個人的な感想です。

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Dモーニング48号でで杉本亜未さんの『ファンタジウム』第47話「メカニック10」を読みました!


ファンタジウム(1)ファンタジウム(1)
(2013/12/20)
杉本亜未

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Dモーニング48号でで杉本亜未さんの『ファンタジウム』第47話「メカニック10」を読みました!

現在Dモーニングで月一回の連載が続いている「ファンタジウム」。今までときどきは読んでいたのですが、あまり読み込むことなく何となく、という感じでした。

でも、今回読んでいて、いろいろ心に響くところがありました。

主人公は13歳の難読症(ディスレクシア)の少年、長見良。彼と、彼をサポートしている、というか彼に夢をかけている男、北条英明。良は天才的な手品師の腕を持っていて、そしてそれを彼に教えたのが北条の、家族から縁を切られていた祖父だった、という縁が第一話で語られています。

第一話は現在こちらから読むことができます。


現在の展開は、障害者=難読症というハンデと天才的な手品の腕でマスコミに大きく取り上げられている、という現状にあったのに、地下カジノに好奇心から行ってしまった友達を救うために自分から乗り込み、手品の腕を使って窮地を乗り越えたところを、動画に撮られてマスコミに流され、「障害者なのにがんばっている」というイメージで持ち上げられていたのを「賭博をやっている」という「黒いイメージ」がつけられて、干されることになってしまった、という状況です。

冒頭は、難読症の良に良くしてくれた教師、山村先生が失明する、ということを聞いて病室に駆けつけた場面から。普段は大人にも生意気な口をきく良が、素直に先生の前で泣いているのがけなげだなあと思います。

北条の勤めるソシオセキュリティという会社もCMに良を使っていたので北条は会社内での立場が悪くなっていたのですが、北条はそれを良い機会と見て会社を辞めてしまいます。

その次の場面、家に帰ってきなさい、というお母さんに、良が「俺は昔には興味がないんだよ。家には帰らない。俺が考えたいのは未来のことだから」というのも面白いなと思います。この子には世界がどういう風に見えているのかな、と想像するのですね。昔は良かったかもしれない、でも昔には興味がない。そんなふうに本当に思える感覚というのが、どんな感じなのかなあと思ったりします。

仕事がなくなって、北条は良のマネージャーみたいにいろいろなところに仕事を売り込もうとしていますがなかなか色よい返事がありません。そこに良の読み書きのトレーニングをしている神村がやってきます。

障害者のNPOは良を支持している、という神村。「障害があるからと言ってけなげで品行方正にしてなきゃならんのですか!人間なんですよ!セックスだってしたい!モテたい、金も欲しい、ギャンブルもしたい!」と言います。確かにその通りです、という北条と良。

障害者が社会の安全網から漏れて犯罪に手を染め、累犯者になるケースにしても、どんなに努力しても報われない人間は自分自身の人生に絶望して行くんですよ」と神村は言います。最近そういう人に会った、という良。「自分を悪魔だと言ってました」というのを聞いて神村は、「そんな話をして脅すのは自分の寂しさを埋めたいだけのやつばかりだからな」と言います。「ただ、良くんのような大きな運命の持ち主の前にはそういう影が現れることがある!それはおそらく人生の変換期であり、乗り越えるべき何かなんだ」と神村は言うのです。

「矛盾のかたまりなんだ人間てのは!毎日経験からあらゆる予測を立てて生きているが、心のどこかで新たな裏切りで驚くことを強く望み、それを大いに楽しむ。だから良くんは裏切り続けろ!長見良は「やっぱり」ダメになった何て言う奴らの鼻を明かしてやれ!」と神村は言うのでした。

ここのところは、本当に良い言葉だなと思います。

大きな運命の持ち主には、それだけ障害が多い。そしてそれが起こるということは、人生の転換期だということ。それを乗り越えることで人の予測を越えた新たな世界に到達し、人を驚かせる。そういうつもりで生きなければならない人というのは、確かにいると思います。

マジックショップに出かけると、そこには闇カジノで出会った男が。ギャンブルも良いけど、「マジックは生き方だから」という男。そこに仲間が集まってきます。そして別のマジシャンの話になると、台湾で武者修行していると。言葉は?と聞く良に、マジシャンは話なんてしなくてもいいんだよ。芸を見せりゃ世界のどこでも通じる、と店主は言うのでした。

そんな状況の中、北条のところに来た一通のメール。テレビ局の役員でしょうか。その男を北条が訪ねると、ラスベガスのカジノリゾートの次期社長にあってみませんか、という提案がなされたのでした。

障害のこと、マジックという生き方、そして大きな運命を持ったものの生き方。いくつもの重要なテーマがこの回には示されていたと思います。

私自身も、凄く感銘を受ける部分がありました。いろいろ考えてみるきっかけになるのではないか、と思いました。

今回はそんなお話を紹介させてもらいました。
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