個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

コミックリュウ8月号でふみふみこさんの「ぼくらのへんたい」第35話「木島と田村」を読みました!

月刊COMICリュウ 2015年 08 月号 [雑誌]
徳間書店


コミックリュウ8月号でふみふみこさんの「ぼくらのへんたい」第35話「木島と田村」を読みました!

「ぼくらのへんたい」、新学年のエピソードが始まっています。木島亮介(ユイ)は新高校1年になって田村修(パロウ)の通う北上高校に進学。パロウは2年生です。そして青木裕太(まりか)は中三、最上級生。トランスジェンダー(あるいは性同一性障害)のまりかは今では女の子として学校にも通っているのですが、ユイやパロウが男子校に進学したということが、おそらくはまりかにも影を落としているように思います。

以下、内容に触れながら感想を書いて行きますので、コミックリュウ本誌をお読みいただいてから読んでいただければと思います。

扉は「木島と田村」の表題どおり、制服を着た亮介と修。シンプルですが雄弁な表紙です。ページをめくると学生食堂。一人で日替わり定食を食べている修のところに亮介が来て、隣に座りますが修は「何座ってんだよ」と言う反応。「一人で食いたい派?」と聞かれて、「そうじゃないけどさ」と、まあなんというか、相変わらず馴れ馴れしく近寄ってくる亮介に戸惑い続けている感じが可笑しいです。プライベート(亮介が好き)とオフィシャル(表ではクールで人を寄せ付けないキャラを演じている)の使い分けが信条(?)のパロウとしては、そこを軽々と踏み越えてくる亮介にどう対処したらいいのかわからないでいる訳ですね。

と書いてみてわかりましたが、今の若い人にはそう言う人って結構いるのかもしれないなと思います。私はどちらかというと高校時代も馴れ馴れしく近寄って行って「来るな」とか言われた方なので、亮介の感覚の方がわかるのですが、でも普通ならパロウも適当に相手が出来るはずなのに、亮介にはどうも調子が狂ってしまう感じなのですね。

「なんで僕に構うんだ」と言われて「仲良くしようって言っただろ」と答える亮介に、「同意した覚えはないけど」と例によってイラッとさせる返事のパロウ。「学校で見せる顔と他で見せる顔が違うってだけだ。そう言うもんだろ」というパロウに亮介は近寄ってこそっと「学校では女装してるって言ってねーの?」と尋ねます。話の内容と接近それ自体にドキッとしたパロウは顔を赤くして「言うワケないだろ」と答えます。

そんな微笑ましい(笑)やり取りをしてる中、パロウの友達の岩井が前に座って話に入ってきて、パロウは「最悪だ」と思います。「仲良さげだけどどういうつながり?」と聞かれて亮介はぽろっと「ネットで知り合って」と言ったので焦ったパロウはマジになってヒジでガッと亮介のワキを突きます。「何すんだよ!」という二人の顔のコマがまるで西原理恵子さんのマンガのようで笑います。

パロウは「何言ってんだよバカじゃないか。前々から思ってたけどキミ頭悪いだろ。短絡的というか直情的というかあとさきのことあまり考えないで動くだろう」と言います。「←図星」と作者さんにさえ指摘されている亮介。(笑)そのやり取りを見て岩井は、「田村のそんなとこ初めて見たから何かウケた」と言います。そして話してみると、岩井は文芸部の幽霊部員だ、と言って、実はパロウもそうだということがわかります。

その話の最中で忽然と消えたパロウ。(笑)これはウケた。食堂を出て追っかけてくるユイ。そりゃそーだ。(笑)なんで勝手に出てくんだ、なんで部活黙ってんだという亮介に「キミがこんなに関わってくるとは思わなかったから」と答えるパロウ。そりゃ!私も!そう思ってましたけど!

確かにこの亮介のパロウへの天然のベタベタ?ぶりには私も驚いてます。いやあまさかこんな展開になるとは。「嫌ってたじゃないか僕のこと」というパロウに亮介は、「嫌いじゃねーよ。」といいながらも「腹立つけどな!ははっ」とまたパロウを戸惑わせる反応。この辺実に絶妙で可笑しいです。

それにしても、新キャラ登場。岩井というの男子も何だか一癖ありそうで可笑しいです。高校編の狂言回し的な存在になりそうな感じです。

亮介がこんな天然のお邪魔キャラになるとは、ホントに思わぬ展開。(笑)ホントにテンポよく読めました。

場面は変わって中学のクッキング同好会。新入生が3人入ってきました。元気そうな南野陽菜ちゃん、大人しそうな斉藤勇気ちゃん(女子名で勇気と言えば「野球狂の詩」の水原勇気…って古すぎるか)、それにユニークな顔をした渡辺桃子ちゃん。この子はなんとまりかたちが1年生のときの3年のセンパイ、二人のうちの一人のナベさんの妹だったんですね。

で、センパイ二人のどちらかが亮介の中学時代の友達のお姉さんだったはず、と思って2巻を調べてみると亮介の友達は平田と堀で、お姉さんは平田真由美ちゃんなんですね。で、もう一人の方が渡辺深雪ちゃん。ここで亮介の友達とつながって来るのかと思ったらちょっとわからない。でも平田は亮介と別れた後のはっち(蜂谷美紀)と何だかいい感じになりそうな暗示もありましたし、この線から何か関係が出て来るのかもしれないな、と思いました。

新しいメンバーともお互いになんとかいい雰囲気でやっていけそうだ、という感じになった新入生たちと上級生。まりか、あかね、ともちの3人での帰り道、「新入生のときは3年生が超大人に見えた」というあかねに、まりかはパロウに憧れた自分のことを思い出します。折々に示されるまりかのパロウへの思慕が何か大事なアクセントなのですが、今回のパロウの醜態(笑)を見ていると、ギャップの激しさが感動的ですらあります。(笑)

あかねとともちは塾に行き、そこで修=パロウに会います。「キジーと同じ学校になったんだよね」というあかね。ミギーと同じ発音だそうです。そのことを思い出してなぜ自分がこんなに疲れてるのかを悟る修。ここも可笑しいですが、なにしろ、修のうなじが今回やけに強調されてる気がします。何なんですかねこのうなじは。「本当に調子が悪いんだ」と言われて修のことが好きなあかねは焦ってしまいますが、「ごめんねしんどいのに」とフォロー。それを見つめるともちの目がなんとも言えません。

パロウと別れてドーナッツ屋のともちとあかね。ともちはずっと心にひっかかっていた疑問をあかねにぶつけます。「返事きかないわけ?」と。ともちは、あかねがパロウのことを好きだと告白したことをパロウから聞き出していたのですが、あかねがパロウと友達として振る舞い続けようとしていることが何だか腑に落ちなかったのでしょうね。あかねはともちが知ってるということにショックを受けますが、重ねて「なんで聞かないの?」ときかれて「聞く必要ないから」と答えます。

この辺すごく感覚はわかりますね。好きだと言いたい(あかねとか亮介とかは「言ってしまう」わけですが)のだけど、付き合いたいとか、ふられて諦めたいというわけではない、と。ともちに問いつめ?られたあかねは「勢い…かな…」と答えます。「わかってるのに黙ってるのが気持ち悪いなと思ってて、ご存知の通り隠し事とか苦手だからさ」というあかね。「まりかと好きな人が同じだから?」と突っ込んでくるともちに「それも知ってるのかよ」となったあかねですが、「それを知ったのは後だから関係ない、でも知っちゃったから余計にどうにもなりたくないってのはある」と口をあんぐり開けてドーナッツを食べます。

この辺のところ、すごくよくわかるのですが、中学生のときにこんなふうに気持ちを説明することなんて絶対出来なかったなあと思います。自分の言葉としても、誰かに伝える言葉としても。あかねも、あかねだから話せる、ということもあるし、聞いてる相手がともちだから話せる、というのもあるのですよね。ともちって何でもわかっちゃうヤツ、という感じですから、隠し事してても無駄だ、と思わせるところがあるし、悪気で質問してない、ということもわかる。まあこんなヤツ近くにいたらいいな、という感じの男の子ではあります。

あかねは、「好きだから仲良くしたいけど、むしろ裕太を応援出来たらと思ってるよ」というあかね。このセリフのあたりのあかねの話し方と、聞いているともちの表情、なんかすごくいい。あかねはドーナッツをほおばりながら、「自分がそう出来る人間でありたいんだよね~」といいます。

「えらいじゃん」というともちに、「そんないいもんでもないのよそれが。ただ逃げてるだけって言えばそうなのよ。ふられたら気まずくなるからやだしね。だから返事は聞きたくない。」というあかね。

それは逃げだ、ということも自覚してるんですよね。あかねは。中学生のときの自分なら、それは自分には隠してた気がします。ともちみたいな子に「逃げだろ」、と突っ込まれてあうあう、となりそうな気が。(笑)

「おわかりんご?」「おわかりんご」・・・・・・ププッ

昔なら「アンダスタン?」と外人のマネしたりした感じ。(笑)

何も言って来なくて助かってる、ずっと普通にしててくれるし、というあかね。まあパロウもそういうことはわかってるんでしょうね。ともちが腑に落ちたかどうかはともかく、あかねの言うことは理解したようです。これを受けてともちがどう動くのか、はわからないのですが。

どう動くのかな???!!!

場面変わって北上高校。パロウの教室にシャツをはだけた亮介がやってきて、「体操服貸して!」と言います。貸したパロウですが貸した後はっとします。暗黒面(笑)が顔を出したパロウ。いったい何が、と思っていたら、亮介が返しにきた体操着を見て「ゴゴゴゴゴゴ」と効果音が鳴ってます。

岩井に「先生に保健室行くって言っておいて」というパロウ。岩井は「さぼりだろテメー」という反応ですが、保健室のベッドで横になるパロウ。振り回されっぱなしだ、とため息をつくパロウですが、顔は嬉しそうです。「ヴェニスに死す」かよ!(笑)という感じですが。

パロウは嬉しいと思っている、それは「ユイの汗の匂いがする体操着」を手に入れたからなのですね。・・・・・・!!!

パロウは体操着の匂いを嗅いで左手を股間に・・・

・・・なんというか

・・・ブルセラ親父かよ・・・

笑・笑・笑

あのワルい顔と「ゴゴゴゴゴ」はこれをしたかったからか・・・と思うと、スケールが小さくて何だか笑ってしまいます。まりかやあかね(は微妙)を毒牙にかけようとしたのに比べると、まあ人畜無害なのですが、ユイ(亮介)に対しては何だかそんなふうに無害化されてしまうんですね、パロウも。毒気を抜かれて疲れてしまうというのが何とも可笑しい。

で、そんな「至福の時?」に物音がして「大丈夫か田村…?」と言って入って来たのは、なんと亮介でした!笑

がばっと起き上がって「大丈夫に決まってんだろ」とジッパーを上げるパロウ。ここまで焦った顔は・・・作者さんも楽しんでるとしか思えない。wwwwww

「体育サボりたかっただけだ!」とセコいことを大声で言わされるのも恥ずかしいだろうけど、亮介の後ろにはニヤニヤにした岩井が。

「本当に具合悪くなってきた」「先生呼んでこよっか?」「ブクククク」というオチでした。

柱には「こんなパロウさん・・・初めてかも♡」とあり、これはなんというかやはりBLノリ?と思いました。知らないけど。

いやあ、この「パロウーユイ」パートの爆走ぶりはホントに可笑しかった、というか好きでした。そして「あかねーともち」パートの「真剣なのにコミカル」なノリも。

実際、このマンガがすごく好きなのは、どのキャラにも思い入れ出来るところがあるからなのですが、今回は本当にそうでした。

振り回して迷惑がられる方になったこともあるし、振り回されて疲れてしまうこともある。自分の正直な気持ちを暗くならない感じで話すこともあるし、相手の本当のところを「カンのよさ」で察してしまって切り込んで行くこともある。いろんな角度に自分が見えて、本当に面白いなと思います。

まあ、まりかはアイドルですけどね。(笑)

今月は本当に面白かった。今月も、ですが。

来月号も楽しみにしたいと思います!なお単行本8巻は来月、7月13日発売だそうです。^^
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