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コミックZEROSUMでおがきちかさんの『Landreaall』第137話「王様と犬」を読みました!


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(2014/06/25)
おがき ちか

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コミックZEROSUMでおがきちかさんの『Landreaall』第137話「王様と犬」を読みました!

行方不明になった両親の手がかりをつかむためにクレッサールにやってきたDXですが、両親と居るはずだった玉階(アトルニアの王位選出権者)クエンティンと行方不明の王女・リルアーナの娘であるユージェニの住む城にやってきて、アトルニアの王位継承権を持つDXにユージェニが夜ばいをかけて迫ったものの決裂し、ユージェニを怒らせたDXは衝撃ジェムで動けなくされ、その夜のうちに奴隷商人の「黒虹のカリファ」に売り飛ばされてしまいます。

この辺り、今までの「ランドリ」にはない展開で、一体どうなることかと口をあんぐりして読んでいたのですが、今月は「DXが奴隷であること」の面白さがようやく分かってきました。(笑)

136話では鎖につながれてカリファに膝をつかされ、屈辱のあまり怒りに震えるDXでしたが、カリファの素早いナイフ使いの動きを見て、ただ逆らっても勝てないということを悟ります。そして、何よりも右腕にあった「竜創」が消えているという事実に驚いたのでした。

この竜創はDXの故郷・エカリープに住む火竜と戦い、鎮めたときについた傷で、それにより「竜の守り」が約束されたものだったのですが、クレッサールでは竜の守りがない国であるためか、傷が消えてしまった。そしてDXはこの『黒虹のカリファ』が統治する「王国」に、中身はともかく表面上はすべての反抗の手段を奪われて囚われてしまったことになったわけです。

137話はここからです。

表紙は奴隷の服を着せられ、鎖につながれ、顔がよく見えるように髪を短くされている裸足のDX。当然ですが表情は冴えません。このDXが何とも言えず可笑しい。DXが奴隷のコスプレをしているようなものですが、実際に奴隷なのでそこも可笑しいです。なんていうか、いろいろと窮地に追い込まれる追い込まれ方というのはあるわけですが、一足飛びに奴隷にされてしまう、というのがなんかDXらしくて可笑しいなあとすごく気に入ってしまいました。

扉を開けると、広い広いどこまでも広がる砂の海。本当に砂砂漠の真ん中に居ることを実感しているDXです。とても逃げ出すことはできません。「何も見えない。暑・・・」とカリファの奴隷市場の外壁上で、道を見いだせずにいるDXです。

一方、城に居るクエンティンとユージェニ。「公子を捨ててきた」というユージェニの話を聞いて頭を抱えるクエンティン。「DXはわたしを怒らせた。婚姻はなしだ」というユージェニに、「バカなお姫さまだ」というクエンティン。ユージェニは、DXが居なくてもわたしが上手くやって国(アトルニア)を奪ってみせる、王妃(DXに同行しているメイアンディア)がこちらの手にあるんだぞ。メイアンディアは賢いけどわたしと同じただのお姫さまだ」というユージェニに、クエンティンはどうしたものかと思案を巡らせています。

場面は戻ってDXの居るカリファの奴隷市場。外壁に上って外を見ていたDXに、奴隷仲間のボルカが「下にいないと熱にやられるぞ」と声をかけます。DXは「何とかして帰らないと。せめて伝言を」と思うのですが、手だては見えません。

市場の中を流れている川を見たDXはボルカに「流れてみる水は飲めないのか」と聞きますが、「味が変だ、やめとけ」と言われます。「真水にする方法を知っているのはカリファだけだ」と。

市場には、奴隷以外にもいろいろな人間がいました。奴隷を買いに来る客もいれば、旅の途中でたちよる商人もいる。カリファは、奴隷に商売を許しているのだそうです。奴隷はそこで得た金で、煙草や酒を少し買ったりするのだそうです。「お前はカリファを嫌ってるが、奴隷の扱いはましな方だぜ」というボルカに、DXは「人をものみたいに売り買いするのや無理矢理従わせるのが嫌いなんだ」と答えます。それを聞いてボルカはそういうことをいうコイツは「砂漠の民」じゃない、と思ったのでしょう、「もし砂漠の民じゃなくても、黙ってろ。アトルニア人を恨んでるヤツに八つ当たりされるぞ」と言います。

「まともな戦士でアトルニア人を恨んでいる流民の奴隷はもういないけどな」というカリファに、DXは「ここにいた?」と尋ねますが、「買われてった」と答えます。自分も元戦士だ、というボルカにDXは「砂漠の戦士は誇り高いんだろう、カリファに腹が立たないのか」と言いますが、「流民が誇りを語れねえよ」とボルカは言うのでした。

「ここに居りゃ最低限の生活は面倒見てもらえるしよ、カリファは奴隷を平等に扱うしな」と。水を盗んだら死刑、ケンカも爪をはがされる。アトルニアだって王様が人に命令して威張ってんだろ、というボルカにDXは、「人は誰のものでもないし王の命令は人々を護るためのものだ。命を金で買ったり生き方を強要したりは…」と言いかけ、ボルカは「誰でも好きなように生きて好きなように死ねるのか。いいな。」というのですが、DX自身は「そうでもないか…」と思うのでした。

この辺、イイ、イイ!と思ってしまいます。(笑)国の形を考えているDXにとって、こういう会話、こういう境遇におかれることは、最高の教育ですよね。特にDXには、こういう言い方はなんですが、「向いてる」という感じがします。(笑)絶対このことが将来のプラスになる、という感じがして、読んでいてワクワクしてきます。(笑)

ユージェニとクエンティンは国を奪い、ある意味アトルニアを変えようとしているわけですが、DX自身も今のアトルニアの状態がベストだと思っているわけではない。でもそれを変えようとしている父リゲインやオズモ議長の努力を知っているから、子供の分際を守っているだけな訳ですね。しかしもしDXが将来国王やそれに近い地位に就くのなら(就くと思いますが)このときに考えたこと、知ったことは絶対に役に立つ、と思うわけです。

・・・架空の国の政治に熱くなり過ぎました。(笑)

広場では取っ組み合いが始まります。ケンカは禁じられてるんじゃ、と言うDXに、客に腕っ節を見せているのさ、というボルカ。賭けもやってる、カリファが目こぼししてくれる程度には、と。DXはボルカに尋ねます。なぜ俺に親切なんだ、と。俺の弟にちょっと似てる。大概のヤツは心が折れてるが、お前はそう言う目をしてねえ。弟もそうだった、というのでした。買われて行ったから、もう死んでるだろう、というのですが。

そこに騒ぎが。ナナンという女性奴隷に、手を出そうとする客。そこに現れたカリファは、客の耳を削ぎ落とすくらいの勢いで制止します。「ここじゃそう言う味見はやってねえんだよ」と。「俺は客だぞ」とあくまで強気な客に、目の寸前にナイフを当てて心底ビビらせたカリファは「金がありゃウチで奴隷が買えると思ったら大間違いだよ?黒虹のカリファさまをなめんな下衆が」と撃退するのでした。

「カリファ!すまねえ」と駆け寄るボルカ。「テメーの女見てろ。バラで売んぞ」と捨て台詞を残して去るカリファ。「ナナンは俺の嫁だ。薬草を摘んで売ってる。俺とコイツを一緒に買ってくれる客がいるかもしれねえって」「そんな酔狂な客いるワケないでしょ」とナナン。「けど品物でいるうちは夫婦でいられる。カリファがそれを許してくれるうちはな。」寄り添う二人。

それを見て、また考えに耽るDX。どうもカリファ、奴隷商人でとんでもないヤツではあるわけですが、悪いばかりのヤツでもない。

「カリファは自分の土地と財産を守ってる。奴隷もカリファを頼ってるんだ。もしかしてアトルニアも似たようなものなのかも…」そう思うDX。ちょっとアイデンティティがヤバいですね。

DXの心が乱れます。「何とかして父さんと母さんのことを伝えないと。」ユージェニによれば、両親はアトルニアに恨みを持つ部族に引き渡されているのだそうです。「客に買われる?」実感がわきません。「鎖」頭が働きません。「ディアも心配だ」。なんにも、手も足も出ない状態のDX。

先ほどの客が「水をよこせ!」と犬?を蹴っています。毛むくじゃらで真っ黒な生物で、本当に犬なのかどうか分かりませんが、DXが「毛むくじゃらで暑くないのか」となでると、DXの指をペロペロなめるのでした。先ほどの客が八つ当たりに犬の耳を落としてやろうとするのをDXが止めると、「珍しい毛色の奴隷だな」と顔を見るので、「カリファに内緒で試してみる?(何をだ)」というDX。この上なくニカアとする男でしたが、もちろん一瞬でDXにのされてしまい、DXはそいつを物置に隠します。

ハアハア言ってる犬に水をやると、それを見た他の奴隷が「自分の水やってんの?バカなの?」と言います。どうせすぐ死んじまうぞ、と。DXは「俺たちだってそう言われても水は欲しいだろ」と言います。この辺、「いつものDX」が戻ってきた感じです。

そうね、という男。お前見かけによらずすごいよな、と今の顛末を見ていたらしい男に、タバコいる?と差し出すDX。「あのクソ野郎の落としもんか。いい葉っぱ吸ってやがる。やるなあお前」と上機嫌の奴隷。

DXは子犬を抱きながら、フィルの顔を思い出し、「少なくとも、アトルニアでは夢を叶える努力ができる…」と思うのでした。

ひとつひとつ勉強している感じですね。

今月は本当に面白かったです。DXが奴隷だ、というのはなんだか妙に似合ってますし、そこでちゃんと学んでいるDXもすごいなと思います。そしてこれが必ず伏線になるだろうな、と思うフラグがあちこちに立っている。今まであまり動かない展開でちょっとキツいなと思う部分もあったのですが、ここはかなり動きそうで、特に身分に縛られないで動ける状態になったDXはきっと本当に強いだろうなと思うのです。

まあ、展開が面白く感じるのは、ただ単にわたし好みであるかに過ぎないのかもしれないのですが。(笑)

思わぬ新展開で、先がすごく楽しみになりました。来月が待ち遠しいです!
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