個人的な感想です。

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月刊アフタヌーン11月号で弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第66話「小林艦長の未練」を読みました!


アフタヌーン 2014年11月号 [2014年9月25日発売] [雑誌]アフタヌーン 2014年11月号 [2014年9月25日発売] [雑誌]
(2014/09/25)
アフタヌーン編集部、市川春子 他

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月刊アフタヌーン11月号で弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第66話「小林艦長の未練」を読みました!

弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』、アニメ1期終了以来、月に一度のアフタヌーンの発売日が楽しみで、ほぼ同じ頃アニメBDが届きますので、月末は楽しみが立て込んでいる感じです。

65話では倒れた谷風長道の意識がなかなか回復せず、意識が戻ったときには同居していた司令補の緑川纈(ゆはた、副司令に昇格)、谷風が愛を告白した融合個体白羽衣つむぎ、祖母のユレ博士に融合個体をつくったのが自分だと告白された操縦士の科戸瀬イザナ、操舵士の人工生命体・市ヶ谷テルルの4人が家からいなくなっていました。それは大シュガフ船討伐隊(ほとんど人類生き残りのための対奇居子(ガウナ)最終決戦のようなものです)にみなが加わったからだろう、というのは予測はしていましたが、前話では明確には語られていませんでした。

今回は、扉絵が「融合個体一号格納庫」でつむぎの触手と抱き合う谷風と、つむぎの本体が顔面のヘルメットカバーのようなものを外している場面が描かれています。このカバーが外すことができるものだと言うことは、今まで知りませんでした。このカバーも「奇居子の胞衣(エナ)の何でも再現できる性質」をつかっているものだと思いますが。

ストーリーは討伐隊の出航風景から。全軍の指揮を執るのは副司令の緑川纈。11巻で恒星レムに遠征した水城型の防巡艦が数多く浮かび、完成したらしい重力子放射線射出装置が二機浮いています。そのそれぞれに攻撃艦隊が組織されているようで、第一攻撃艦隊、第二攻撃艦隊、それに観測艦隊の三つの連合艦隊という形になっているようです。

シドニアの見送りゲートでは見送る市民たち、そして仄姉妹たちの何人か。東亜重工でも佐々木は居残り組、丹波とシヂミは出撃組のようです。

衛人操縦士たちは、この攻撃に参加できない谷風のことを話しています。

「融合個体二号があんな形で逃走した以上作戦を開始せざるを得ないのは分かるが、最後の戦いになるかもしれないのにまさか谷風が参加できないなんてね…」と言っています。

仄たちは「私たちだけでもやれるって信じなきゃ」といい、弦打と勢威の横では、普段は勇ましいサマリが女の子の顔をしてシドニアの姿に見入っています。科戸瀬ユレ博士はイザナに「(無事帰ってきて一緒に「あの店」にまた行こうと言う)約束を忘れないでね」と言っています。「長道結局目を覚まさなかったな」というイザナ。シドニアを見送りながら「谷風さん…」とつぶやくつむぎ

艦隊は九艦ずつ連結し、見送る小林艦長の眼前から遠くへ消えて行きます。

モニタに上位船員用の開示情報が映し出され、現在のところ艦隊は順調に航行していること、岐神が落合の意識を媒介した証拠が調べられつつあると言うことが映し出されます。「閲覧終了」の文字が映し出されると、それを見ていたのが一人取り残された谷風長道であることが分かります。

みんな行ってしまった。きっと谷風はそう思っているのでしょう。谷風に意識を喪失させる大けがを負わせたシドニア攪乱の種であった科学者落合も含めて、皆いなくなってしまって、谷風には、シドニアはまるで空き家のようにがらんとした空間に感じられているのかもしれません。

谷風は東亜重工に向かいます。谷風の搭乗機、継衛改二の修理はできている、という所員たち。佐々木は谷風の顔を見てちょっと心配そうな顔をしますが、谷風は普段の表情で「丹波さんがいないとなんだか寂しいですね」といいます。それに元気を得たのか佐々木もいつもの調子に戻り、「怒鳴り声が一人分減ったってみんな喜んでるよ」と憎まれ口を叩きます。

佐々木がシドニアに残ったのは、新造の衛人・二零式を完成させるためでした。谷風はその姿を見て息を呑みます。しかし、それがどんな姿なのかは描かれていませんでした。これは楽しみを先に残してあるわけですね。

操縦士訓練所にやって来た谷風をヒ山は慰めます。何となく沈んだ感じの谷風にヒ山は、「よかったら私の家で何か御馳走しようか?」と励まそうとするのでした。

みながいなくても、シドニアは前に進んでいる。そう思ったのでしょうか、谷風は何となく元気が出てきた感じで家の周りにはびこっていた蔓草のようなものを取り払い、有機転換炉に放り込みます。しかしつむぎの部屋に来た谷風はそのキノコ柄の布団に顔をつけて、「つむぎ・・・」と言うのですが、何者かが家に入ってきた気配に驚きます。

入ってきたのはなんと、小林艦長でした。

話がある、という艦長艦長に連れられて谷風はエスカレーターを上部へ上って行きます。「すまなかったな。だが分かってくれ。こうするしかなかったのだ」という艦長。「もちろんです。艦長の指示には何でも従います!」という谷風。「フッ。本当だな?その言葉忘れるなよ」と意味深なことを言う艦長。何かフラグが立った気がしたのですが、まさかな、と振り払います。(笑)

やってきたのは古い家で、「私が操縦士だった頃に住んでいた家だ」と艦長は言います。「ずいぶん長い間つかわれていないようですけど」という谷風に、「私がまだ10代だったから丁度700年くらい前になるか…」という艦長。驚く長道

その次のページの艦長のカットは、おかっぱで眼鏡のちょっととろい感じの全くの萌え顔(定義があってるかどうか)で、これはズキューンとハートを撃ち抜かれた感じです。(笑)10代の艦長。初めて見ました。艦長はある操縦士に憧れて訓練生になったのだそうです。まだカビがない時代にガウナを撃退したことさえあった唯一無二の天才。それが斎藤ヒロキだった、と艦長は語ります。

あまりの話に驚く谷風。そしてついに小林は打ち明けます。「不死の船員会は実在するのだ。斎藤もその一員だった。そして、彼はお前の祖父ではない。お前は斎藤のクローン。人格や記憶は再現されなかったが、これまで禁忌とされてきた遺伝子操作をいくつも施した特別製だ」と。

そして、長道の独白。「それから艦長はすべてを話してくれた」と。「それまではまるで天上の人のような存在だった艦長が、急にまるで昔から知ってる身近な人のように思えてきた」

長い長い話の末に、長道は「話してくれてありがとうございます」と言います。小林は、「私はシドニアを存続させるためなら何でもやってきた。だが斎藤は不死を否定し、それまでどおりのやり方でお前を育てた。私の取ってきた手段は程度こそ違え落合と同じだったのかもしれん…」

小林は、珍しく、という過去のストーリーが始まって初めて、泣き言のような、弱い自分の姿を見せます。サマリもそうでしたが、谷風にはそういう「強い女性」に素顔を晒させる力のようなものを持っているのかもしれません。

「谷風。私は分からなくなっているのだ。船員会の存在は正しかったのか。これからも必要なのか」と。「斎藤もこんな気持ちになっていたのか、あのときに理解してやれなかったことが悔やまれる」

谷風は言います。「艦長がいたからシドニアはここまで辿りつけたんです!」と。「じいさん最後はすごく満足そうでしたよ。永遠に生きて責任を負い続けなければならないなんて考えたら、誰だって疲れてしまうと思います。俺は不老不死がどういうものなのか良くわかりませんが、平均寿命が少し伸びたぐらいに思ってもいいんじゃないんでしょうか」と。

・・・・・・この理屈は良くわかりませんが、谷風が小林を励まそうとして行ってることは良くわかります。そしてそう言っている時の谷風の顔は、やはり斎藤ヒロキを彷彿とさせますよね。

そのとき、ヒ山からメール?が入ります。「7時には食べられるわよ」と。

しかし、外には急に雨が降り始めました。「雨…天候予定にはなかったはず…」という谷風に、艦長は髪を結わえていたリボンを外し、「止むまで…ここにいればいい」と言います。

雨にけぶる外の風景、街の明かり、そしてサンルームのような大きな部屋の中にいる二人の影が、一つに見えています。

・・・・・・おい。

・・・・・・おいおい。

(笑)

うーん。萌え。

(笑)

つむぎのこともあれですが、もともと斎藤ヒロキのパートナーはヒ山ララァでしたから、ここでもある意味ライバル関係が再燃しているのですね。そして10代の小林の表情を見れば、斎藤に持っていた感情が分かるというもの。そして、今月の表題は「小林艦長の未練」なわけで・・・

むう。

大人。アダルト。

みたいな感じです。(笑)

「ここに居ればいい」という小林の顔も、本当に今まで一度も見せたことのないような表情なんですよね…

まあ私はシドニアに出て来る女性キャラの中で一番興味関心が引かれる、魅力的に感じるキャラクターは小林艦長でしたから、まあ私にとってはとても嬉しい?展開なのですが、さてさて。

それに、描かれている中では、谷風は自分自身が「不死」であるということを伝えられたのか、それが良くわかりません。「平均寿命が伸びたようなもの」などとのんきなことを言ってることを見ると、自分がその立場になっていることが分かっているのか、良くわからないんですね。

そして艦長は、谷風に何を求めているのか。「艦長の指示には何でも従いますという言葉は本当だな?」というあのセリフも、この場面へのフラグだったのか、そしてさらに先の展開に対するフラグなのか、それもまだ分かりません。

一番の問題は「不死の技術」の取り扱いのことな訳で、知らずに不死になっている谷風に何を求めようと言うのか。個人的感情の暴走なのか。それとももっと先を見通して、自分のパートナー、相談相手になれと言っているのか。

そこまでは見えません。

一方、ヒ山の家では、ヒ山が一人で長道を待っています。時計はもう10時を過ぎていて、そして窓には4人の、当初の不死の船員会のメンバーの写真が貼られているのでした。ヒ山もそのことを語るつもりだったのでしょうか。そしてラストにアップになっているヒ山の目は、いつもの熊のような(というか外装は熊なんですが)ドングリ眼ではなく、二重まぶたにつけまつげをした大人の女性のような目をしているのでした。

・・・うーん。

・・・うーん。

・・・・・・ヒ山さん。(笑)

からっぽになったシドニアの中で、谷風長道の存在感がもうめちゃくちゃでかくなってるわけですが、さて今後どういう風にストーリーが展開して行くのか。

大シュガフ船への遠征隊は果たして谷風抜きでどうなってしまうのか。

次の時代はどうやって切り開かれて行くのか。

いろいろ考えさせられる展開でした。本当に味わい深かったです。
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