個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Dモーニング13号で雲田はるこさんの「ITAN」からの出張掲載、『昭和元禄落語心中』を読みました!


昭和元禄落語心中(01)昭和元禄落語心中(01)
(2012/09/28)
雲田はるこ

商品詳細を見る


Dモーニング13号で雲田はるこさんの「ITAN」からの出張掲載、『昭和元禄落語心中』を読みました!

このマンガ、どこかで見たことがある、と思ったら、『このマンガがすごい!2012』でオンナ編第2位だったのですね。この年は第1位の『花のズボラ飯』は一応読んだのですが、2位までは手が回っておらず、読んでいませんでした。しかしこの出張掲載を読んで、とても面白く、読まなかったことを残念に思ってしまいました。

主人公は、刑務所から出所する強次という青年。模範囚なのに引受人もいないので仮釈放されず、満期出所という身の上です。しかしなんだか単純で真っ直ぐなこの青年は、刑務所に慰問にきた落語家の噺「死神」が忘れられず、寄席に出演している落語家・有楽亭八雲の元に押し掛けて、無理矢理弟子にしてもらおうとします。

八雲は弟子を取らないので知られている落語家だったのですが、強次が「監獄帰り」で「帰るところがない」というのを聞き、また「ずいぶん楽しげ」で「出てきたらいままでに見た一番偉え人に付いてこうって決めたんだ。それがあんたなんだよ。おいら落語だって大好きなんだ。もう弟子んなるしか道がねえだろ。なあ大先生」と懇願する強次にほだされたのか、強次のことを「与太郎」と呼んで弟子になることを許したのでした。このあたりの強次の真っ直ぐぶりが可笑しいです。

家に帰ると行儀悪く寝転がって煙草を吸いながら落語のラジオ?かカセット?を聞いている小夏と言う若い女性。八雲は小夏に、「今日からうちで面倒見るからいろいろ教えてやっとくれ」といいます。八雲はどうも与太郎を気に入ったらしく、「可笑しい子なんだよ」とご満悦。小夏のことは「癇癪持ちのハネッカエリだけど、まあいい娘(こ)だよ。」と紹介します。

小夏は実は先代(七代目)の娘で、両親が死んでから当代に引き取られたという、「繊細な間柄」だと運転手兼小間使い?の松田の説明を受けます。

与太郎を呼びつけて「弟子入りなんか諦めるんだね」という小夏。「あんたきっとからかわれてんだ」と言います。当代八雲は落語界の将来をまったく考えてない、そういうところが嫌いだ、という小夏ですが、与太郎は「なんだかむつかしくてよくわかんねえ」とまったく落語の与太郎みたいな反応で可笑しいです。とにかくこの強次=与太郎、天真爛漫で背が高くて顔が良くて開けっぴろげで、なんで刑務所に入ったのか自分でも分からねえと言うまったくの天然で、それが何やら事情がありそうなこの八雲と小夏の関係に一石を投じそうな感じが面白いなと思います。

いくら言ってもめげない与太郎に小夏も呆れてしまい、「どうなったって知らないよ。好きにおし」と受け入れてしまいます。八雲は噺だけでなく三味線や小唄、長唄、踊りと様々な芸を持つ芸達者。そういうのもワクワクしますよね。

八雲は見てくれのいい与太郎を連れ歩くのが楽しいらしく、呉服屋に行って着物をあつらえたり小物を買ってやったりして面白がります。寄席に行っても「おまいさん愛嬌だけが取り柄なんですからね。よおく振りまいといで」と言われ、「おまいさんのために「死神」かけてやろう」と言ってくれます。「楽しみです」という与太郎に、「ウン、楽しんどくれ」と答える八雲。与太郎は評論家の「アマケンさん」に絡まれますが、客席で八雲の「死神」を聞く与太郎に、横からいろいろ解説をしてくれます。しかし与太郎は八雲の芸を満喫して、改めて惚れ直します。

翌日早く、昨夜の師匠の落語を縁側で復習する与太郎に、小夏が「演ってみなよきいてやるから」と言われ、喜び勇んで演じます。二回聞いただけで全部覚えてしまったんですね。落語を習う時師匠は一度しか演じないと言いますから、これは凄く必要な才能ですよね。小夏は「あんたの死神はなんだかコントみたいだねえ」といい、与太郎は「へえ自分でやり方変えてもいいのか」ときくと小夏は「ウン、どうとでもね」と答えます。このへんは与太郎ならずとも「へえ!」という感じです。

(亡くなった)父ちゃんの「死神」が大好きだと言う小夏に「やってみてくれよ」という与太郎。気を許したのでしょう、小夏も「死神」を演じます。それを聞いた与太郎は「ウンいい落語だな。アネさんは声がいい。凛としてよく通る」と言います。小夏は、同じことを「父ちゃん」に言われたことを思い出し、偉そうにナマ言ってんじゃないよ!とおお照れします。

なぜプロにならないのか、と聞く与太郎に「バカおいいよ。女真打ちなんて聞いたこともない」それにあのオッサン(当代の八雲師匠)が何というか、という小夏。そこに起きてきた師匠に、与太郎は師匠の落語をちゃんと教わりたい、と言います。「可愛がってくれてんのはありがてえし嬉しい。でも芸のことも厳しくしたっていいから教えてくれ。一人の人間としてまっとうに扱ってほしい」と言います。

この辺、ただの与太郎じゃないですよね、この男。

「せっかく面白えもん拾ったと思ったのに残念だね。断るってえたら?」と聞く師匠に、「ウンって言わせるまで、どこまでも付いていきまさあ」と笑う与太郎。この辺も可笑しいです。

しかし小夏の弟子入りをも直訴する与太郎に、二人の中が急激に爆発しそうになり、つかみかかろうとする小夏を止める与太郎でしたが、小夏は「父ちゃんは・・・有楽亭助六は…お前が殺したんだ!」と叫びます。そしてOne Pieceのように三人の顔がアップになって「ドン」「ドン」「ドドン!」

…もうこれは面白いに決まってる、という感じの展開です。いっぺんに好きになってしまいました。

面白いもの、好きなものに出会うというのはなかなか大変なことですが、こうやって「出張掲載」で他誌の読者に広める、というのもなかなか味な手段だなあと思います。いままでも「海月姫」などが掲載されていましたが、「昭和元禄落語心中」はとても面白かったです。4週連続掲載とのことですので次回も楽しみですが、やはりここは単行本も探してみたいと思いました。

なお、次号予告を見ると来週から「シドニアの騎士」が10週連続特別掲載、だそうです。「昭和元禄落語心中」の掲載もアニメ化がきっかけのようです(小夏の声が「進撃の巨人」のサシャ役の小林ゆうさんだというのが個人的にはウケました)から、シドニアも劇場版公開と二期の放映開始がひとつのきっかけなのでしょうね。

両作とも楽しみなのですが、とりあえず原作で追いかけてみたいと思います!
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

プロフィール

kous377

Author:kous377
FC2ブログへようこそ!

最新記事

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。