個人的な感想です。

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尾田栄一郎さんの『One Piece』第775話「ルシアンに愛を込めて」を読みました!


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(2015/01/27)
尾田栄一郎

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少年ジャンプ10号で尾田栄一郎さんの『One Piece』第775話「ルシアンに愛を込めて」を読みました!

今回のOnePieceは感動しました!

お話自体は前回の続き、トンタッタの姫・マンシェリーをドフラミンゴの王宮から救出する場面からです。立ちふさがっていたジョーラを倒したレオに、マンシェリーは大好きなレオに助けられたので感激し、甘えて「足をけがしたからおぶって」と言うのですが、マンシェリーは「チユチユの実」の能力者で、何でも治癒出来るんですね。ニブいレオが自分で治せとか走れとか言うのでマンシェリーは拗ねて「じゃ逃げない」とか言ってます。そんな二人のやり取りにカブはレオにげんこつをかましておんぶくらいさっさとしろ、と言います。レオの背中に背負われて満足のマンシェリー、カブは「どこまでニブいんだこいつは」と思っています。まあお約束の展開のひとつですね。水戸黄門みたいなものですが、やはり楽しいなあと思います。

一方やられた側のジョーラはこれは一大事だ、と唸りますが動けません。マンシェリーの持つ能力は命を削っての「復元能力」と言うのがあるため、SMILE(人造悪魔の実)工場がもし壊されてもそれを復元出来る、と言う狙いもあった、とジョーラは思います。そしてセニョール・ピンクに、「死守するのざます!」と念を送るのでした。ジョーラが負傷した他の幹部や兵隊たちに縫い合わされたまま動けないでいる描写がすごいです。

一方、SMILE工場でのセニョール・ピンク対麦わらの一味・鉄人(サイボーグ)フランキーの戦い。フランキーが30発も必殺のパンチをかましても、セニョールは倒れません。そして立ち上がると再び、フランキーにスープレックスをかけます。お互い避けられるのになぜ、とトンタッタ族たちもセニョールの取り巻きの美女たちも言うのですが、フランキーは「酒場で酒を勧められて男がグラスを引くようなマネ出来るかよ」と言います。セニョールを骨のある男と見たフランキーは、すべての攻撃を一切避けず受け切って、そして勝つのが俺のストロングスタイルだ、と言うのでした。

ハードボイルドな格闘マンガですね。(笑)

一方のセニョール。「しみったれた酒場より酔わせてくれるじゃねーかボーヤ」と言って、地面を泳ぐ能力を駆使し、フランキーを抱えると塔の壁を高くまで泳いで登って行くのでした。「男に二言がねえのなら、こいつをくらって生きのびてみろ!」と。

そこでセニョールがぼそっと言います。「このまま飛べればルシアンに会えるのに。ギムレットって息子もいるんだ」と。何の話かと戸惑うフランキーですが、セニョールはそのままフランキーを空中から地面にスープレックスで叩き付けるのでした。

しーんとする中、フランキーは立ち上がります。それを見てセニョールは、「参ったよ」といいます。そして豪雨のようなフランキーのパンチの中、セニョールの回想が入ります。

「そうだったな、ルシアン…キミに出会った日も、キミが笑わなくなった日も、こんな土砂降りの夜だったったっけ」と。

若かりし頃のセニョール。まだ、ダンディなスーツ姿でオールバックに決めています。今のセニョールはなぜか、頭に赤ちゃん用の帽子(ボンネット)を被り、おしゃぶりを加え、エプロンをし、おむつをしている、腹が出た中年男という何とも言えないスタイルなのですが、ドフラミンゴの過去編に出てきたときもそうでしたが、昔のセニョールはダンディそのものだったのです。

雨宿りをしていたセニョールのところに、駆け込んできた女性。それがルシアンで、セニョールは一目惚れをしてしまいます。雨が大好きだ、というルシアン。そして、嫌いなものは海賊だと。すでにドフラミンゴの部下として働いていたセニョールは仕事をきかれ、銀行員だ、とウソをつきます。

そして結婚し、子供が生まれ、ギムレットと名付けた幸せな日々。一方で妻に隠してセニョールは海賊を続けます。そんなある日、セニョールが遠征に出ていた最中にギムレットが死んでしまいます。そして、何度も銀行に連絡したルシアンは、セニョールが働いていない、と言うことを知り、嘘つき!と言って嵐の中を出て行ってしまいます。

探し当てた時、ルシアンは変わり果てた姿に。土砂崩れに巻き込まれて意識を失い、感情を表に出せない「植物状態」になっていたのです。

植物状態、というのはこんなふうに起き上がったりは出来ないと思いますが、ここでは意識はないけれども上半身を起こしていることは出来る。でも無表情のルシアンを見てセニョールは「おれなんかに出会いさえしなければ」と強く後悔します。

声がききたい、と強く願ったセニョールは、なんとかルシアンの笑顔を見ようと、ギムレットの被っていたボンネットを自分で被ってみせます。すると奇跡が。ルシアンがにこっとしたのです。

それからセニョールは、ボンネットを被り、おしゃぶりをくわえ、おむつをして歩くようになったのでした。バカにされ、変態と罵られてもセニョールは、「おれにとってはどんな高価なスーツより値打ちがあるんだよ、ルシアン。この服を来ている間だけ、キミが微笑んでくれるから」

・・・

・・・

泣けます。

ドフラミンゴファミリーは、ドフラミンゴ自身を始め、トラファルガー・ローも、ベビー5も、それぞれの過去にいろいろな辛い体験がある。そういう人間的なものを背負っている、厚みのあるキャラクターとして描かれている。それは今までの敵役たちに比べてはるかに深くまで描写が及んでいるんですね。(魚人島もそれなりに深みはありましたが。)言動がダンディなセニョールがなぜベビー服を着ているのか、ただのネタなのかと思ったらちゃんと理由があったのですね。

そうなるとこのベビー服姿も全然違って見えてくるから不思議なものです。

フランキーにぶっ飛ばされたセニョール。ルシアンを思い出して涙を流すセニョールにフランキーは言います。「みっともねえな。いったい何を思い出して泣いてんだよ兄弟」と。そういいながらフランキーは、セニョールの涙を指先でそっと拭ってやるのでした。

ここはほんとうに泣けます。

セニョールに駆け寄る女たちと工場長。フランキーに駆け寄るトンタッタたち。フランキーは言います。

「いつかまたどこかであったら酒飲みながら話してくれよ。ルシアンって女の話」と。

ただの変態対決だと思っていたこの二人の話をここまで盛り上げる尾田さんの筆・物語能力はまさに神業だと思いました。実際、セニョールを主人公にしたハードボイルドな作品を書いても、相当面白いのではないかと思います。

尾田さんの世界観というか人間観、舞台設定みたいなものは、初期には西部劇みたいなシーンが多かったですし、展開が進むに連れて実に多様なドラマが引用されてほんとうに天才だなと思うのですが、今回の「ハードボイルド映画」的な展開と言うのは、何というか尾田さんの本質に近いところにあるのではないかという気がしました。根っこにヒューマニズムがあるのも尾田さんらしいです。

物語自体はこういう外伝的な要素がどんどんふくらんでいるためにいつまでたっても先に進まない感じではあるのですが、こういう枝葉の部分がすごく充実しているのもこの作品の特徴で、やはりこういうところがなければ物足りない、という感じがします。

ドレスローザ編もひとつひとつの戦闘がひとつひとつ終了して行く中、ついにディアマンテ対キュロス、ピーカ対ゾロ、ドフラミンゴ・トレーボル対ルフィ・ローという最高幹部たちのみを残すだけになりました。

次週はお休みと言うことですが、この2週間を埋めるほどの余韻が、今回の展開にはあったと思います。

最後になりましたが今週は巻頭カラー、表紙もウソップ、ルフィ、ゾロの三人。見開きカラーの扉絵は麦わらの一味がサイクリングでどこかに出かけるところでした。その道の標識にRoute325と書いてあるのですが、これは何か意味があるんでしょうか。今のところ分かりません。

激闘が延々と続く中、こんなふうに、扉絵で休息を取る感じになるのも楽しくていいですね。

再来週を楽しみにしたいと思います!
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