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小山宙哉さんの『宇宙兄弟』24巻を読みました!宇宙の話になぜか出てきたシチリアの監獄が印象的でした。


宇宙兄弟(24)宇宙兄弟(24)
(2014/09/22)
小山宙哉

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小山宙哉さんの『宇宙兄弟』24巻を読みました!

今年は映画化その他様々なことがあったためか、モーニング本誌での連載はお休みになることが多く、2014年になってからの回を収録した単行本はこれが初めてだと思います。わたしは連載でもずっと読んでいるのですが、とびとびになっていたので印象が弱い回もあり、単行本で読んで見て初めて読んだような気になった回もあったのですが、バックナンバーを見直してみると全く同じでした。単行本で読んでようやくストーリーの流れが分かるということはありますので、そう言うことなのかな、と思ったのですが。

この巻の主役はカルロですね。いつも気取ってかっこつけてばかりのカルロですが、23巻の最後で急にムッタたちのクルー「ジョーカーズ」の訓練に来なくなってしまいました。その間、バックアップクルー「パーフェクツ」のモッシュが代わりにパイロットに入っているのですが、このモッシュが度外れた堅物で、フリーダムな雰囲気に慣れたジョーカーズの面々には全然ペースがあわないのですね。

24巻に入り、ムッタはキャプテンのエディ・Jからカルロの事情を聞き出そうとしますが、エディははぐらかして知っていることを話そうとしません。エディとカルロの会話をわずかながら偶然立ち聞きしてしまって「マフィアという単語が聞こえた」というムッタに、エディは「カルロの父親はイタリアの映画俳優で、その最後の作品の撮影を見届けに行った」というのですが、とてもそうは思えません。しかし、「そういうことにしとこうぜ」とエディの目が言っているように見えたムッタは、それ以上聞き出そうとしなかったのでした。

そのとき、カルロは、シチリア島の監獄を訪れていました。そしてその病室で寝ている父親「リベリオ・ゴッティ」はカルロに「でかくなったじゃねーか、ルチアーノ」と呼びかけます。カルロの父親は、「マフィアのボス」だったのです。カルロはそれを嫌って家を出、名前を変えて宇宙飛行士になったのでした。そしてカルロは、「あんたの死んだのを確認したら、俺はもう何の心配もなく晴れ晴れと宇宙に向かうことができる」といいます。

あんたとは縁を切った、というカルロですが、父親は金の大きな指輪を差し出し、「俺が死んだらこの鍵で金庫を開けろ」と言います。「どういうことだ?」とカルロは疑問を持ちます。カルロは昔のこと、暴力に満ちた日常を思い出しながら、父親の言った言葉を思い出しています。そこに、父が危篤との知らせが。そして父の病床へ行きましたが、そのときにはもう父親は亡くなっていました。

しかしカルロはファミリーのサンドロから、思いがけない言葉を聞きます。父は、人を一人も殺したことがなかったようなのです。疑問を持ったカルロが言われた通り金庫を開けようとしたとき、指輪の内側にカギをあける番号が刻み込まれていることに気がつきます。金庫を開けると、中に入っていたのは古い新聞記事と、古いビデオカメラとビデオテープでした。

それを接続して映像を見てみると、衝撃の事実が。彼の父は実は警察のマフィアへの潜入捜査官で、本名を「レオ・グレコ」と言ったのです。カルロは知らずに、その「グレコ」という姓を選択していたのでした。

そのビデオは、大人になったカルロ(ルチアーノ)へのビデオメッセージだったのです。そして、「ヒーローはサッカー選手と宇宙飛行士だ」という言葉を残して、メッセージは消えました。立ち尽くすカルロ。そこにやってきたサンドロは、薄々は気づいていた、と言います。そして父が暴力を振るったことはなく、いつも止め役立ったと。

それを聞いたカルロは言います。「墓の場所を教えてくれ。それで俺は、晴れ晴れと月へ行けるようになる」と。

一方、相変わらずモッシュとのペースがあわないジョーカーズ。決定したメンバーで最善を尽くすと言うエディにこれで何とかやるしかない、というバトラーでしたが、「本当の最善のためなら、決定なんて何度したっていいんじゃないの?」とエディは言うのでした。

そんな中、カルロが帰ってきますカルロはジョーカーズの面々に、「俺の父親は警察のマフィアへの潜入捜査官だった」と事実を言いますが、メンバーは逆に信じられません。そりゃそうですね。帰ってきても結局モッシュでもう進み始めたメンツがもう変わることはなく、カルロはひたすら遅れを取り戻すために手順書の確認に没頭するのでした。

ここから話が変わり、一ヶ月後に打ち上げを控えたムッタは日本に一時帰国します。そのあとの感想に付いては、231話はこちら、232話はこちらに書いています。

カルロの話はエディも「事実は小説より奇なり」というからな、というくらい、まあ荒唐無稽に感じる話なのですが、カルロがいつも気取って作り話ばかりしているのは、カルロが把握していた「本当のこと」、つまり父がマフィアのボスだった、という事実を隠すためだったのだ、と考えればつじつまが合いますね。宇宙兄弟はあまりそういう社会的に難しい設定の人物は出て来ないので、ちょっとカルロの話は浮いている感もなくはないのですが、この「宇宙兄弟」」の絵で描かれるシチリアの下町や監獄の風景は、ある美しさを感じさせるものではありました。

カルロが再び「ジョーカーズ」に合流することができるのかに付いては、実は連載を読んでいる人は知っているのですが、帰還したカルロがどう活躍するのか、先が楽しみだなと思います。
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