大臣。顔色を変える四の姫と左衛門でしたが、四の姫は「覚悟はしております。なんなりと」と言います。すると右大臣はさらに「反省の色も見せぬとは可愛げのない…」と余計切れてしまい、「世間から身を隠した沙羅双樹の右大将に右大臣の嘆きようと愛娘を罰した天晴な姿を伝え聞いてもらいたい」と言い放つと、「勘当じゃ!左衛門も一緒に出てゆけ!」というのでした。結局四の姫は雪姫を抱いて左衛門と屋敷を追い出され、左衛門の家へと去って行くのでした。

この話は瞬く間に宮中に広まり、沙羅双樹の失踪の原因は四の姫の不義、ともっぱらの噂になります。そして女東宮の御座所でも、噂好きの女官たちが睡蓮に「兄君の失踪の原因は妻の不義というのはまことか?」と尋ねたりしますが、睡蓮はそれどころではなく、女東宮が自分の方を見ているのではないか、ということが気になってしかたありません。

お参り以来、気づくと東宮さまと目が合うことが多い気がするのだが、思い込みだろうか…と思う睡蓮でしたが、確かにちらとこちらを見る東宮の視線に気づくと、東宮は顔を赤らめているのでした。あつい、という東宮にお召し替えさしてあげなされ、という女官。睡蓮は私が御髪を、と近づくと、東宮は「睡蓮の尚侍はよい。そばに来るとあつくなる」というのでした。

「確かに尚侍は大きな女。(男ですからねえ)風も吹き抜けずどんよりするはずじゃ。東宮さまは面白いことをおっしゃる」と言われますが、睡蓮は何となくがっかりしてしまいます。

一方、は東宮が伺候したおり、「睡蓮の尚侍はどうしておられる?」と尋ねます。「尚侍でございますか?」といぶかしげに問う女東宮ですが、は「沙羅双樹の右大将のことで心ない噂が広がり、お心を痛められておられるのではないか?」と温かい言葉をかけます。どっきりした東宮は、「確かに、近頃は私ともあまり言葉を交わさぬような…」と頬を染めて答えますが、「そりゃ意味が違うだろ!」と突っ込みたくなりますね。(笑)

お気の毒に、というは、「左大臣を慰めるために船遊びを催すのだが、その折に睡蓮をよこしてもらえぬか?」と頼むのでした。

の頼みは断れず、女東宮は睡蓮を送り出します。「小心者の私は、ただいるだけで会話は父に任せます」と言いますが、女東宮は「家柄といい美しさといい心の優しさといい、臆することはなにもない」と自信を持たせて睡蓮を送り出しますが、女東宮は何とも言えない寂しさを感じるのでした。

舟遊びでは左大臣が横に座り、睡蓮は壁を隔てて次の間に(と言っても小さな間ですが)います。左大臣は思い返してみればあの日は例になく華やかななりをしていた、と嘆き、また四の姫との中もむつまじかった、と振り返ります。それを聞いて睡蓮は、夫を女と知らぬまま妻となった四の姫も気の毒だ、と思いますが(そりゃそうだ)、沙羅は相手の男を知ったからいなくなったのだろうか、でもそれだけではあるまい、と思います。あれ以上男であり続けることは難しい時が来ていたのだ、と思のです。そして自分も、いずれそうなる、と。

考えに耽っていた睡蓮に左大臣が声をかけます。「上様は尚侍にこの睡蓮の池の眺めはどうかと聞いておられる」と。

左大臣に、「尚侍は口べたで…」といいわけし、「多分初めて会った幼きころを思い出しておるのかと」と答えます。二人は同じ日に同じ邸内の東と西に生まれ育ったが、互いの顔を見たこともなかった。その日沙羅は蹴鞠のまりを追い、睡蓮の花の満開な池の庭に入り込むと、二人はあまりのそっくりさに顔を見合わせて驚いた、と話します。そして沙羅は、「ねえ、わたしでしょう?いつ鏡から出てきたの?一緒に遊ぼうよ」と言った、というと、それを聞いていた睡蓮は、「それが沙羅双樹という子でした…」とだけ答えたのでした。

睡蓮が東宮の梨壺に戻ると、当直の女房が「お帰りになるとは思わなんだ」と言います。「尚侍は今夜はもう帰って来ぬのだ」と東宮さまががっかりされて、臥せっておられる、というのを聞いて睡蓮はのしのしと(笑・相当でかいんでしょうね)女東宮の寝所に入って行きます。

「風邪でもお召しになりましたか?」とはいろうとすると「だめじゃ!」と制止する声。怒っているのかとは思ったが、結局心配になって寝所に入ると、東宮は「尚侍がもう帰って来ないと思った」と言います。帝に召し出されたのを聞いて、もうこれはてっきり睡蓮の入内の話ではないかと東宮は思ったのですね。

睡蓮は「東宮さまが私なぞいらぬと仰せにならぬ限り、おそばにお仕えしたいのです!」という睡蓮でしたが、また自分が「大きな欺き=男であるのに女として仕えていること」に思い当たってしまいます。

しかし、女東宮は睡蓮の胸にすがり、

「尚侍が行ってしまうとき、胸がつぶれそうになった。立っていられなくなった」

というのです。手の中に女東宮がいるのを感じた睡蓮は、「ああ、どうしよう…」と思います。そして思わず、抱きしめてしまうのでした。東宮は、

「尚侍……?……強力(ごうりき)だの」

といいます。それをきいて睡蓮は、思わず唇を…

… … … … … …

という展開になりました。(笑)

今回は、というかこの巻はここまでです。さて睡蓮はここで思いとどまれるのか、まさか石蕗のように…

というのが「つづく!」の次回への最大のヒキですが、まあさすがに石蕗ほどバカじゃないんじゃないか、とは思いますね。まあ題が「睡蓮のめざめ」ですからそっち方向へ行ってもおかしくはないですが、基本的にこのストーリーはキャラが自分の設定の枠を越えた動きをする感じではないな、と思います。

今回は、展開もそうですが、沙羅と睡蓮の出会いの場面の回想が、すごくまぶしかったです。

そして、女東宮の睡蓮に対する思い。

さてさて、宇治に下がった沙羅、実家を追い出された四の姫、動きの分からない石蕗、目覚めつつある睡蓮。それぞれどんな動きをして行くのか。

この先がさらに楽しみになりました!
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