個人的な感想です。

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コミックゼロサム11月号でおがきちかさんの「Landreaall ランドリオール」第149話「すみれ色」を読みました!

コミックゼロサム11月号でおがきちかさんの「Landreaall ランドリオール」第149話「すみれ色」を読みました!

コミックZERO-SUM 2015年 11 月号
一迅社


クレッサール編も大きく動き出し、前話ではDXの父、リゲイン将軍と母・ファレルが曲鳴(まななり)の若い呪術師(鳥に化けていた)のおかげで魔(さまよい女)から解放されて針路を見いだし、砂漠の中を進んで行っています。何とかなりそうな感じです。

一方、クエンティンの砦でユージェニ姫と対峙しているDXの場面から、149話は始まります。扉はそばかすをつけ、メガネをし、胸を膨らませてアイシャに化けたイオン。このアイシャはイオンぽくていいです。

以下、物語の流れに触れつつ感想を書きますので、ゼロサム本誌をお読みの上読んでいただければと思います。

扉のアオリが「ボクラの未来の色、これからもっともっと輝くよ、きっと!」と、何だか妙に明るくなっています。これはなんとしたことか。(笑)でもきっと、明るい展開なんだろうなあと扉を見て思いました。

戦いが始まります。メイアンディア、アイシャ(イオン)を守る位置に立つDX、クエンティンを守る位置に立つユージェニ。剣を交わします。これは騎士対騎士の戦い、という感じでしょうか。六甲も何か攻撃を加えますが、ユージェニは剣ではじき返します。戦いに集中する3人に、メイアンディアは「クエンティンに彼女を近づけないで」と思います。ディアは、ユージェニにまだ言うことがあるのですね。

さまよい女が後ろからディアに近づくところ、DXが「ディア!」と叫ぶとアイシャは小狐丸でそれを防ぎます。

「ユージェニ姫!まだ話は終わっていません。あなたの父親のこと、リルアーナ姫が愛した人のこと」

言われて、ユージェニは剣を払います。ユージェニの髪にはリルアーナ王女の銀の髪飾り。これは先ごろ、クエンティンが曲鳴部族から取り上げたものですね。(24巻128話〜130話)「七つの涙をこぼす羽根(セメンスチアスツイ)」という、「特別の髪飾り」です。七つの涙がこぼれています。その話を聞いて、クエンティンの頭にも、キンと来るものがあります。

「あなたのお父上は当時王城にいた従騎士の一人」

・・・・・・・・・・・・え?

「ザンドリオの戦乱で亡くなったの。手紙の文章だとおそらく当時18・・・金髪で、瞳の色は」

と言いかけて、DXは何かを悟ります。「すみれ色!」ディアもユージェニもびっくりします。DXは思い出した。でも、いったい何が起こったのか、読んでいるこちらにはよくわかりません。

そして回想に入ります。DXが潜り込んでいた従騎士隊の隊長との会話。これは、それがバレた後、改めてロビンの父親を捜していて、隊長に尋ねたときのことですね。21巻の115話ですが、ここで隊長は戦争のしょっぱなで死んだ18の従騎士、金髪だったけど水色の瞳ではなかった、とだけ言っていましたが、その従騎士が、実はDXと同じ、そしてユージェニと同じすみれ色の瞳をしていたことが明かされます。

うーん!それか!

それは全然思っていませんでした!

DXは言います。「きっと父さんに似ていたんだ」と。「あなたのお母さんは誇り高い立派な王女、完璧な王女だった。その王女がなぜ、父さん=ルッカフォート将軍、完璧な騎士を置いて逃げたのか。」その問いが、DXには解けたのですね。「それは完璧な王女である必要がなくなったから。あなたがいたからだ」、と。

リルアーナ王女は王女でなくて一人の女性、あなたの母として生きようとした、だから騎士は必要じゃなくなった、といいます。それを受けてディアは、「彼女は自分の意志でアトルニアを去った、ロビン卿はその勇気と決意を知っていた」というのですね。これは9月号の147話で「ローハルト卿の手紙」を出して語られているのですが、ロビン卿でなくてローハルト卿ですね。ロビン(こまどり)を呼ぶのを楽しみにしていた、というエピソードもありましたけど。

そして従騎士隊長の話。その従騎士は突然いなくなって死体で見つかった、と言っていましたが、DXは「彼はリルアーナ王女と落ち合って一緒に逃げるつもりだったんだ」と。そして、メルメルさんがはじめてDXにあった時に涙を流して喜んだ、それはDXをその従騎士だと勘違いし、「約束を守ってやっと来て下さった」と思ったのだと。これは26巻144話のエピソードですね。

「彼はアンナを愛していて、前王の支配から助け出そうとした。でもザンドリオでトラブルが起きて約束を守れなかった」トラブルとは、前王の命令でアトルニアの騎士団が味方ごとザンドリオを滅ぼしたことを言っているのですね。

DXは言います。「俺のすみれ色の瞳は母譲り、父の血筋にはいない。あなたの瞳はあなたの父親譲り、父がこれを知れば、王女の騎士である父は、もっとあなたの母上の話が出来るはずだ。あなたを守るために王女が姿を消したことにも気づいていた。前王の名誉も守らなければならなかった(気が狂ったことを秘密にして)けど、王女の名誉も守り続けたかった、と。

このあたりの謎解きは、すごい切れ味で、今まで積み重ねられて来た伏線がぱあっと一つの像を結ぶような、華やかな驚きに満ちていました。

真実を知り、母と回りの人々への思いに沈むユージェニですが、クエンティンは「真実をありがとう」と言いながら、クエンティンは「アンナ様がご存命ならあなたと一緒に復讐しただろう」と言います。

しかし何事かを思い詰めたユージェニはクエンティンに必死で話しかけますが、クエンティンは「私があなたを導く風だ」といい、あくまでユージェニを全面に立てて、復讐を続けようとするのですね。そんなクエンティンにDXは斬り掛かろうとしますが、それをユージェニが防ぎます。ユージェニはまだクエンティンに操られている、そうDXは思ったのですが、ユージェニは言います。「違う」と。「私にとってはずっと一つの灯りだった」。

そして、次のコマのユージェニの表情が最高でした。

「DX、私たちは似た者同士ね。ここにきて建前なんかで剣を振るっていられない」

・・・・・・・・・

うん。

DXは、26巻146話で、メイアンディアに騎士に叙された。ディアのために戦う騎士に。DXは、本当に好きなのはディアだったのですが、ディアが新王・ファラオン卿の王妃になることに決まっていることを知って、失恋してしまっていたのですね。でも、「ここにきて建前なんかで剣を振るっていられない」、ディアのために戦っているわけです。

「あなたは騎士になりたいんだね、ユージェニ」

DXの言葉。そう、ユージェニは、操られているからクエンティンのために戦うのではなく、本気でクエンティンのために戦おうとしている。それをDXは「騎士」と表現したのですね。

このあたり、凄くいいです。「お前は、私の欲しいものをまた一つ手に入れた」。それは騎士の位、と言うことでしょう。女性であるユージェニには、それは手に入れられない。DXはユージェニの剣を払い、六甲は(五十四さんの格好ですが)ユージェニを忍術で押さえる手助けをし、DXはクエンティンを制圧しようとします。

しかしクエンティンは呪術の力でDXの剣を押さえこみます。クエンティンは、呪術の器(魂呼子)として使われ、そして自らを呪いそのものに変え、自ら身体のあの魔法じみた刺青を見せます。そしてDXの本名を呼びかけ(呪いをかけるときは本名を言わなくてはいけない。これは7巻でしたか、ルーディーとのくだりで出てきました)「魂に巡れ私の風よ。奪いされ」と呪いの言葉を吐き、DXは闇の中に堕ちて行く。

というところで今月は終わりでした。

いやあ、すばらしい!複雑な伏線を一枚の絵に編み上げて行く過程、そしてそれにもかかわらずのクエンティンの奥の手。息をもつかせぬ展開でした。

伏線に気がつくたびに単行本とバックナンバーを読み返しながら書きましたが、伏線に気がつき切れていないところがあるかもしれません。でもこれだけ鮮やかに謎解きがなされると、本当に読んでいて気持ちがいいですね。

そして新たにわかった、ユージェニの本当の父。DXのすみれ色の瞳が母譲りであるなら、実は母方でもユージェニはDXとつながってるのかも・・・・?なんて事も考えてしまいました。

ということでまた、次号からの展開が楽しみになってきました!
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