個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

コミックリュウ5月号でふみふみこさんの「ぼくらのへんたい」第32話「旅路」を読みました!


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(2015/02/13)
ふみふみこ

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コミックリュウ5月号でふみふみこさんの「ぼくらのへんたい」第32話「旅路」を読みました!

「ぼくらのへんたい」、このブログでは何度も繰り返し書いていますが、とても好きな作品です。最初の頃、それぞれのキャラクターはそんなに行動的ということはなかったのですが、最近成長してきたせいか(物語の中では中一で入学したばかりだったまりか=裕太がもう中二の終わりまできています。中二になったユイ=亮介は知ってか知らずか、パロウ=タムリン=田村修のいる進学校を受験したのですが)行動範囲が広くなってきていて、面白いなあと思います。

31話の最後では入試が終わって中学に戻ってきた亮介にまりかが声をかけたとき、突然の電話で亮介のお母さんが倒れた、という知らせが。動揺し、会いに行きたくないと言う亮介に、「会いに行かなきゃだめだ、私も一緒に行くから!」とまりかが言う、というところまででした。

以下ストーリーの展開に合わせて、感想を書かせていただいています。感想を書くために内容に関わる部分が多々ありますことをお断りします。

そして今月号の扉ではいきなり二人で新幹線に乗っている絵から。(笑)うわー!なんていうかこの作品の中でもこの二人の関係が私は一番好きなので、なんだか扉からいきなり楽しかった。ダウンジャケットで首にマフラーを巻く亮介とセーラー服姿でマフラーを膝掛けにしているまりか。車内販売で飲み物を買って亮介に手渡すまりかに、亮介は「慣れてんだな」と言います。

小学校の頃から、単身赴任している大阪のお父さんに会いに、一人で何度も新幹線に乗ったことがある、と言うまりか。いじめられっこだった裕太の印象からすると意外なのですが、芯の強さはあるんですね。それが「女の子として生きる」という思い切った選択にもつながっているのかもしれません。

結局、岡山へ行くお金は全部亮介が出してくれた。でも、「一人だと切符も買えなかった。マジ助かったよ。」という亮介。こういうところ、正直なのが亮介のいいところなんですよね。言われて優しい顔になるまりか。「おつかれさま。ちょっと寝たら?」というまりかに、「眠れそうにない」という亮介ですが、電車の揺れの中であっという間に眠ってしまいます。まりかは亮介の肩に膝掛けをかけてやると、「母さん」とつぶやく亮介の、苦しそうな顔。まりかは亮介が寒くないように自分のマフラーも肩にぎゅうぎゅうに縛り付けるのですが、その亮介のうなり声を上げる微妙なギャグがいい味を出してます。とても静かな顔をして一人で座るまりか。このまりかの顔の静かさが、うーん、このキャラクターの内面の深さをすごく表現している気がして、どきっとしてしまうコマでした。

あんなに言っても、やはりお母さんのことが心配なんだ、とまりかは思ったのでしょうね。そして亮介がどんなに頑張っていたか、何というか、それが一番分かっているのは、まりかなのかな、と思いました。こういう人の辛さ、苦しさみたいなものに対する共感する力、というのが、まりかの強さでもある、という気がします。

岡山について、寝入っていたことを恥ずかしがる亮介。何というか、まりかの前ではかっこつけていたいんですよね。そこがかわいい。

そして迎えにきた亮介の祖母(母の母)に出会います。懐かしがる二人ですが、まあ当然と言えば当然だけど、おばあちゃんは「あんた彼女連れてきたんかな〜」と言います。慌てて否定する亮介。可笑しい。

車の中で、「一人で新幹線乗ったことないから付いてきてもらった」という亮介に、「で〜れ〜かっこ悪いがあ」という祖母。ツッコミが厳しいです。(笑)名前を聞かれて「青木まりか」と答える亮介。二人の見つめる外の夜景。お母さんは美恵子と言うんですね。森か薮の影の描写が、田舎にきたと言う印象を強めます。このあたりの二人に漂う空気、何か映画みたいで、いろいろな解釈が許される感じです。最近の「ぼくらのへんたい」、こういう映画みたいなシーンが多くなってきた気がします。

病院について病室に行くと、「亮介が?」と驚くお母さんの声。中に入るのにためらっている亮介の手を、まりかがしっかりと握ります。「がんばって」という無言のメッセージ。それを見た、感じた亮介は意を決して病室に一歩踏み入れます。このあたりの描写もすごくいい。

病室のカーテンの影にはおばあちゃんと、そしてやつれたお母さんの姿。そして亮介の顔を見て、顔をくしゃくしゃにするお母さん。「亮介」と一言。そしてそれを見た亮介の表情。大人でも子供でもない15歳の男の子の、それでも何とも言えないお母さんを見たときの顔。

ずっと精神を病んでいて、死んだ姉「ユイ」のフリをし続けてきた亮介にとって、自分を亮介と認識してもらったのは、一体いつ以来のことか。何かその万感を超えた思いが、母親の言葉のひとつひとつを受け止めることで、一歩前に進み、母のベッドにどかっと腰掛けます。男の子だよな、この子は。

大した病気じゃない、という母は、表情を改めて話し始めます。「ごめんね、亮介。母さんね、ほんとはわかってたの。あなたが母さんのためにユイのふりしてくれるのを。」と。そしてユイの名を言おうとしてまた泣き崩れそうになるお母さんに、「もういいって。いいから。ゆっくり寝てろって」という亮介。

亮介の優しさというのは、そのときをつい繕ってしまうという部分もあるのですけど、でもやっぱり、今一番お母さんが言ってほしいことを、亮介は本能的にわかっている。はっちに対しては出来ないそういう配慮が、母親には出来る。でもそれが、本当の気持ちなのかどうかはまた別なんですよね。そのやり取りを見ていたまりかも、なんだか全部受け止めてる感じがして、この子はすごいなと思います。

家の近くでしょうか、二人で散歩に出たらしい亮介とまりか。「良かったね、お母さん」というまりかに、「最初からこうしておけば良かったのかもな。おれが母さんのためにやってきたことって、その場しのぎで、何の意味もなかったのかもな」と亮介はいいますが、まりかは「唯さん(亮介のこと)がいたからここまで頑張って来れたんだと思うけど」と言います。そういってあげられるのは、多分裕太=まりかしかいない。「私もそうだもん」というまりかの笑顔。ちょっと赤くなる亮介。うーん。どうしてこの二人はこんなに気持ちが通じ合うのに、と思うとやはりはっちがかわいそうになるところはあるんですが、でもまあしょうがないんだよなこれだけは、とも思います。

亮介の「俺もだわ」という答え。お前のおかげだ、ということですね。ああいいなあ。。

おばあちゃんに呼ばれてご飯を食べる二人ですが、多すぎる。(笑)何というか友達の家に行くといつも沢山食べさせられて断れずにいつも食べ過ぎてしまったことを思い出します。いやあ、こういうもんですよね。

結局、泊まって行くと言うことになった二人。二階の部屋に布団を敷いて、一応隣の部屋に(おばあちゃんはまりかのことを女の子だと思っているんですね。そりゃそうだ。)寝ることになった二人。おばあちゃんは一階でベッドで寝ると。おばあちゃんはこそっと「まりかちゃん、寝るときふすまきっちり閉めにゃおえんで」といってます。「何言ってんだよ!」と叫ぶ亮介。可笑しい。食べ過ぎて苦しみ、セーラー服のまま横になっているまりかに、「おれ風呂、先入ってくるわ」という亮介。部屋の外に出て、「マジか…」と真っ赤な顔。嬉し恥ずかし二人の夜、じゃなくて。(笑)

まあこういうシチュエーション、まりかは多い。(笑)まあパロウとのことはまた話が違いますが、ともちの家に泊まりに行ったときもともちがなんとか理性を働かせて(笑)思いとどまっていましたが、さてさて亮介は。(笑)次回がすごく楽しみなんですが、さて作者さんはどんな企みを用意しているのか。(笑)いいなあ。

ちょっと疑問に思ったのは、まりかは「声変わり」しているはずなのに、周りの人がみんな女の子だと信じ切っていること。それだけかわいいということはあるのですが、声変わりしてもそんなには声は低くならなかったということなんでしょうかね。この辺、アニメになったときにどういう対応になるのか、とかもちょっと楽しみです。アニメ化しないかなあ。

ああ、なんだか今月も凄く良かった。

来月も本当に、楽しみにしています。
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