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Dモーニング51号で肥谷圭介さんの「ギャングース」第77話「女をゲットせよ!(中編)」を読みました!


ギャングース(6)ギャングース(6)
(2014/11/21)
鈴木大介、肥谷圭介 他

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Dモーニング51号で肥谷圭介さんの「ギャングース」第77話「女をゲットせよ!(中編)」を読みました!

ガチ未成年ホームレスのカズキ、サイケ、タケオの三人。タタキで1億円はゲットしたものの住民票もなく、インフルエンザにかかって死にかけたところをチャイマ(チャイニーズマフィア)のヤンくんに助けられ、女を作ってヤサ(家)を確保しろ、とけしかけられて新宿にナンパに来ています。この3人がナンパ、というか女関係のことに手を出すというのは意外と言うか、まあそういうタイプじゃないよなあと思っていたので違和感はあったのですが、実際問題としてガチ未成年ホームレスという立場がいかに大変か、ということが分かって来るに連れ、タイプだとかタイプでないとか言う問題ではない、マジ真剣に取り組まなければならない問題なんだということが分かってきます。

それにしてもいわゆるキモオタメガネブタ(気持ち悪いおたくの太って眼鏡をかけている)カズキに頭はいいしイケメンだけど学校へ行ってないので小学校の漢字も読めないサイケ、背はでかいがどもりでヒッキーのタケオちゃんの三人が、新宿でナンパをするということ自体相当果敢であることはよくわかります。

実際100人に声かけて全部振られ、それ以前にスカウトの縄張りでナンパしてて絞められてしまったわけですね。

そこにやってきたのが講談組のミヤさんの下でお茶汲みをやっている裕二。手下を連れて彼らの前に現れます。話を聞いた裕二はスカウトにナシ(話)をつけてやろう、と言ってくれるのでした。

裕二はミヤさんのところではお茶汲みの仕方が悪いとぶん殴られっぱなしのトッポい三下、という感じですから大丈夫かよ、という感じなのですが、実際裕二がスカウトの前に姿を表すとスカウトたちは「お世話になります!」と頭を下げてます。カズキはマジかよ?と思いますが、裕二が彼らに事情を話し、「ウチの兄貴(ミヤさん)が面倒みてるガキなんだわ。ちょっとすみっこで(ナンパ)やらしてくんない?」というと、話を聞いたスカウトは「お前らも苦労してんだなあ。分かりました」と一発で話がつきます。

欄外にある「スカウトはかつての土木作業員(いわゆる土方ですね)と同様、事実上のセイフティーネット(路上の雇用)としての機能がある」というのはなるほどなあ、と思います。

ありがたい、と思うサイケですがカズキは例によって裕二の隣でふんぞり返っています。それをみた裕二のツレ(手下)がカズキをぶっ飛ばし、「礼はどうした?」というとカズキはあそっか、と言って「サンキュー裕二!」というのでサイケとスカウトたちは唖然とします。

激昂した手下はカズキをガチに絞めに行きますが、カズキは「裕二は俺のダチだ。ダチに敬語使うなんてルールは俺の中にはねえ。俺が死ぬまで殴れ」とすげえ俺様ルールで突っ張ります。この殴られてるカズキが薄ら笑いを浮かべてるところが何かリアルで凄いなと思いますし、それを真剣に見つめている裕二も迫力です。

スカウトたちがみていられなくなってカズキをかばうと、裕二は「もういいよ」と言います。手下がまだ激昂していると裕二は「俺がいいっつったらいいんだよ!」とどやしつけます。一瞬にして話が終わります。

スカウトたちは「講談会こええわ。小便ちびるかと思った」と言ってますし、サイケは「裕二があんなに恐ろしい奴だと知らんかった」と言えばカズキは「あぶねえもう少しで死ぬところだった」と思ってます。この辺の危機感のあるんだかないんだか分からないところがカズキの面白さですし、また今までは三下にしか見えなかった裕二が一喝だけでそれだけビビらす力量の持ち主だったということが明らかになったわけですね。本職なめんなよ、という描写ではあります。

しかし、このことでスカウトたちも「太え」とカズキの凄さを認めます。スカウトたちは俺らの下でスカウトやれ、というようなことを言います。実際のところ、スカウトたちの中にもガチホームレスでスカウトした女性名義で部屋を借りて住んでるケースもあるということで、なんだか凄い話だなあと思います。

で、カズキは札束を見せて「金には困ってない」というと「太え!」とさらに感心します。

で、スカウトたちは積極的にカズキたちにナンパの指導をします。(凄くなってきた)3人なんだから相手も3人組に声かけて合コンに持ち込め、というのですね。「スカウトが狙うのは基本服装のバランスの悪い女だ」というのです。肌の露出の多い三人組を狙えばいい、ピン(一人)のナンパより全然ハードルが低いはずだからがんばれ、と言われるんですね。

なるほどと思ったのは「服装のバランスの悪い女、真っ直ぐ歩いてない女、視線が泳いでる女」は引っかかりやすい、というのです。服装のバランスの悪さはメンタルのバランスの悪さだと。逆に言えば、女性がそういう声をかけられるということはメンタルのバランスが悪くなってるということですから、注意した方がいいということになりますね。そういうのを読んでいると、まあ実際のところ、ハントとかスカウトとか言うけど、やはり「狩り」の一種なんだなと思います(いま「HUNTER×HUNTER」を読んでるので余計そう思うんだと思いますが)。残酷ですが、そういう点では気をつけて、自分で強い意志を持って、自分の身を守るしかないんだなあと思います。

で、あっという間にそういう女性3人組が見つかり、サイケが飯でもどうかな、と声かけると、一発で「いいけどお金あるの?」ときます。で、カズキが札束を見せてる。決まりでしょうね。

うーん。何かいろいろ勉強になるなあと思います。ナンパの手口だけでなく(そういえばナンパの伝道師とか言う輩が入国拒否をくらってましたね)犯罪の手口とかいろいろ出てきますから実際内容としてはきわどい。「このマンガは実話をもとにしたフィクションです。しかし犯罪の手口はすべて実在しますのでどうか防犯に役立てて下さい」と欄外にあるように、「裏社会や犯罪の実際を知ることによってそれを防ぐのに役立てる」と考えるしかない。なかなか微妙なところですが、そういう知識をどう生かすかは本人次第、としか言いようがないですね。

で、結局はそういう方に落ちて行かないためには、自分に誇りを持つこと、高い自己評価を持つことだろうなとそんなことを思います。日本人の若者の自己評価は世界で一番低い、ということがやはり問題だなと思ったりします。(これは別の出典の話ですが)

しかし、実態だけで言えばまじめに考えれば本当に救いようのない闇の濃い世界であるはずなのに、あっけらかんと明るく描かれているのが凄く救いですし、お話を上手く作ってあるなあと思います。そしてやはり、カズキというキャラの力が強い。「裕二はダチだ」と決めたらそこから絶対に後退しない。普通にやったらただ殺されて終わりそうですが、そこはやはりカズキは何か「持ってる」のですね。キモオタメガネブタのガチ未成年ホームレスなのにその全く根拠無さげな誇りだけは絶対に失わない。やはりそこに人を動かす何かがあるし、この存在が先きごろまで「六龍会編」とでもいうべき展開の中でのの大きな絵(ビジョン)の中心にいる、大きな理由なんだと思います。

「One Piece」でもルフィを鍛えるレイリーが「疑わないこと、それが強さだ」と言いますが、カズキは絶対自分自身を疑わない。そうですね、そこがやはり少年マンガの主人公の資質、「ぶれない」ということですし、ギャングースは内容的にアレなのでさすがに少年マンガとはいえませんが、やはり少年マンガのファンタジーっぽい明るさを持っていると思います。逆に言えば、「底辺」とか「天上」というのはパンピー(死語)からみてガチファンタジー、になってしまっているということなんだなあ、とも思うわけですが。

いろいろなことを考えさせられるギャングース「オンナ編」の展開でした!

ちなみに、最新6巻は昨日21日発売でした!
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