個人的な感想です。

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月刊アフタヌーン8月号で弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第75話「岐神班の戦い」を読みました!

アフタヌーン 2015年8月号 [2015年6月25日発売] [雑誌]
講談社


月刊アフタヌーン8月号で弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』第75話「岐神班の戦い」を読みました!

大シュガフ船との戦いのさなか、シュガフ船団に襲われたシドニア。精鋭は全て恒星レムのかなたに向かい、残されているのは経験不足の若手がほとんど。その中でひとり、科学者落合に意識を乗っ取られていたためブランクがあったものの、幼いときから継衛(ツグモリ)に乗ることを夢見、仮象訓練を続けてきた岐神が谷風の乗らない継衛改二(谷風は新型の弐零式・劫衛(ユキモリ)に搭乗して前線に向かいました)に乗って戦っています。その他、主力になっているのはなき山野栄子の弟・山野稲汰郎姉妹の一人、です。

74話では対ガウナ弾の聞かない粘着性の高いエナを持ったシュガフ船についに捕食され始めたシドニア本体を救うため、小林艦長は主心軸そのものを砲身にした「主芯軸重質量砲」を撃つことを決断します。しかしそれはシドニア本体にも甚大な被害をもたらすもの。シドニアはそこまで追いつめられてしまっていたのですね。

前話ではついに主芯軸重質量砲が放たれたものの、司令室は機能を失い、シドニアは尖端がぽっかりと口を開けた無惨な姿になっています。シュガフ船のエナが飛び散る中、岐神稲汰郎に指示し、主本体の破壊に向かいます。

というところで前話は終わりでした。

シドニアの本体がこれだけの被害を受けるというのは、100年前の第四次対奇居子防衛戦以来で、そのときも機体がこれだけ被害を受けるということはありませんでした。今回はどうやらそのときの経験が生かされているのか、外周壁に避難した人々はかなりの確率で生きてはいるようですが。

というところで、今回の内容はここからです。以下、内容に触れつつ感想を書いて行きますので、アフタヌーン本誌をお読みいただいてから読んでいただければと思います。

扉は居住塔最上層会住居。14巻66話で谷風と艦長が話をした住居でしょうか。

個人的な感想ですが、最近弐瓶さんの旧作、「BLAME!」や「ABARA」、「ブラム学園」などを読んでいるせいもあるのか、こういう空間の描き方は何だか懐かしい感じがします。シドニアは弐瓶さんの作品としては、特に最近は白っぽい画面が多いのですが、描写自体はやはり以前の作品と共通する部分が大きいなあと思います。

さて本編。

シドニアの甚大な被害を見た衛人隊では動揺が広がりますが、司令本部から応答はありません。エナの残骸が広がり、レーダーがきかなくなっています。ガウナが多数襲来する中、しかし早くシュガフ船の主本体を破壊しなければエナが再生してしまう、と焦るですが、岐神から「主本体の位置を捕捉した!攻撃に向かっている!」と連絡が入り、たちはガウナ掃討に専念します。のヘルメットの花柄のマークが相変わらずかわいいです。

そして稲汰郎岐神は主本体に向かいます。ガウナが群がってきますが迂回している余裕はない、と正面突破して行く二機。やはり継衛の能力は飛び抜けているように感じますね。

ついにガウナ本体の目前あmでやってきた二人。主本体位置に集中して打ち込みますが、粘度が高く貫通しません。岐神はさらに接近することを決断し、シュガフ船に近づきますが、巨大な胞手から小さな胞手が多数出てきて、稲汰郎の機体が損害を受けます。岐神は至近距離からシュガフ船を攻撃し、ガウナを振り切りつつ攻撃を続けてついに後一息で主本体まで到達する、というところに来ますが、そこで弾切れ。胞手にも捕えられてしまい、「ここまでなのか・・・」と観念する直前、稲汰郎が「一人だけいい格好はさせねえからな!」と叫んで現れます。今まで山野は岐神に敬語を使って喋っていましたが、ガウナに対しては激情をぶつけるのですね。ここの変化がカッコいいですし、また弾体加速装置をじゃきんと構えるところも安定のかっこよさです。

ほとんど顔をのぞかせていた主本体に弾を撃ち込む稲汰郎。そしてついに、シュガフ船を泡状分解させることに成功します。シドニアは画面こちら側に尻を見せていて、推進部は無事であることがわかります。「岐神班がやったぞ!」という声の中、たちは残ったガウナを次々に掃討して行きます。

シドニアは救われたのですね!

ここまで、困難な状況が続いていましたが、ここでようやく一息。読んでいるこちらも安堵しました。艦長も第一艦隊に希望を託して、シドニアは滅んでしまうことも一時は覚悟したような感じでしたから、どうなることかと思いましたが、なんとか希望を繋いだのですね。

岐神はさすがでしたし、の活躍も頼もしい。そして、ガウナに食われた姉・山野栄子の仇を取れた稲汰郎が一番嬉しそうです。

シドニア本体に帰還し、姉の写真に「俺、やったよ」と話しかける稲汰郎。「お前がとどめを刺したんだって!」ときかれて「大したことない」といいつつ、「まあ俺の一発がなけりゃさすがにヤバい状況だったけどな!」と調子に乗る稲汰郎。こいつ、実はこういうキャラだったんですね。(笑)ちょっと暗めの部分を強く感じていましたが、さすがに嬉しそうです。

そこにやってきた岐神は「大した怪我じゃなさそうだな」と笑い、「修復作業に参加するぞ」と言います。このあたり、やはりほっとした感じが強く、岐神のさわやかな笑みなんて珍しいものを見れていい感じです。

一方、船内を漂う重傷者。そこに追いついて薬か水かを渡したのは…… なんと小林艦長でした。しかも仮面はしていません。追いついた司令部のメンバーが、「担架をお持ちしました」とか言ってます。小林は自ら率先して救護に当たっているのですね。驚いた重傷者に「動かないで」と労る艦長。このあたりも通常と違う雰囲気がいいですね。

このへんのところは、エリザベス女王が戦時中、ナチスドイツの空爆の中、救護部隊として一般人の救護に当たった、ということを彷彿とさせました。

ページをめくると、修復作業に当たる佐々木と、そこにやってきた科戸瀬ユレ。二人とも無事だったのですね。佐々木はシドニア本体を安定稼働させ、ナインの重力に引きずり込まれないように持って行くことに成功します。ユレもガウナのエナで汚染された部分の除染に当たっているようですが、なんとかめどがついたようです。

「さすがに今回はもうダメなのかと思いかけたわ」という佐々木に、「少し壊れちゃったけど皆が帰る場所はなんとか残せそう」というユレ。ほっとした、という感じとともに希望に満ちた雰囲気がいいですね。この人たち、割と本心を見せない部分がいつもある感じですが、さすがに今回は全力を挙げてシドニアの復興に取り組んでいるという感じの素直さが出ているなあと思います。

そして救護棟で空を見ている艦長のそばに通りかかったヒ山ララア。ララアも無事だったのですね。(ララアはまあ大丈夫だろうと思っていましたが)赤十字のマーク?のエプロンをつけた姿の艦長は、驚くララアに「仮面のことか?邪魔だから外した」と言います。艦長が率先して救護に当たっていることをよく示していますね。「前にも同じようなことを言ってたわね」というララア。「前」とは100年前の戦いのことでしょうね。「今回は船員の被害が最小限ですんで本当に良かったわ」というララアに、「色々と上手く行った」と安堵の表情でうなずく艦長。

!!!これだけの損害が出ても、「上手く行った」と言える艦長。やはり佐々木ユレとは年期が違う(彼女らも100年くらいは生きてるはずですが、艦長とララアは700年ですからね)感じがしました。小林への絶対服従は結構へっと思う場面が多いのですが、それだけの信頼感と実績を小林は持っている、ということでもあるんだなと改めて思いました。

「あなたのそんな穏やかな顔を見るのは何世紀ぶりかしら」というララアに、艦長は恒星レムを見つめながら「前線は恒星レムの向こう側・・・ここから出来ることなんてただ信じて待つことぐらいだもの」という艦長。ララアも「そうね」とうなずきます。この二人の後ろ姿。いい絵ですね。

ただ信じて待つ、その信頼できるだけの力を持った精鋭が前線では戦っている。そんな信頼感が、艦長に安堵の表情をさせているのでしょう。

このあたりの、何というか情に厚い感じが、いいなあと思いました。

弐瓶さんの作品はクールでハードなカッコいい作品だという認識が強く、シドニアでは割と情に訴える部分が大きいのは、弐瓶作品としては異端なのではないか、というふうに私は思っていたのですが、先日出た「BLAME!」の新装版を6巻まで読んで、実は結構リリカル、ないしセンチメンタルな部分もとても強く持っているのだなということを感じました。

特に、シボがサナカンとの「子」を球の中で保護し、それを霧亥が守るという展開になって行ったのは私自身はかなり驚いたのですね。それだけ、弐瓶さんの「伝えたいこと」の中に、「この世界、自分たちの世代は殺伐とした血みどろの戦闘が繰り広げられているけれども、次の世代には希望を託したい」ということが強くあるのだなと感じたのです。

そう考えてみると、弐瓶さんの作品世界の解釈も、大きく変わるように感じました。その辺りのところは、また改めて書いてみたいなと思います。

とにかく、そのクールとハードとセンチメンタルのギャップのようなところをどういう風に表現して行くか、というところが弐瓶さんの世界の展開の様々な形ということになるのだろうと思います。「ブラム学園」のような表現も面白いですし、シドニアのような日常回の描き込みもまた一つのその答えかなと思います。

ちょっと今回の感想から話はずれましたが、「BLAME!」に続いて「ABARA」も新装版で出るようですし、そちらも楽しみにしたいと思います。

そして「シドニア」。攻撃艦隊、前線での戦いはどうなっているのか、気になりますね。

もう主人公・谷風が3ヶ月出ていませんし、次回はおそらく第一艦隊と谷風・つむぎが合流するでしょうから、とても楽しみです。

そしてもちろん、アニメ「シドニアの騎士 第九惑星戦役」も最終回。こちらも楽しみですし、また昨日届いた「第九惑星戦役」のBD3巻についても、早く見たいなと思っています。

なかなか一度に見られなくて嬉しい悲鳴ですが、(笑)少しずつ感想も書いて行きたいと思います!
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