個人的な感想です。

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尾田栄一郎さんの『One Piece』第763話「人間宣言」を読みました!思いがけない展開の連続でした!


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(2014/09/04)
尾田 栄一郎

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少年ジャンプ46号で尾田栄一郎さんの『One Piece』第763話「人間宣言」を読みました!

「One Piece」、七武海の一人であるドンキホーテ・ドフラミンゴとの戦いの「ドレスローザ編」が続いていますが、761話の後半からドフラミンゴトラファルガーローの過去の物語に入っています。

先週はローの凄絶な生い立ち、『白い街=フレバンス』で鉛の中毒症状である「珀鉛病」にかかり、「伝染」を恐れる人々によって街ごと焼かれてしまい、やっとの思いで生き残ったけれども、ドンキホーテ海賊団にやって来た10歳の時点であと3年で死ぬ、という状態だったことが語られました。

自暴自棄の状態で「世界を破壊したい」と言って現れたローに、ドフラミンゴの弟である「コラソン」は冷たく当たり、ローは「コラソン」を憎んで後ろから刺してしまいます。それを同じくらいの年の海賊団=ファミリーのメンバーであるバファローに見られてしまい、弟思いのドフラミンゴによって殺されてしまう、とローは思います。しかし当のドフラミンゴは「白い街」について書かれた本を読み疲れて昼寝をしている最中でした。

763話はここからです。「人間宣言」という副題自体が、なんだか不穏なのですが…

いきなり窓から吊るされた3人に、人々が怒りをぶつけている場面からです。人々は、天竜人に苦しめられてきた人々で、「元天竜人」のドフラミンゴ、父、弟の3人に「今まで天竜人にやられた、苦しめられた復讐」をしようとしているのです。今こそ報復の機会、と。「積年の恨みが狂気を呼ぶ」とアオリにありますが、人々は自分の子供たちが銃で蜂の巣にされて殺されたとか、奴隷にされた娘が死んだとか、奴隷にされて両目を奪われたとか、凄絶なことを言っています。天竜人のひどい振る舞いは「シャボンディ諸島」編や「女護が島」編、「魚人島」編の中で繰り返し出てきていることなので、ずっと読んできていると良くわかるのですが、その恨みがすべて「元天竜人」、すなわち「攻撃しても海軍大将はやって来ない」ドフラミンゴたちに向けられているわけですね。

三人は目隠しをされ、窓から外壁に吊るされ、矢を射られています。ドフラミンゴに矢が刺さり、「ギャア!」と声をあげると、父親は「ドフィ!」と、弟は「兄上!」と叫びます。民衆は「千本の矢を刺そう」などと物騒なことを言っています。革命のときに貴族たちが襲われたある種の狂気の状態に近いわけですね。この描写は尾田さんの絵もセリフも上手いだけに、恐ろしいものがあります。

ドフラミンゴの父親が天竜人をやめたためにドフラミンゴは大変な目にあい、8歳で母が死に10歳で父を殺してマリージョアに帰還を図った、という話は今まで出てきていましたが、そのことで世界を恨むというのは逆恨みなんじゃないかという印象が今まではあったのですけれども、こんなふうにあからさまに憎悪の対象にされ、殺されかけたと言うことが判明すると、ドフラミンゴがいかに人間というものを憎んでいるかということが良くわかって、そう言う印象は消えました。

ここまでの出来事が起こり、ここまでの描写がなされるというのはやはり驚かされました。今までこの作品にはこういう部分もあるにはあった(それもかなり)のですが、単行本で読んでいますから何となく目を半分そらしながら読んでいた感じがあったのですけれども、連載で読むとかなりストレートに入って来るものだなあと思いました。

叫び声とともに目覚めるドフラミンゴ。それは15年以上前(目覚めた時点が16年前なので)の、過去の悪夢だったのですね。電伝虫の呼び出し音で目覚めたドフラミンゴは悪夢から覚めやらないままサングラスをかけ、酒を瓶から直接喉に流し込んで気を取り直し、電伝虫に出ます。

再び過去の出来事。33年前、マリージョアで、ドフラミンゴの父親であるドンキホーテ・ホーミング聖が「神=天竜人の地位」を捨てて「人間」になろうとします。彼は「人間ですよ、昔から」というのですが、まあ当たり前のことなのですけれども、天竜人たちは自分たちを裏切るものとして口を極めて非難します。そして父と母、息子二人は海軍に送られて世界政府未加盟の北の海(ノースブルー)のある国に不自由なく暮らせる財産と住まいを与えられてそこに定住することになります。「ここで一家四人慎ましく暮らそう」というホーミング聖でしたが、その願いはかなえられることはありませんでした。

息子のドフィとロシナンテは環境が変わったことが理解できず、ドフラミンゴは街に出ても今までと同じように横暴に振る舞おうとしたのです。そして、彼ら一家が「元天竜人」であることがバレてしまったのです。

天竜人たちに怒りを燃やす民衆は「数百年分の世界の恨みをあの一家に刻み込め!」と彼らの屋敷を焼き、一家は逃亡生活を送ることになります。ドフラミンゴはなぜ自分たちが追われているのか分かりません。ゴミ捨て場の中で安住の地を見つけた一家ですが、ドフラミンゴはもちろん満足しませんし、父は後悔して妻と子だけでもマリージョアに送り返せないかと天竜人たちに懇願しますが冷たく拒否されます。初めて痛い思いをし、初めて空腹を覚え、人の目につかない時間に腐ったゴミをあさるドフィとロシー(ロシナンテ)。母は死に、人々に追いつめられて父は子供たちだけでも許してくれ、と叫びますが、ドフラミンゴはそんな父に「お前!何てことしてくれたんだえ!」と初めて怒りをぶつけるのでした。

それからおそらく、冒頭のリンチの場面につながるのでしょう。そのあとどうやって兄弟が助かり、父が死んだのかはまだ描かれていませんが、ここまでの場面で十分衝撃的な内容であることは確かですね。ホーミング聖も母親ものんびりした感じの天竜人には珍しいいい人っぽいキャラであるだけに衝撃は大きいです。少年誌でここまでの表現がされるわけですから日本という国もある意味凄い国だなと思います。

ネットで感想を読んでいても、ここまでとことん描写されると、この物語の今までの最高クラスの悪役であるドフラミンゴ(あとはエースを陥れ白ヒゲを殺した黒ひげ=マーシャル・D・ティーチですね。物語全体のラスボスは彼になるのか、それとも世界政府や天竜人になるのか、はまだ分かりませんが)に同情したり共感したりする人も多いようで、「これで敵役だと言われてもどこに感情移入したらいいのか分からずに困ってしまう」という意見が沢山あって、そりゃそうだろうなあと思いました。

そして現在(と言っても過去編なので16年前ですが)にもどり、ゴミ処理工場の中にあるドフラミンゴの本拠地。「コラソン」(ドフラミンゴの弟ですから、本名はロシナンテなんですね)を刺して逃げたローを、ジョーラとマッハバイスが捕まえてきたのでした。ローがコラソンを刺したことを知っているバッファローとベビー5は拷問を受けるのではと思っていますが、コラソンは平然としています。バファローはアイスで買収したものの、バレてしまっていたら自分の死に損だ、と悔しがるローでしたが、そんな彼にドフラミンゴがかけた言葉は、思いがけないものでした。

「お前を正式にドンキホーテ海賊団(ファミリー)の一員に迎えることにした」というのです。

「最悪の体験から生まれるその無類のクソみてえな目つき。お前には素質がある」というのです。ローはコラソンのことをまだ知らないのか、と戸惑います。どうせ3年後に俺は死ぬ、と言うローにドフラミンゴは、これからの3年間に、運が良ければお前の病気を治せる能力を生む「悪魔の実」が手に入るかもしれない、というのです。そしてドフラミンゴは、「俺はお前を、10年後の俺の右腕として鍛え上げてやる!」というのでした。

すんげえ見込まれたんですね。びっくりしました。ドフラミンゴがローに、何度裏切られて殺そうとしても、何度も情けをかける気持ちの源はここにあったわけですね。「放蕩息子の帰還」みたいな。まあドフラミンゴ自身が海賊ですからどっちが放蕩息子だか分かりませんが。

傷を見つけられても「口の聞けない」コラソンは「てき」にやられた、とメモに書いてごまかし、ローをかばいます。それがなぜなのか、ローには分かりません。

それから、ドンキホーテ海賊団はその後、リヴァースマウンテンに向けて拠点を移して行こうとします。ということは多分まだノースブルーにいるのですね。ファミリーは海軍の船を撃退し、お宝を奪い、寒い密林を行軍し、金持ちの家に押し入って「APPROVAL=許可証」を示し(これは七武海に認められた略奪許可証ということでしょうか)、高額な懸賞金のお尋ね者と戦い、祝杯をあげます。その中にはまだ子供のベビー5やロー、バッファローの姿もあり、そのいろいろな場面でコラソンのドジのずっこけの場面が必ず挟まれています。ベビー5とローがお尋ね者に立ち向かってやられそうになって、そこにドフィ、ピーカ、コラソンがやってきて彼らを救い出し、ベビー5がドフラミンゴの膝にたかって泣いているところなどは、本当に「ファミリー」という感じです。

ローはドフラミンゴに学問を叩き込まれ(積んである本の中にはGrand Poetics、つまり詩の本まであります。ドフラミンゴはいつ勉強したのか分かりませんが、どうも凄く学問のある男のようです)、グラディウスに射撃を、ラオGに拳法を、ディアマンテに剣を学び、ジョーラに包帯を巻かれて猫可愛がりされたりしています。ローは嫌がってますが。その向こうではベビー5がデリンジャーに鼻をかませたりしています。全くファミリーという感じですね。稼業が海賊ということをのぞいたら、ある意味幸せなファミリーだという感じです。

そんな日々の中でベビー5やバッファローともだんだん親しくなってきたようで、お互いの本名を教え合っていたりします。「ベビー5」や「バッファロー」というのは「コードネーム」なのだそうですが、トラファルガー・ローは名前の一部を隠していたのでした。この会話の中で彼の本名は、「トラファルガー・D・ワーテル・ロー」だと言うことが明らかにされます。

トラファルガー・D・ワーテル・ロー!

びっくりです!

トラファルガーとは、フランスの皇帝・ナポレオンがイギリスの提督・ネルソンに敗れた海戦の名。そしてワーテルローは一度退位したナポレオンが復活したのにイギリス・プロイセンなどの連合軍と再び戦い、最終的にナポレオンが没落した戦いのことですね。

私もローの名前を最初に見た時、何でワーテルローの下だけ名前にしてるんだろう、とは思ったのですが、ずっとそういうもんだろうと忘れてました。(ドンキホーテ・ドフラミンゴとか意味考えても仕方ないですもんね。ローもそう言う名前なんだろうと思っていたのです)

しかし、「最強の皇帝=ナポレオンを破った2つの戦い」の名前を持っているローは、超重要なキャラクターであることがここで明らかにされました。そして何より「Dの一族」であることが分かった。

モンキー・D・ルフィ。そして彼らの父と祖父であるドラゴンとガープもDの一族ですし、その他にもちょくちょくDの名を持つキャラクターが出てきています。ロー自身も、「Dは必ず嵐を呼ぶ」と謎めいたことを言っていますし、ルフィとの間にも何か強いつながりがあることが察せられます。マリンフォード頂上戦争のあと瀕死のルフィを救ったのも、四皇を倒すために「海賊同盟」を結んだのも、もともとはそう言うことがあるのかもしれません。

いろいろなことを考えさせられます。ローは、Dは隠し名であり、ワーテルは忌み名である、と言います。つまりどちらも表にしてはいけない名前なんですね。

そしてそのことを明らかにしたとたん、なぜか近くにいたコラソンにローはつまみ上げられ、二人っきりになった場所で思いがけず声をかけられます。「さっきの話は本当か?隠し名D、それが本当なら、出て行けドフィから離れろ!」と。「ロー、お前はあいつと一緒にいちゃ行けねえ人間だ!」

コラソンが喋った!

びっくりです。コラソンは本当は喋れるのに、口をきけないフリをしていたのですね。そしてそれをローには明かした。一体どういうことなのでしょうか。そして初めて見るコラソンの顔のアップ。やはりロックスターのようなかっこよさです。

ということで763話は凄い展開でした。次々とこういう場面を生み出して行く、尾田さんは本当に凄いなと思います。こういう展開でもっさりせず、ドンキホーテファミリーの仲良しぶりを演出しつつ破局へ至る道を描く、この辺りのバランス感覚も凄いです。やはりいろいろ言う人はいるけれども、まだまだ「One Piece」は凄い!と思わざるを得ませんでした。

来週も凄く楽しみです!

***

ちなみに少年ジャンプ、iPhoneアプリが出ましたね。アプリのダウンロード自体は無料で、本誌を読むためには月に900円の課金になります。モーニングが500円ですから少し高い気がしますが、ジャンプですから、あまり割引がないわけでしょう。255円で月4冊として1020円ですから、雑誌よりは少し割安になりますが。

ということで、こちらのアプリもご紹介しておきます!

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