個人的な感想です。

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Dモーニング49号で森高夕次さん・アダチケイジさんの『グラゼニ 東京ドーム編』第8話「BUSHI」を読みました!


グラゼニ(16)グラゼニ(16)
(2014/10/23)
森高夕次、アダチケイジ 他

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Dモーニング49号で森高夕次さん・アダチケイジさんの『グラゼニ 東京ドーム編』第8話「BUSHI」を読みました!

このマンガの主人公・凡田夏之介は神宮スパイダーズ(ヤクルトがモデル)のセットアッパーだったのですが、年俸のことで球団と揉めて大リーグのボストン・ブルーソックスにポスティングで移籍しました。しかしごたごたがあって戦力外となり、日本に帰ることに。凡田の獲得に乗り出したのは文京モップス(巨人がモデル)と名古屋ワイルドワンズ(中日がモデル)でしたが、エージェントのダーティー桜塚はすでにモップスと裏交渉を進めていて、夏之介も結局それに乗り、モップス=(つまり)「巨人」入りすることになったわけです。

スパイダーズとはいろいろな面で違うことに驚く夏之介ですが、最初は二軍戦に登板して調整し、一軍の舞台に出て行くことになります。二軍のよみうりランドのグランドで杉里と言う一軍半のセットアッパーに教えを請われた夏之介は、技術面ではモップスに言いたいことがある、と「ストライクぎりぎりのボールをいかに全力で投げ込むか」という投球術を杉里に見せ、力の違いを見せつけたのでした。ここまでが前回です。

今回は初の二軍戦。相手は所沢ジャガーズ(西武がモデル)です。

試合中、状況は2アウトランナー2塁。モップスの投手はビビってストライクが入らず、連続フォアボールで満塁にしてしまいます。投手コーチたちはとにかくストライクを投げ込め、といらだち、投手はストライクを3球入れて結局無得点に抑えました。

それを見ていた凡田は杉里に言います。「1軍の感覚だと点が入らなかったからいいじゃん・・・なんだけど、モップスの場合は好まれない。どうしてもっと堂々と勝負しない?と言われるだろ?」と。しかし、慎重に行っている間に四球になってしまうピッチャーの気持ちはおれには良くわかる、と。

だがモップスのピッチャーは男に、武士にならなければならない。マウンドでビビってるやつはモップスらしくない、と見なされてしまう、というわけです。

確かに巨人の選手には、そういうプレッシャーがかかっている気はしますね。

結局打ち取ったけれども、今のストライクの取り方はよくない、と夏之介は言います。そんな状況でもプロのピッチャーなら慎重にコースを突くべきだ、と。まあ当然なんですが、モップスのピッチャーはそういう状況でむやみに武士になってしまう時があると思う、というわけです。

一軍の強いピッチャーが武士であるのはいいが、自分たち弱いピッチャーが簡単に武士になるのはどうかな、と夏之介は言います。これはチキンがいいとか武士がいいとか言う話ではなく、コントロールを磨くべきだということだ、と夏之介は言うのです。

そして、オレは8回1イニングスだけ投げるんだが、そこでコントロールの練習をする。1球もストライクを投げず、ボール1個分だけ外したボール球のみを投げ続ける、と。ストライクゾーンに入って行っちまうボールが1球でもあるか、よく見はっててくれよ、と言い残して夏之介はブルペンへ行ったのでした。

そして8回。状況は2点リード。一軍のセットアッパー凡田の登場に、両軍ベンチとも注目が集まります。1球目はアウトハイに外し、2球目はアウトローに外す。3球目はインローに外してスリーボール。次は見逃されればフォアボールだが、と杉里が思っていると次はインコースベルトの高さのボールに打者が手を出し、ファウル。凡田は思いどおりに打者を操っているようです。そして杉里が驚愕したのは、こんな投球なのに「すべて恐ろしく腕を強く振っている」=全力投球をしている、ということなのでした。

こういうのって面白いですよね。

見ている方は、ただ単に「何だよストライクはいらないのかよ」と高校野球並みの心配をしてしまいますが、実際にはこんな高度な駆け引きが行われているのだと言う。野球というスポーツは特にこういう静的な面での駆け引きが多いスポーツですから、マンガでの描写に向いているのですよね。

この辺りは実際には、一世を風靡したヤクルトを率いた野村監督の考え方が反映されているのだと思いますが、「巨人の考え方」と「野村の考え方」の対比のようなものがとても面白いなと思います。

巨人のような球団に外様として加わるということは、それだけ自分の技術や力量に対する矜持をしっかりと持っていることが大事なんだろうな、と読んでいて思ったのでした。
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