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弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第14巻を読みました!


シドニアの騎士(14)シドニアの騎士(14)
(2015/02/23)
弐瓶勉

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弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第14巻を読みました!

大詰め近しを感じる『シドニアの騎士』ですが、13巻のラストからかなり緊迫の度合いを増してきています。今回の内容は65話から70話。それぞれの感想についてはこちらに記してありますので、よろしかったらご覧下さい。

そして今回も2月25日(水)発売の『月刊アフタヌーン』4月号で14巻の続きが読めるという展開。楽しみです。

今回も連載時と単行本収録時の違い、それに初出のイラスト等を見て行きたいと思います。

第65話「科学者落合の転生」で見つけたのは1カ所。融合個体2号「かなた」を乗っ取った科学者落合がヒ山ララアと会話をしている隙に、司令補の緑川纈(ゆはた)は未完成の重力子放射線射出装置を撃ち、船体越しに「かなた」を撃ち抜きます。このとき、落合は船内に「シドニア血栓虫」で操っている司令室員の情報から、重力子放射線射出装置は撃てないと判断していたので、撃たれたことに驚きます。連載誌では「船体越しに撃ちやがった…」というセリフでしたが、単行本では「なぜ撃てた?しかも船体越しに…」となって、「撃ったこと自体への驚き」が強調されています。「船体越しに撃ちやがった…」の方が意外感が強い感じはしますが、修正後の方が事態が分かりやすくはなっていますね。

66話との間には「かなた」の第二形態、すなわち落合に乗っ取られて超構造体で覆われた形のかなたのラフスケッチが載せられていて、かっこいいです。

第66話「小林艦長の未練」では一カ所。艦長が700年前、斎藤ヒロキに憧れていたときのことを回想するセリフに「その人物は誰より操縦が上手だったわ…」と「わ」という女性語尾が追加されています。これは単行本を最初読んだ時ちょっとびっくりしたのですが、連載誌を確認してやはり修正されていたことが分かりました。艦長が女らしい発言をすることは今までなかった(と思う)のですが、この後の谷風との成り行きにしろ、70話での「みんなごめんね」発言(口には出しませんが)にしろ、ここでちょっとぽろっと「女らしさ」を見せることで硬さが少し消えて流れがスムーズになる感じはしました。回想の中のめがねでボブの少女時代の艦長の、その気持ちが蘇ったところがあった、ということなのだとは思いますが。この辺何となく、「OnePiece」で海賊女帝・ボア・ハンコックがルフィに背中の天竜人の紋章を見せる場面を思い出させます。それがどういうことなのかはまあ、みなまでは言いませんが。

67話「攻撃艦隊の危機」でも1カ所。連載誌ではヒ山さんとの約束をすっぽかして小林艦長といた谷風を心配するヒ山さんの「三日も連絡がつかないから心配してたのよ」というセリフがちょっとあまりにリアルすぎて(笑)ネットでも反響を呼んでいましたが、それが「何日も」に変えられていました。まあそのぼかしが邪推をやめさせるような気はします。(笑)

68話「谷風長道の焦燥」ではわずかな違いですが結局谷風が二零(ニーゼロ)式で出撃することになって、出来具合について東亜重工で話し合ってるとき、「100パーセントは無理よ」という佐々木のセリフが「百パーセント」になっていました。これはなるべくカタカナを使わない、という方針と同じく、アラビア数字より漢数字、ということなのだと思います。そういえばここの佐々木のセリフも女言葉になってますね。佐々木も今までそういうしゃべり方をしていた記憶があまりない(なくはない)のですが。その左側のページの組み立て中の二零式の描写もとてもかっこいいです。

そして14巻の没カバー案。採用されたのも両方とも「つむぎ」なのですが、採用された方は何かを守っている感じ、これは重力子放射線射出装置でしょうか。没の方は花のようにきれいなイラストです。でも、何かそういう分かりやすいカットより、実際に表紙になった方がかっこいい気はします。

69話「岐神海苔夫の復帰」では4カ所ありました。まず岐神が山野栄子の弟・山野稲汰朗と会話の流れ。「俺がいるべき場所はここじゃないなんて考えてます?」というぶしつけな質問をした山野のセリフが「あ、僕自身がそう思っていたんでつい」「・・・」「あ、失礼しました同じ隊の山野稲汰朗です。」と続くのですが、これが単行本では「失礼しました。僕自身がそう思ってたんで つい」「・・・」「同じ隊の山野稲汰朗です。」となり、「あっ」という不用意な感じの間投詞が二つ省かれていて、山野がちょっと隙がない感じになったと思いました。結構微妙ですよね、こういうの。

そして大きな変化。連載誌を読んだときは「第二攻撃艦隊」が全滅したときにそこにいた筈の「春日くんとカオルくん」が第一攻撃艦隊の中も会話していて、あれ?この子たち双子なのかな?と思ってたのですが、単行本では第一攻撃艦隊の方のこの二人が二人とも別の人物、女の子に差し替えられていて、会話も女子的な語尾に変えられていました。これはまあ、ここに何か意味合いはなかったのか、それともそういう意味合いを持たせることはやめにしたのか、ということなんでしょうか。

後は細かいですが艦長が「二零式を出撃させろ」と命じるときのセリフに、「ニーゼロ」とルビが振られました。やはりこれ、「ニレイシキ」と「ニーゼロシキ」では全然ニュアンスが違うので、きちんと指定することにしたんだなと思います。「零式(れいしき)戦闘機」と「ゼロ戦」じゃ全然別のものみたいですもんね。

そして70話との間になんと「エナ山野えいこ」のイラストが。山野も弟が出てきて、弟から見て優しい姉と言う側面が強調されると、あの恐ろしく気持ち悪いばっかりだったガウナ山野栄子だけではなく、かわいいエナ山野が何となく要請されたのかなという気がします。「あの時握手しておくべきでした エナ山野えいこ」というセリフも何というか味わい深いとしか言えません。(笑)でもこのイラストは凄く好きです。

70話「二零式の出撃」は修正箇所は見つけられませんでした。

見直してみると、改めて「シドニアの騎士」は女性の存在感が大きなマンガだな、と改めて思います。今回は結構ジェンダー的な部分?に関わる修正が多かったからそういう気がするのかもしれませんが。

全体的にいろいろ「いいな」と思う描写は多かったですが、何かひとつ、ということで上げるとすればやはり120ページの、「肉体再生中の岐神海蘊」の絵ですね。連載誌で見たときは何というか凄いというだけでぽかんとしてみてしまったのですが、改めて見てみると皮膚や骨や神経がこんなふうに再生して行っているのだろうか、筋肉組織はどうなっているのだろうかとかいろいろ考えさせられますし、またこれも「ガウナの何でも再現する性質」を使っているのだろうか、とかも考えます。まあそんなことないか。右足が「エナ星白」と似てたので、そんなことも考えたのですが。

ということでいろいろ考えるわけですが、71話の展開がさらに楽しみになるのでした。
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