個人的な感想です。

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弐瓶勉さんの『BIOMEGA(バイオメガ)』第1巻を読みました!『シドニアの騎士』のクールでハードな原点を感じました!


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(2014/10/20)
弐瓶勉

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弐瓶勉さんの『BIOMEGA(バイオメガ)』第1巻を読みました!『シドニアの騎士』のクールでハードな原点を感じました!

私は『シドニアの騎士』で弐瓶勉さんの作品を知り、読むようになったのですが、弐瓶さんの名前は以前からセリフの少ないハードなSFマンガの作者としてよく見かけてはいました。『シドニアの騎士』は比較的誰にでも分かりやすい世界とストーリー、ラブコメ要素も盛り込まれた作品ではありますが、ハードな面も十分に持ち込まれています。

少し前に『BLAME!』の第1巻を読み、弐瓶さんのハードな面のみの世界を初めて読んでどう感想を書けばいいのか分からず、書かずにいたのですが、今回『BIOMEGA』を読んでみて、『BLAME!』に比べるとかなり分かりやすいと感じました。

連載期間を調べてみると、『BLAME!』が1997-2003年、『BIOMEGA』が2004-2009年、『シドニアの騎士』が2009-2014年現在進行中、ということで、あとになるほど分かりやすくなる、という傾向があるのですね。『シドニアの騎士』自体も初期の頃は本当にセリフが少ない感じでしたが、だんだん分かりやすくなっているように思います。画面もベタが少ない明るい画面になってきていて、変化を感じます。私自身にとってもその方が取っ付きやすい感じはあるので、まず『BIOMEGA』を読んでから再度『BLAME!』にチャレンジしてみようかなと思っています。

若くて才能のあふれる作家さんは、どうしても初期は晦渋な印象の作品が多いのが、だんだん読みやすさという点で洗練されて行く傾向がよく見られますね。これは文章の方でもそうなのですが。弐瓶さんは本当にそういう方向に進んで行っているのだと思います。ハードSFの世界を身近な物に感じさせるというのは凄いことだと思いますが、シドニアも今後の展開に期待したいと思います。

さて、『BIOMEGA』。第1巻は現在「期間限定無料」というかたちで、2014年10月26日までKindleやhontoの電子書籍で無料で読むことができます。

最初に読んだ印象は、とにかくかっこいい。表紙に主人公の庚造一(かのえ・ぞういち)と救い出されるべき捕らわれの姫のような存在のイオン・グリーンが造一の乗る巨大なバイク(Wikipediaによれば重二輪というそうです)に乗っている表紙、BIOMEGAのかっこいいロゴと目次、車高と同じくらいの巨大な車輪をつけたバイクの全貌と造一、次のページには何者かに侵食された女性の身体の後ろ姿。ここまでがカラーページなのですが、凄くかっこいいです。

簡単に第一話をご紹介したいと思います。

舞台は西暦3005年。シドニアほどではありませんが遠い未来の話で、人類は7世紀ぶりに火星への有人飛行を成功させた、という話から始まります。滅びた入植地の跡。そこを見守る宇宙服の人の向こうに、生身の一人の女性が立っているのでした。これがこの物語のはじまりを告げる不吉なファンファーレになります。

半年後の地球。日本らしき陸地から太平洋上に延びる一本の細いルート。それは高速道路のようです。その上を走る巨大なバイク。時速666キロの猛スピードで進んでいます。やがて見えてきたのは巨大な建造物の建てられた人工島。あとで名前は出てきますが、9JOと呼ばれています。この島の入り口、ゲートで足止めをされたフルフェイスのヘルメットを被った男は言います。「東亜重工から浄化作戦の支援に派遣されてきた者だ。ゲートを開けてくれ」と。自動応答でしょうか、答えます。この地区は5時間前に危機的状況に封鎖されました、当局の許可なしでは出られなくなりますがよろしいでしょうか、と。男が「承諾した」と答えるとゲートが開き、男は内部に入って行きます。

迷路のような街に首都高速のように立体に縦横に走る道路。男が誰かに「どうだ?」と尋ねると、画面に映し出された女性が「今町中の監視カメラを傍受してる。見える人影はほとんどが通常のN5Sウィルス感染者(ドローン)よ」と言います。「総当たりで調べる」という男。垂直に近いような道を巨大バイクで駆け上がって行く男。前方に何者かが現れます。それは肉体が崩れ、チューブのような物の集合体になってしまったようなーー『シドニアの騎士』の奇居子(ガウナ)に通じる気持ち悪さがありますーー元・人間が二体、現れます。これが「ドローン」なのですね。

しかしいきなり、目の前に普通の女の子が現れます。しかしよそ見をしていた男はその子を避けきれず、正面衝突してはねてしまい、自分も転倒します。転がる男、はね飛ばされて血が噴き出している女の子。

その子に、ドローンたちが近づいてきます。ヘルメットを外し、「止まれ!」と叫んで銃を構える男。外見は、谷風長道に似ていますね。ドローンは信じられない力で男を殴り飛ばします。しかし男は壁にぶつけられてもダメージを見せず、女の子の周りのドローンたちを次々と撃ち殺して行きます。

意識のもどった女の子は起き上がろうとします。男はじっとしてろ、と言いますが、女の子は急激に自分の組織を回復させ、あっという間に傷が元通りになったのでした。呆然と見つめる男。そこに銃を構えた熊が現れます。これはヒ山さんぽい。この物語では男ですが。動くな、武器を捨ててその子から離れろ、という熊。熊は「イオンこっちへおいで」と言います。立ち上がり熊の元へ行くイオン。呆然と見つめる男に、熊はいいます。「何だ?熊を見るのは初めてって顔してるぞ。その服装は公衆衛生局の強制執行部隊とは違うようだな。何者だ?」と。

男は答えます。「東亜重工から派遣された者だ。都市の浄化と人命救助の支援をしにきた」と。熊は、男の目の虹彩を見て驚きます。「驚いたな、お前合成人間なのか」と。

合成人間!

熊が喋るのも驚きですが(というかシドニアで見てるからショックは少ないですけど)合成人間が出てきました。

弐瓶さんは実際に合成人間を作ってらっしゃる(フィギュアですけど)ことがツイッターに書かれていて、その元ネタはこれだったのか、と驚きました。

今更浄化などしても無駄だ、という熊。イオンはこちらに手を振って、二人は室内に消えます。

男は銃を取り直し、家の扉を壊そうとしますが壊れません。「大失態だ」と落ち込む男にバイクの画面から話しかける女性。「こんなに早く見つかるなんて大収穫よ。あのおしゃべりな熊のおかげであの子の身分が分かったわ」と。女性はいいます。「イオン・グリーン17歳両親はなし。記録では祖父の住居にひとりで住んでる。人間の姿のままであの回復力。この子はN5Sウィルス適応者よ」と。

このバイクの画面から話しかける女性の存在が良くわからなかったのですが、Wikipediaによると人工知能(AI)のようです。人工知能と合成人間が二人一組のチームを作っているのですね。

第1話はここまでです。

第1話は40ページですが、以下はほぼ1話18ページのペースで進んで行きます。ヤングマガジンで週刊連載になっていたようです。第1巻は全10話プラス短いものが1本。2巻以降はウルトラジャンプに移籍し、月刊でほぼ毎回30ページのペースで描かれていますので、やはりこの密度の作品を週刊で描くのは厳しかったんだろうなと思います。

主人公・庚造一の名前が明らかにされるのは第6話、そして熊にも「コズロフ・Л(エル)・グレブネフ」というロシア人ぽい立派な名前があることが判明します。

ここまでで分かったことは、人類はN5Sというウィルスに冒されるとドローンと言う人間外の存在になってしまう、というバイオハザードに直面しているということ、東亜重工はそれを「浄化・人命救助」をする役割を担っているということ、そのために造一はやってきたのだけど、彼らの本当の目的はウィルスに晒されても人間として生きている「N5Sウィルス適応者」を探すことらしい、ということなのですね。

バイオメガ、というのは巨大なバイオハザードに直面している、ということでしょうか。人類の未来はディストピアっぽくはあるのですが(「BLAME!」も「シドニアの騎士」も「明るい未来」という感じではないですよね)とにかく登場人物たちがクールでかっこいい。そして一つ一つの要素が、「シドニアの騎士」の中で輪廻転生して別の形で再生している感じで、この辺も面白いなと思いました。

シドニアはラブコメ要素が満載でそのへんも面白いのですが、バイオメガはそのへんが捨象されていて、とにかくクールでハードでかっこいい、という作品になっています。弐瓶さんの作品の『芯』に近いのはこういう部分なんだろうなと思いました。

設定が膨大ですしまだまだその設定自体も出てきていない部分が多く、一つの世界を語るような膨大な作業になる感じがします。Wikipediaを読んでいても凄いなこれ、と思うくらいですから連載で追いかけて行くのは楽しかったんじゃないかなと思います。

おそらくこの作品は最後まで読むと思いますが、またこれは書きたい、と思うことが出てきたときに感想を書いてみたいと思います!
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*Comment

 

はじめまして。偶然こちらのblogを拝見し、私もかなりコアな弐瓶先生ファンなので、コメントをせずにはいられませんでした。ブラム!連載時からずっと読んでいるのですが、先生のハードな世界観堪らないですよね。わたしはバイオメガが一番好きなのですが、シドニア二期に始まり、ブラム!も劇中劇になるということで、わくわくがとまりません。バイオメガはあの超ハイスピードアクションと、メカの工業製品っぽさというか、そういう無骨なデザインが大好きです。もちろんキャラクターの性格も全作品を通してみんなナヨナヨせずに男らしいですよね!
もうすべてが大好きです。これからもこちらのblogを拝見させていただきます。もっと弐瓶作品を広めていきましょう!
  • posted by にしひさ 
  • URL 
  • 2014.11/28 02:29分 
  • [Edit]

Re: タイトルなし 

コメントありがとうございます。対応遅れて申し訳ありません。^^;;

ほんとシドニアの騎士面白いですよね!!!

> はじめまして。偶然こちらのblogを拝見し、私もかなりコアな弐瓶先生ファンなので、コメントをせずにはいられませんでした。ブラム!連載時からずっと読んでいるのですが、先生のハードな世界観堪らないですよね。わたしはバイオメガが一番好きなのですが、シドニア二期に始まり、ブラム!も劇中劇になるということで、わくわくがとまりません。バイオメガはあの超ハイスピードアクションと、メカの工業製品っぽさというか、そういう無骨なデザインが大好きです。もちろんキャラクターの性格も全作品を通してみんなナヨナヨせずに男らしいですよね!
> もうすべてが大好きです。これからもこちらのblogを拝見させていただきます。もっと弐瓶作品を広めていきましょう!

  • posted by kous377 
  • URL 
  • 2014.12/17 12:54分 
  • [Edit]

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