個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

ふみふみこさんの『ぼくらのへんたい』第8巻を読みました!

ふみふみこさんの『ぼくらのへんたい』第8巻を読みました!

ぼくらのへんたい 8 (リュウコミックス)
ふみふみこ
徳間書店


今回は書店の特典をもらいたいと思い、13日の発売日に秋葉原のコミックジンまで行きました。イラストカード、ドレスを来たユイのカラーイラストと、裏側は単色で海に行った三人、という感じ。亮介はウィッグをつけてるけど海パン、まりかはワンピースの水着、そしてよくわからないけど遠くでイルカの浮き輪を持ってシュノーケルをしているのはパロウでしょうか。イラストカードらしくていいカットだなあと思います。

表紙はこだわりなく笑う亮介。すごくいい。内容は第30話から33話、コミックリュウ3月号〜6月号で掲載された分です。季節は冬の始まりから冬の終わりにかけて、修=パロウが高1、亮介=ユイが中三、裕太=まりかが中二の冬です。

この間に起きた大きな出来事は、亮介が進学校の北上高校(私立の男子校・パロウが通う…と言うことを亮介は知らなかったようですが)を受験することを決意したこと。パロウの家をともちが尋ね、一緒に女装したこと。パロウの気持ち、ともちには割と正直に言えるようですね。

そしてはっちに黙って亮介が北上高校受験を決めたことで、はっちから別れを切り出され、関係を解消したこと。これは亮介にとって大きいことでしたが、亮介にとってもその関係は重荷だったのでしょう、割と自由になった感じがします。

そして亮介の母親が倒れたと言う知らせ。亮介の母親は亮介の姉・唯が死んで以来、気がおかしくなっていて、亮介は母のためにずっと姉の格好をし、姉のように振る舞い続けていたのですね。しかしはっちが家にきたときはっちは両親の協力を得て亮介の母親を病院に入れ、亮介は今まで何をやっていたのかと自分がわからなくなっていた。母親は快方に向かい実家で療養中だったのが、その母親が倒れたと言う知らせをうけたわけです。会いたくない、という亮介に、私も一緒に行くから、と岡山までまりか=裕太がついて行くことになるわけです。ここが8巻の中心でしょうね。

そして亮介と母親との和解。亮介とまりかの二人きりの夜、そして見た姉の夢。そしてその夢に導かれるように、亮介はまりかに告白する。「お前が好きだ」と。

これは来るとは思っていなかったので度肝を抜かれました。いまでも6月号を読んだときの驚きは覚えています。

いずれにしても、詳細な感想についてはこちらをご覧頂ければと思います。

さて、原作と単行本の異動。なんか粗探しのように思われるかもしれませんがそうではなくて、単行本になる過程で作者さんがいいたいこと、書きたいことがよりはっきりしてくる、そういう変化の感じを見るのが好きなのですね。その辺りちょっと見て行きたいと思います。

30話で気がついたのは3カ所。単行本で22ページの左側、ともちの「さアね」と言うセリフ、連載では「どうかな」でした。「さアね」になって、より突き放した感じになりましたね。ちょっとともちがパロウに感じてるイラッとした感じがよりはっきりした感じになったと思います。「どうかな」と言うのはあかねに気を使った、と言う意味になりますが、どちらを重視するか、ですね。微妙ではあります。

二つ目は35ページ左下の「フダンよりイキイキしてる」ですが、もともとは「いつもより元気そう」でした。意味は同じですね。でも「イキイキしてる」の方がより皮肉っぽいともちの感じが出ていていい感じだなと思いました。

3つ目は42ページのまりかの右手の親指ですが、これは余計な線を消したと言うことかと思います。

31話ではまず49ページの杉山のセリフの書き文字、「たえらんな〜い」、これは連載ではありませんでした。杉山の軽い感じがよく出てますよね。遊びっぽくていいなと思います。それから55ページの右下、はっちの上履きの場面の背景に階段が描かれていますが、これは連載では背景はトーンのみでした。これはたしかに、階段があった方がいいですね。それから61ページ左上の「・・・なによ」と言うセリフが、ゴシックに変わりました。それから63ページの右上のコマ、平田の背景が無かったのが入りました。これも、ある方が落ち着きますよね。重要な役どころの人物なら背景なしでもいい気がしますが、平田くらいだと、リアル感があった方がいい気がしました。

それから65ページ左下、まりかがお守りを渡そうとするところ、「明日だよね」というのが「来週だよね」に変わりました。これはまあ、別れた次の日が入試、と言うのもあんまりですし、(亮介の泣きはらした顔からもやはり先ほどの別れの場面の続きと見るべきでしょうしね)その方が自然な感じはしました。

そして71ページ。ここが最初に気がついたところだったのですが、あかねに「裕太もおんなじガッコ行きたい?」と聞かれたまりかが、男子校で制服は男子しかなくて、と言うのを聞いてどっちを取るか、見たいになってしまったのに対して、あかねが「勉強がんばんなきゃね」というところ。これは連載では「裕太も塾いきなよ」でした。これは今の方がずっといい感じがします。裕太が、やっぱりパロウさんのいる学校に行きたいと思っている、と言う気持ちがあかねにはよくわかるんですね。塾いきなよ、ではなんか他人行儀なところを感じてしまうのですが、やはり「無二の親友」というところが、がんばんなきゃね、と言う言葉には現れてる感じがして、凄くいいと思いました。

次のページの、まりかがスカートをつまんでいるところ、「私にこれが捨てられるだろうか」という気持ちが、凄くいいなあと、ここは異動と言うことではなくて、改めていいなあと思いました。そして次のページ、「唯さん!」と連載では呼びかけていたのを「ユイさん!」に直してあって、「唯」は姉、「ユイ」は亮介、と言うのがはっきりしていいなと思いました。75ページの左下、「だからホッとしてたのに・・・」は連載では「だから安心して」でした。この後のセリフを考えると今の方が続くのですが、「だから安心して」でも亮介の心の乱れた感じは出るので、微妙かも、と思いました。

そして77ページの亮介のセリフが全部ゴシックに。続いて78ページの左上の亮介の足の場面に背景(道の表面の描写)が入り、「あれだけやったのに」「なんのためにオレ・・・」が「なんのためにオレ」「なんのために・・・」に変わってました。亮介の過去の自分へのこだわり。「あれだけやった」という表現の是非、という感じですが、うーん。「あれだけやった」と言うのはちょっと押し付けがましい感じですよね。意味は同じなんですが、それは言わない方がいい、という感じはあるかもなあと思いました。

この微妙な感じ、考えるのが楽しいです。(笑)作者さんも、本当に微妙なところを書いているんだなあといつもすごいなあと思います。

そして32話。86話。「私が小学校低学年の頃から」が「私が幼稚園の頃から」に変わってました。これは「小学校低学年」が説明的すぎるからかな、という気がします。それから92〜93ページの亮介の祖母との再会場面。いくつかの文字がゴシックになり、真ん中のコマに背景が描き込まれました。94ページの左下のコマも背景が増えてます。この方が「普通」という感じはしますが、ふみふみこさんの作品では背景が無くても別に不自然だという気はしないんですよね。

95ページの右下の「し、仕方ねーだろ」が「仕方ねーじゃんよ」になってますが、私は「ねーだろ」の方が好きかな。

111ページ。「最初からこうしておけばよかったのかもな」が「最初からこうしておけばよかったんだろうな」になってる。これはちょっと潔すぎる感じが、私にはしました。「その場しのぎで」「何の意味もなかったのかもな」が「結局オレの自己満足で」「何の意味もなかったのかもなア・・・」になってるんですが、「自己満足」か「その場しのぎ」かというと、うーん、わたしは「その場しのぎ」の方が何となく好きかもしれません。ちょっと理屈っぽくなる感じが、どっちがいいか微妙です。

112・113ページの「唯さん」が「ユイさん」になったのは、これは私、連載のときに気になってたので、直したんだなと思いました。で、117ページのまりかの足。異動ではないのですが、いいなあ。どうも私は足フェチらしく、足の描写は気になってしまいます。(笑)

そして139ページ。姉との回想シーン、というかゆめ。私、姉がいるときの亮介のぐだぐだっぽい感じが割と好きなんですよね。弟っていう感じで。唯が「いいからさっさと歩きなよ」というセリフ、「さっさと歩きな!」だったのですが、キツい感じの方が唯らしい気もします。「ちゃんとしておきな」が「いいかげんちゃんとしておきなさいね」になってるのも、夢の暗示性ということを考えると妥当なんだと思いますが、キツさは弱まってますね。「夏休みもう終わるんだから」が4行に分けられていたのが3行分けになって、これは字の大きさの関係でしょうか。

うーん。じっくり比較しながら読み直すと、また改めていいなあと思います。

おまけまんがは185センチある歩の「彼女」。ともちがいろいろ突っ込んで歩にはり倒されてます。小柄なまりかと違ってギャグっぽくなってしまいますが、実際のところ、トランスジェンダーの人はそういう人の方がより深刻なんだろうなという気はしました。

雑誌をいつまでも取っておくわけに行かないのでこうやって異動を確かめるのが習慣になっているのですが、読み込めば読み込む程いいなあと思う作品だなあと改めて思いました。

今週末、18日にはコミックリュウ9月号で新しいストーリー(36話)も読めますので(読めますよね?)、楽しみにしたいと思います!
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